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英語やるならアクティブラーニングがオススメの●個の理由

ミントフラッグ代表の片山です。
突然ですが、みなさんは"アクティブラーニング"という言葉をご存知でしょうか?
日本語で訳すと能動的学習といいます。

アクティブ・ラーニング英語: Active learning、主体的、対話的で深い学習[1])は、学修者主体の学習手法の一つであり、学修者が能動的(アクティブ)に学修(ラーニング)に参加する学習法の総称である。教育行政用語としてのアクティブ・ラーニングと、教育学術用語としてのアクティブラーニングは重なる部分も大きいが、異なる部分もあるため注意を要する。本稿は主に前者を念頭に解説する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0

私がこの言葉と出会ったのは2014年の事でした。

AI英語学習アプリ「マグナとふしぎの少女」の企画開発が始まった矢先のことです。

孫泰蔵氏と、日本人の英語力を高めるためにどのような手法が良いかと議論しているうちに、アクティブラーニングの意見を聞いてみよう、という事になり、羽根先生にレクチャー頂いたのがきっかけです。

羽根 拓也(はね たくや、1966年12月20日 - )は、日本の人材育成プロデューサー。株式会社アクティブラーニングの創業者であり、代表取締役社長を務める。国内外の大手企業、公的機関、教育機関などで能動的人材の育成に取り組む。近年では人材育成の枠組みを超え、新事業構築、産業育成、社会改革など様々な分野でのコンサルティング、プロデュースに従事する。[1]アクティブラーニング」と「コラボレーション」をキーワードとした地域創生事業である「にっぽんの宝物プロジェクト」では、総合プロデューサーを務める。
1994年、 ハーバード大学より「優秀指導証書(Certificate of Distinction in Teaching)」を授与された[2]。帰国後の1997年、「能動的に、自らの回答を創り出せる人材」の育成に特化した株式会社アクティブラーニングを設立。日本の教育界に「アクティブ・ラーニング」を導入、普及させたパイオニアと言われている[3]
wikipediaより

wikipediaより抜粋

一説によるとアクティブラーニングは、一方的で受身な学習法にくらべて数倍の学習法があると言われています。
能動的(アクティブ)に学ぼうとすると、人間は嫌々やらされるより、数倍のパフォーマンスがでる、という話ですが、なにかにハマった経験がある方なら言われなくても分かりきっているはずです。

歴史ゲームで戦国武将の名前を覚えたり、桃鉄で全国の地名を覚えたり、スポーツ中継を観て選手の名前を覚えてしまうのは、大きな意味ではすべてアクティブラーニングに含まれます。

■アクティブラーニングの手順

羽根先生に、ゲームやアニメのアプリを通じて、アプリを遊んでいるうちに勝手に英語力が向上しているアプリを作りたいんだけど・・・
と相談したら、羽根先生はその場で「おもしろい!」とおっしゃって、アクティブ‐ラーニングの手順を教えてくれました。

①インプット(模倣)
②アウトプット(リコール)
③応用

人間が効率よく何かを習熟する際の手順だそうです。
※厳密にはもっと細かくあるのだそうですが、片山は忘れっぽいのでシンプルに3ステップにしちゃいました💦

①インプット(模倣)

人が何かを取り入れようとする時、基本的には誰かを真似て取り入れるのが効率的です。そして、よりインパクトのあるインプットの方が記憶に残りやすくなります。

②アウトプット(リコール)

一度インプットしたものを、時間を経て再び、一生懸命思い出す作業です。なるべく何も見ずに脳の中から引きずり出すと、これもまた脳に負荷がかかり脳が学習しやすくなるといいます。

③応用

一度覚えたものを、自分なりに理解・解釈して応用して使ってみる段階です。模倣ではなく自分のモノとして使ってみることで、より習熟度が高まります。


私が、羽根先生からこのステップを聞いた時、「まさにこれだ!!」と思いました。アプリの中にアニメやゲームを盛り込むことで、如何に①インプットと②アウトプットを誘発し、脳に負荷をかけることができるか?
まさにこれこそ、私達が得意なエンタメ開発と英語学習を結びつける、キーコンセプトになると思ったのです。


■なんとなく知っているのと理解するのは全く違う

実は私は、ミントフラッグを創業する前にもう1社立ち上げました。ライフツービッツという会社なのですが、iPhoneが世の中に出てきて衝撃を受け、つい勢いで作った会社なのですが、自分でいうのもなんですが、今では世界有数のメンタルヘルス・テックの開発会社です。

ライフツービッツは、マイクロソフトのライフビッツプロジェクトに影響を受け、iPhoneが世に出始めた事を契機に、世界を驚かすライフログサービスを提供すべく2010年に創業しました。
2012年にご縁をいただき京都大学医学部の古川教授や、国立精神・神経医療研究センターの堀越センター長(※当時)と知り合い、うつ病治療や予防等を行うメンタルヘルスアプリの開発に着手し、現在では世界トップクラスの臨床試験結果を出すアプリを開発し、現在商用化へ向けて準備を進めている日本有数のメンタルヘルスケア・テックです。

