【虹ヶ咲】各話ごとにベストシーンを決めてみた【TVアニメ全26話】
新作エピソードOVA制作決定の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』新作エピソードOVAの制作が決定しました!
「皆さまの応援のおかげ」とのことなので、私もnoteであんな応援やこんな応援をした甲斐があったようです^^
何はともあれ、好きな作品の続編が制作されるのはとても嬉しいですね。
そこで今回は、2023年夏にOVAが劇場公開されるまでの簡単なおさらいとして、TVアニメ全26話で個人的に素敵だなと思うシーンを紹介させていただきます。
ただし、ひとつのお話の中だけでも素敵だなと思うシーンがたくさんあるため、ここでは特に素敵だなと思うシーンを各話ごとで1つに絞り、それをベストシーンとして紹介しています。
なお、ベストシーンとして選んだ理由については深く触れておらず、どんどん紹介していく形式なのでお気軽にどうぞ。(それでも長くなっていると思うので気になる部分だけでもぜひ!)
各話ごとにあなたのベストシーンを思い浮かべながら、この記事を読んでいただければ幸いです。
【1期1話】はじまりのトキメキ
せつ菜と会うこと(=スクールアイドルへの応援)を諦めた侑に歩夢が「二人で始めよう」と誘うシーン。
もし歩夢が、せつ菜のライブや他のスクールアイドルの動画を見たことだけでスクールアイドルをやってみたいと思ったのであれば、せつ菜と会うことを諦めた侑をわざわざ誘う必要はなく、歩夢一人でも始められたはずです。
それでも「二人で"始めよう"よ」と侑を誘った理由が、歩夢自身のためだけではなく「夢を追いかけている人を応援できたら私も何かが"始まる"」と思っていた侑のためでもあったというのが素敵ですね。
【1期2話】Cutest♡ガール
自分のスクールアイドル像を他人へ押し付けていたことに悩むかすみに、侑が「やりたいことが違っていても自分なりの一番(=オンリーワン)をそれぞれ叶えるやり方はきっとあると思うし、それを探す方が楽しくない?」と問いかけるシーン。
この言葉に対して"Cutest♡ガール"のかすみは、一番大切にしていて自分の中で"最上級"の言葉として位置付けている"かわいい"を使って答えを出しており、【1期2話】冒頭の回想シーンと対になっているのが素敵ですね。
※グループで活動しているスクールアイドルにおいては、自分のスクールアイドル像をメンバーに押し付けることは必ずしも悪いことではないと私は考えています。
かすみや同好会のメンバーは押し付けたくなかったというだけであり、だからこそ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、グループではなくソロのスクールアイドルという道を選んだのだと解釈しています。
【1期3話】大好きを叫ぶ
一度スクールアイドルとして終わりを迎えた"優木せつ菜"が、ファンの立場である侑の「最高のステージじゃなくても、スクールアイドルが大好きなことを叫んで、それを聴いて大好きだと叫んで応援してくれるファンがいる、それだけでいいんじゃない?」という言葉によって、再びスクールアイドルとして大好きを貫く決意をするシーン。
このせつ菜の台詞は、侑の「あのライブ(=『CHASE!』を披露したライブ)が最後じゃなくて"始まり"だったら最高だろうなって」という台詞と対になっていて、『DIVE!』を披露したライブは新しい"優木せつ菜"としての"始まり"のライブになっており、【1期3話】はスクールアイドルのせつ菜だけではなくファンの侑もまた大好きを叫んでいるのが素敵ですね。
【1期4話】未知なるミチ
ソロのスクールアイドルとして歩き始めた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の愛がダジャレを連発するシーン。
虹ヶ咲はスクールアイドルとしてやりたいことがそれぞれ違うため、特訓の内容もそれぞれで違ってくる部分が出てきます。
