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1箱でデッキがデキるEX弾

こんにちは、コイル@dmpです。
デュエキングdreamの全容が先日公開されましたね。
強いカードや面白いカードが多くあり、近年のEX弾にも負けず劣らずの収録内容だと感じます。
ただ、この収録内容にはバロムハデスやSusano-O-Dragonのような直近で活躍したわけではないカードが再録されているなど一見すると違和感があります。
他にも、SRやドリームレアを基準にして収録されていたりするカードがあるなど、構築済みデッキぐらいの手厚いサポートとなっています。
しかし、これにはとある理由があると考えられます、
それを考察していきましょう。


ビクトリーBESTからの変化

この、手厚いサポートや妙な再録が行われたのはビクトリーBESTから始まったと考えています。
理由として、

  • 悠久プリンや刃鬼のような直近で使われたわけではないカードの再録

  • ピュアイカズチのような特定デッキのみに需要のある再録、ザンゲキ・マッハアーマーのようなビクトリーと最高の相性を誇るが汎用性のない再録

といった、明らかにこれまでのパックとは異なり、
汎用性無視のこの箱のビクトリーと相性の良いカードの詰め合わセットと言わんばかりの収録内容です。

デュエプレも意識してるかも
全体SA付与の価値は下がりにくい


過去のパックは4強集結のような、通常弾の戦術強化や、デュエキング2022のようなパワカセットといったパック内だけで戦略の完結しないものが大半でした。
しかし、このパックはこれを買うだけで5種類の戦略を体験することができ、しかもその内の赤白サムライは環境でも戦えることもあり、さらにこの戦略に関係のないパワカであるサイクルぺディアの再録もあってか、各地で飛ぶように売れ、完売が相次ぎました。

邪神と水晶の華

同じく戦略単位で非常に手厚いサポートを受けたのが邪神と水晶の華です、当初は一年行おうとしていたギミックを1パックに詰め込んだという路線変更の煽りを受けた面白いパックです。
しかし、それが功をなしてこのパックも飛ぶように売れました。
主な要因として、1パックに詰め込んだからこそ、その1パックのみで戦略が完結していて、なおかつ強力なデッキを組むことができるということが挙げられます。他にも、水晶マナ戦略のみで売っているので、売れなかった時の対策として鬼丸終斗やゴスペルのようなその戦略に全く関係のないパワーカードを収録することで売れるようにする施策も輪をかけて売れるようになった要因だと考えられます。

つよつよGWD
水晶マナにミリ単位ですら関連なさすぎる


そもそもの発注数が少なかったこともあってか、すぐにこのパックも完売しました。

二つの商品から得られたもの

これら2つの商品の売り方として共通しているのは、

  • パックを買い続けるだけで強力なデザイナーズデッキができる

  • 売れなかった場合の保険としての強力なカードの収録

の2点です。
特に、パックを買い続けるだけでデッキができるという点は初心者にも優しいだけでなく、昔から続けている人でもストレージを漁る手間が省けるだけでなく、
新しいデザイナーズデッキを気軽に試せるという点で非常に消費者目線で優しい内容になっています。
特に、ストレージを漁らなくて済むという点は、十王・王来期のギャスカやフォール・クロウラー、トラブル・アルケミストの高騰のような、公式にとっても嬉しくない過去のカードの高騰の反省の意味もあるのだろうと考えています。

ストレージからの大逆転は公式にとっては嬉しくない事象


もう一方の強力なカードの収録という点も、ショップとしては高額に設定できるカードとして、公式としても中身がどうあれ早期から購入してくれるプレイヤーの確保に繋がるという利点が存在しています。
このようなカードは早期に公開されるというのもこれを後押ししています。

これらの点を生かしたデュエキングDREAMはどうなっているのでしょうか?

デュエキングDREAMの戦略

デュエキングDREAMのメインテーマはドリームクリーチャーとそのテーマの強化。
よって、

  • ボルコン

  • キリコ

  • バロム

  • レクスターズ+チーム切札

  • ドギラゴン

  • 聖霊王

  • ボルシャック

  • ジョーカーズ

  • ドラグナー

の9テーマをフィーチャー。
SR以上もそれに対応していて、

  • ボルコン:ボルメテウス・ブラック・ドラゴン、 切札勝舞&ボルメテウス -決闘の物語-、ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン

  • キリコ:暴嵐竜 Susano-O-Dragon、呪烏竜 ACE-Curase、神歌の悪夢 ナイトメア・キリコ

  • バロム:悪魔神バロムハデス、聖魔連結王 ドルファディロム、悪夢神バロム・ナイトメア 

  • レクスターズ+チーム切札:モンキッド <ライゾウ.Star>、勝熱夢双 モモキング

  • ドギラゴン:燃える革命 ドギラゴン、蒼き夢双 ドギラゴン天

  • 聖霊王:魔光神官ルドルフ・アルカディア、聖霊王ドリーム・アルカディアス

  • ボルシャック:ボルシャック・ドラゴ大王、ボルシャック・ドリーム・ドラゴン

  • ジョーカーズ:燃えるデット・ソード、夢の弾丸 ジョリー・ザ・ジョニー

  • ドラグナー:最終龍覇 グレンモルト、爆炎龍覇 モルトSAGA、夢双龍覇 モルトDREAM

と、それぞれのテーマデッキを組む上では使うかもしれないカードが収録されています。
そして、それに当てはまらないイミッシュ・イツァヤナはデュエマLOSTとの関連カード、クライアッシュ覇星やBAKUONSOOOはGPフィーチャーの名目で収録された鬼丸終斗やゴスペル同様のパワカというので収録されているのだろうと考えられます。

そしてSR以下でも、それぞれのデッキで必須級の
神聖の精霊アルカ・キッド(聖霊王)、炎龍覇 グレンアイラ(ドラグナー)、希望と勝利の伝説(ボルコン)が再録。ミラクル・ホーリー・スパーク(聖霊王)や天使と悪魔の憤怒(ボルコン)、カオス・チャージャー(バロム)のようなそれぞれの戦略を強化するカードが新規収録するなど、パック全体でテーマを支えているというのが見えてきます。
全体的に、昨年のデュエキングよりもテーマ強化を重視するBEST系を意識しているのが目に見えて分かります。

まとめ

現在のEX弾では、雑にパワカを収録するのではなく、一つのテーマに注力する方向に舵を切っており、
それゆえにEX弾は強いという評価になりやすいのでしょう。ただ、再録に夢を見にくくなったり、テーマがコケた時に潰しがきかない収録になりがちなのも事実、今後のEX弾はどうなるか注目です。

余談 プレイスクロニクル

実は、デュエプレのプレイスクロニクルも似たような収録方式でした、テーマとしてサムライ、メカオー、聖霊王、バロム、フェニックスをそれぞれ注力して強化し、パワカとしてニコル・ボーラスやニューゲイズを収録するという近年のEX弾に似たものになっています。このパックを購入するだけで環境デッキのメカオーを作れるのも大きいです。だからこそ、このパックもプレイヤーにとって特に人気を博したパックになっています。

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