古川先生、堀越先生という2人の師匠との出会いもまた、私の人生に大きなインパクトとなりました。

なかでも、メンタルヘルスケアアプリを企画開発するにあたり、堀越先生から教えていただいた事は、後にミントフラッグを立ち上げるきっかけにも繋がる、自分のソフトウェア開発者ライフの方向を決定づける大きなであいでした。

堀越勝
米国のバイオラ大学で臨床心理学博士を取得、マサチューセッツ州のクリニカルサイコロジストのライセンスを取得。ハーバード大学医学部精神科においてポストドクおよび上席研究員として、ケンブリッジ病院の行動医学プログラム、マサチューセッツ総合病院・マクレーン病院の強迫性障害研究所、サイバーメディシン研究所などで臨床と研究を行う。2001年に帰国し、筑波大学大学院人間総合科学研究科(講師)、駿河台大学心理学部(教授)、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター長などを歴任。臨床心理士。

(以下、当時の会話録風にご紹介します)
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堀越先生「片山さんね。僕はアメリカでも日本でも今までに多くのうつ病患者さんとカウンセリングして来て気付いた事があるんだけどね。
うつ病ってどのタイミングから治り始めると思う?」

片山「治り始めるですか・・・? いや、かさぶたが出来るように、徐々にゆっくり心が癒やされていくんじゃないですかね・・・?」

堀越先生「普通はそう思うよね。僕もそう思っていたんだよ。
でも、多くの人をカウンセリングしてみると、実はまったく違うことに気付いたんだよ。」

片山「へ・・・? ちょっと意味がわからないです・・・」

堀越先生「うつ病はね。一瞬で治る。

片山「えー!?」

堀越先生「正確にはね・・・ 一瞬で治り始める。

片山「ホントですか・・・?(ちょっと信じられないな・・・)」

堀越先生「じゃあ、どの一瞬に治るんだと思う?」

片山「・・・・・・。」

堀越先生「自分自身がね。治るかも?治りたい!って思える瞬間だよ。
つまり・・・ 自分が自分を信じる事ができた瞬間だね。」

片山「なるほど!!」

堀越先生「正確には、その瞬間から時間をかけて治っていくんだけど、多くの患者さんのカウンセリングをしているうちにね。あぁ、この人はもう大丈夫そうだなっていう瞬間が分かるようになってきたよ。」

片山「でも、堀越先生・・・。 どうやって治るかも?治りたい!って思わせる事ができるんですかね・・・?」

堀越先生「それこそ、認知行動療法ですよ。」

認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy)はCBTとも呼ばれ、ストレスなどで固まって狭くなってしまった考えや行動を、ご自身の力で柔らかくときほぐし、自由に考えたり行動したりするのをお手伝いする心理療法です。

もともとはアメリカのAaron T Beckという人が、うつ病に対する精神療法として開発したものですが、うつ病以外にも、不安症や強迫症など多岐にわたる疾患に治療効果と再発予防効果があると言われています。

また、現在では、精神科の治療としてだけではなく、法律、教育、ビジネス、スポーツなど、あらゆる領域で認知行動療法の考え方が取り入れられているようです。

https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/rinshoshinri/rinshoshinri_blog20220713.html

そこで聞いた認知行動療法の極意は、ここでは語れませんが雷に打たれたような衝撃でした。

認知(頭)と行動(身体)、この両面からアプローチすることで、いかに人間は自分自身に変革をもたらすことができるのか?
そして、(頭)と(身体)の間には感情と心があり、感情と心をコントロールすることが如何に重要かという事を学びました。

奇しくも、ほぼ同じ時期に、アクティブラーニングの羽根先生と、認知行動療法の古川・堀越先生からの教えは、まるで表裏一体のように同じメッセージを自分に投げかけてきました。

(頭)と(心)と(身体)はつながっている。

古川・堀越流の認知行動療法では、「感情」に注目します

喜び・怒り・悲しみ・不安・・・

これら様々な感情は、その人の考え(頭)に影響を与え、身体にも症状が現れます。

逆にいえば、感情をコントロールすることで、(頭)も(身体)もコントロールできるとも言えます。

この法則を、堀越先生から学んだときに、自分の中で雷に打たれ、パズルが解けたのです。

人々をよりポジティブに幸せに導くためには、感情のコントロールが必要だ。
そして、感情のコントロールをするには、「笑い」こそが起点となる。

普通、人間は「笑っている時」=「幸せ」と感じる。
笑いながら怒っているのは竹中直人さんくらいです。

つまり・・・
笑いを意図的に誘発することで、人々は元気になり、意欲が高まり、身体のパフォーマンスを上がる。

以後、自分が制作に関わるすべてのコンテンツには、必ず「笑い」のエッセンスを含む事となりました。
もちろんAI英語学習アプリ『マグナとふしぎの少女』でも、子供達が英語に親しむコンテンツとしてはもちろん、ゲラゲラ笑って楽しんでもらえるアプリを開発したつもりです。