愛以外の同好会メンバーにとって「ダジャレ」はスクールアイドルの特訓にならないけど、「だれかに楽しんでもらうことが好きで、自分が楽しむことが好きで、そんな"楽しい"を分かち合えるスクールアイドル」を目指す愛にとって「ダジャレ」はスクールアイドルの特訓になるというのが素敵ですね。
【1期5話】今しかできないことを
やってみたいけど今までとは違う自分を見せることになるスクールアイドルに不安を抱える果林に対して、エマが肯定・応援の言葉を送るシーン。
「心をぽかぽかにするスクールアイドルを目指しているのに、一番近くにいる親友の心すら温めてあげられてなかった私が、誰かの心を変えるなんて無理なのかもしれない」と落ち込むエマに対し、果林は「悪かったのは私でエマのせいじゃないからエマならきっとみんなの心を(ぽかぽかに変えられる)」とエマを肯定・応援します。
そして、「大人ぶっていた私が今からスクールアイドルを始められるのか」と不安を抱えている果林に対し、エマは「どんな果林ちゃんでも笑顔でいられればそれが一番だよ」と果林を肯定・応援して、『La Bella Patria』(=今までとは違う環境で夢に挑戦する歌)とこのエマの台詞によって果林の心を変えてぽかぽかにしているのが素敵ですね。
【1期6話】笑顔のカタチ(⸝⸝>▿<⸝⸝)
自分の気持ちを表情に出すことが不得意で、面と向かって話すことに不安を抱えている璃奈が、駆けつけてくれた同好会のメンバーに感情を打ち明けることができた理由に気づくシーン。
璃奈が感情を打ち明けることができたのは、面と向かって話すことが"不得意"であるがゆえに「段ボールを被っていた」からこそであり、そこから自分の"得意"な機械を活用した「璃奈ちゃんボード」という答えを自分で導き出したのが素敵ですね。
※「感情を表情に出すことが苦手」ということが解決したわけではないけど、表情に出せなくてもみんなと繋がることはできるし、他人と違うところは個性というオンリーワンの武器になるんだと捉える【1期6話】のストーリーは、オンリーワンを目指す虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を象徴していると思います。
【1期7話】ハルカカナタ
彼方が、遥を支えるだけではなく遥に支えてもらいながらスクールアイドルを続ける決意をして、お互い支えあいながらそれぞれの夢を叶えていこうと伝えるシーン。
彼方と遥は、それぞれが相手のことを守ろうとしていた似たもの姉妹であり、"どちらかが一方的に守ってもらう関係"ではなく、お互いがお互いを支えあい応援しあいながら二人の夢を叶えていく"対等の関係"になりました。
虹ヶ咲のテーマのひとつとして、「対等関係」や「仲間(姉妹)でライバル、ライバルだけど仲間(姉妹)」といった関係性をうまく表現しているのが素敵ですね。
※虹ヶ咲全体の構成として、侑は同好会のメンバー全員をまとめる役割を持っていると解釈している方もいるようですが、私はそのような解釈をしていません。
私としては、【1期3話】等といった侑が同好会のメンバーを支える時もあれば、【1期8話】や【2期4話】等といった侑以外の誰かが同好会のメンバーを支える時もある(=侑がほとんど関与していない回が複数ある)ため、侑だけが特別に同好会をまとめる役割を持った存在として位置付けられているわけではなく、同好会のスクールアイドル12人と侑は対等に描写されていると解釈しています。
【1期8話】しずく、モノクローム
かすみが、「私を"かわいい"と言ってくれない人がいる中でもしずくは私のことを"かわいい"と言ってくれたように、しずくを"好き"だと言ってくれない人がいるかもしれないけど私もしずくのことを"大好き"だと必ず言うから安心して自分を出してみなよ」としずくに伝えるシーン。
他人が褒めてくれそうな白しずくだけではなく、他人が褒めてくれなさそうな黒しずくだけでもなく、白と黒の両方をあわせ持った"桜坂しずく"の存在そのものを肯定・応援しているのが素敵ですね。