実は、アクティブラーニングとメンタルヘルス治療法である認知行動療法とは、自分の中では表裏一体であり、同じ事を現していると気付いたのです。

まとめ:アクティブラーニングを勧める3つの理由

自己効力感や自己肯定感という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
人間が幸福だと感じる時には、この自己効力感や自己肯定感が高まっているといえます。

残念ながら、日本は世界でも有数の自己肯定感が低い国です。。。
なぜなのでしょうか???

私は、その原因は大きく3つにあると考えています。

原因その①受け身な姿勢
原因その②睡眠不足
原因その③ミスを恐れる

そして、この3つこそが、裏返してアクティブラーニングをオススメする理由にもなるのです。

原因その①受け身な姿勢
昨今は文科省旗振りのもと、能動的学習(アクティブラーニング)が推奨されていますが、従来の日本の教育コンセプトはパッシブラーニング(受動的学習)です。

教壇に教師が立ち、黒板を前に授業を進めます。
まさに教師が生徒に授けるわけです。言い換えれば生徒は教師から受け取るわけです。生徒は自らが学びたいことを選ぶわけではなく、学習指導要綱に基づいて教師が生徒に一方的に与えるわけですから、当然ながら生徒は受け身にならざるをえません。

原因その②睡眠不足
日本は世界有数の睡眠不足大国です。
そして、その傾向は加速し留まる様子がありません。
スマートフォン普及の弊害とも言えますが、ベッドにいながらにしていくらでもネットサーフィンが出来てしまう時代は、便利とも言えますが不幸とも言えます。

睡眠不足が与える影響は子供も大人も深刻で、学習意欲の低下やパフォーマンスの低下。感情の起伏が大きくなり、自己効力感や肯定感は著しく下がるという結果も出ています。

原因その③ミスを恐れる
日本人はテストが大好きです。
カラオケボックスでも点数をつけたがるくらいに。

最高点は100点で、間違えたらどんどん減点されている原点方式です。
テストによって定着度を測るという意味では有意義なのですが、テストのせいで極端にミスを嫌がる、✕をつけられるのを嫌がる人が昨今増えているように感じます。

いかがでしょうか?
この①から③の原因が重なれば・・・
そりゃどんな人でも自己肯定感が下がりますよね・・・


アクティブラーニングからのファンラーニング(お笑い学習)

ここまでお付き合いいただいた方はお気付きかもしれませんが、私はアクティブラーニングを自分なりに咀嚼して、そこに笑顔のエッセンスを加えたファンラーニングを提唱することにしました。

人は、受け身な姿勢で笑うことはありません。
必ず身を前に乗り出し、自分が面白いから笑います。
①自動的に能動学習が誘発されます。

そして、笑いと行動療法には密接な関係があります。
行動療法の一環として、面白くなくても大声で笑ってみようというトレーニングがあります。
声を出して大声で笑ってみる。
この記事を読んでらっしゃる方も、ぜひやってみてください。
②可笑しくなくても笑うとなぜか気分が明るくなります。

そして、いつでもどこでもユーモアを忘れないようにしておくと・・・
③たとえ苦しいときでも笑い飛ばすクセを身につけることができます。
結果、自己肯定感が高まるはずです。

師匠(コーチ)との出会いが重要

以上、長々と説明してしまいましたが、様々な出会いと稀有な教えを頂戴して、自分はソフトウェア開発者人生のハンドルを大きく切りました。

ファンラーニングを用いて、日本人の英語をどうにかする!
このコンセプトに着想を得て、アプリ『マグナとふしぎの少女』や少人数制のオンライン英会話教室である『マグナパーティ』、専属個別コーチによる1on1英会話『マグナメソッド』を立ち上げてきました。

まだまだ志は半ばですが、今までと同様にきっと素晴らしい出会いがこの先も待っていると思うと今から楽しみです。

最後に・・・

ミントフラッグは、現在クラウドファンディング型の資金調達をイークラウドで実施しています。
新株予約権というと複雑に感じられるかと思いますが、要はミントフラッグの将来的な株主になれますというシンプルな話です。
よくIPO株を買うと儲かると聞きますが、もっと跳ねる可能性があるのはIPO前のベンチャー起業株です。(※ただし投資にはリスクがありますので慎重にご判断頂いたうえで、応援いただけたら幸いです)

ぜひプロジェクトページをご参照いただき、応援頂けたらとっても嬉しいです。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。



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