※『(否定する人がいるかもしれないけれど、それでも)新しくやってみたいことがある私がいて、それを応援してくれるあなたがいる。』きっと私とあなたにはそれだけで十分で、「応援してくれるあなたがいるから私は不安もある新しくやってみたいことに挑戦できて自己表現ができるんだ」という(私が解釈している)作品全体のテーマにも繋がるかすみのこの台詞は、【1期3話】【1期5話】【2期4話】【2期6話】【2期7話】等にも通ずるものがあり、本当に虹ヶ咲は作品を通して伝えたいメッセージを作中で明確に描写してくれている(=一貫している)なと強く思います。
【1期9話】仲間でライバル
ダイバーフェスで、果林が虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のスクールアイドルとして『VIVID WORLD』を披露するシーン。
虹ヶ咲学園のスクールアイドルは「仲間だけどライバル」であることを【1期9話】の前半パートで描写して、しかし同時に「ライバルだけど仲間」でもあることを【1期9話】の後半パートで描写しており、9人全員のMV担当回が終わる1期前半の総まとめとして美しく展開されています。
そして『VIVID WORLD』の歌詞が、「この世界というのは全てに白黒決着をつけられるほど単純ではなくて、正解も人それぞれ違う曖昧で複雑なもの。でも、だからこそこの世界には白と黒だけではない様々な色であふれていて、あなたがいたから私の世界が色づいて輝いたように、私と違う色のあなたがいるからモノクロではない鮮やかな世界(=VIVID WORLD)になれるんだよ。私たち虹ヶ咲のようにね。(=Just like a Rainbow Colors)」というようにここまでの集大成になっているのが素敵ですね。
【1期10話】夏、はじまる。
侑がトキメキにあふれる虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会にいられるのは、歩夢が勇気を出してスクールアイドルを始めたおかげだと気づいたからこそ、今度は侑が勇気を出して新しいことを始めることで、みんなにトキメキを届けられる存在になりたいと決意するシーン。
そんな侑のやってみたいことがスクールアイドルではなく、さらにアイドルやファン、学校の垣根を超えたものであることからも、虹ヶ咲という作品は「スクールアイドルの物語」ではなく、あなたに"応援"してもらいながら私が自己表現をすることで、あなたが自己表現をするために必要不可欠な勇気や元気、エールといった"応援"(≒トキメキ)を届けるという"応援"の循環を描いた「応援の物語」=「精神的な概念としてのスクールアイドルの物語」であることを表現しているのが素敵ですね。
※「精神的な概念としてのスクールアイドル」というのは、「たとえ(身体的な実体として)スクールアイドルそのものの活動をしていなくても、たくさんの人にトキメキを与えられる存在は(精神的な概念として)スクールアイドルである」ということであり、【2期13話】で描写されています。
【1期11話】みんなの夢、私の夢
【1期1話】で約束したように「侑だけのスクールアイドルでいたいから私だけの侑でいて」と歩夢が侑を押し倒すシーン。
【1期10話】からは、歩夢が侑に対してみんなとは違う想いを持っていることがわかりやすく描写されているのですが、【1期1話】から様々な場面で歩夢の侑に対する想いがみんなとは違うことがさりげなく描写されているため、歩夢がこの台詞を言う説得力が増しています。
視聴者が【1期1話】からの歩夢の想い(侑への執着)をある種おまけのギャグ的要素として見て見ぬフリをしていたところに、歩夢は侑だけではなく視聴者にも終盤のメインテーマとして突き付けてきたのが素敵ですね。
※私としては、このシーンを百合だとは解釈していないのですが、百合だと思わせる描写や映像でのわかりやすい衝突展開を求めている層へもアプローチできているのが素晴らしいと思います。
【1期12話】花ひらく想い
侑以外にも大好きな人が増えたことで前へ進めなくなった歩夢へせつ菜がエールを送るシーン。
本当の意味で二者択一を迫られていたのは、「歩夢だけを選ぶか歩夢以外を選ぶか」の侑ではなく、「侑だけを選ぶか侑以外も選ぶか」の歩夢であり、その歩夢が導き出した答えは既に【1期1話】でのせつ菜のライブ(『CHASE!』の歌詞)で描写されていて、歩夢がスクールアイドルを始めた想いと重なっており、再度せつ菜がエールを送っているのが素敵ですね。
※せつ菜がいたから歩夢はスクールアイドルの存在を知り、その歩夢が誘ったから侑はスクールアイドルの応援を始め、その侑が応援したからせつ菜はスクールアイドルとして再始動し、そのせつ菜がエールを送ったから歩夢は初心を思い出せたという「せつ菜→歩夢→侑→せつ菜→歩夢」の関係性の繋がりがとても美しく、【2期6話】では歩夢がせつ菜に今回のエールを送り返しているのが素晴らしいと思います。
【1期13話】みんなの夢を叶える場所
スクールアイドルフェスティバルで、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の9人がみんなに想いを伝えるシーン。
1期の総まとめとして、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は「ソロのスクールアイドル」であることを【1期13話】の前半パートで描写して、同時に「あなたに対して同じ想いを持っている仲間」でもあることを【1期13話】の後半パートで描写しています。
虹ヶ咲学園のスクールアイドルは、それぞれやりたいことが違うソロのスクールアイドルなのに、なぜスクールアイドルフェスティバルではメンバーの9人全員が同じステージに立ってパフォーマンスができたのかという理由を明確に描写しているのが素敵ですね。
【2期1話】新しいトキメキ
スクールアイドル同好会の映像にトラブルがあり、集まった人が帰ってしまうのを嵐珠がライブパフォーマンスをすることで食い止めるシーン。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会や侑とは異なる考え方を持っている嵐珠が、同好会の救世主としてライブのパフォーマンスをすることで好感度を下げることなく登場しているのが素敵ですね。
※嵐珠が同好会の考え方と違うことに理由があったり、侑の考え方とは違う嵐珠の考え方もある意味で正しかったことを作中で描写しているなど、【2期1話】以降も嵐珠の好感度が下がらないような工夫がいくつもされているのが丁寧だと思います。
【2期2話】重なる色
エマが、自分の行為が全部勘違いで余計なお世話の可能性があることを考慮したうえで、それでもなお嵐珠を同好会に誘おうとするシーン。
エマが嵐珠におせっかいをするのは、「なんとなくそう思ったから」とか「エマがただそういう性格だから」という理由ではなく、「スクールアイドルフェスティバルにときめいたことがきっかけでここに来てくれたから」であり、理由が明確にあるのが素敵ですね。
【2期3話】sing! song! smile!
QU4RTZの4人がみんなから新しい自分を教えてもらうことで、ユニットとしてどのようなパフォーマンスができるのか想いを重ねるシーン。
想いが同じでお互いの道が交差した時には同じステージに立ってパフォーマンスができて新しい色が生まれるという、ソロのスクールアイドルがユニットを組む理由が描写されており、ユニットで生まれた新しい色とソロでの色というのは対等なもので、ソロやユニット、グループに優劣はない(それぞれメリットとデメリットがある)ことが表現されているのが素敵ですね。
【2期4話】アイ Love Triangle
果林がスクールアイドルをやめようとしている愛を鼓舞するシーン。
手を差し伸べる愛の行為(=応援)を応援として受け止められない人がいるかもしれないけど、それでも愛の笑顔を待っている人や、スクールアイドルをしている愛の姿に救われる人もいる。
そして、初めてスクールアイドルのパフォーマンスを見た美里は、愛の笑顔で楽しい気持ちを思い出し、果林の姿で目指す目標が見つかり、DiverDivaのライブに救われたというのが素敵ですね。
【2期5話】開幕!ドリームランド↑↑(*'▽')
歩夢、せつ菜、しずくの即興劇で、歩夢とせつ菜がしずくも一緒に歌おうと誘うシーン。
嵐珠の「自分のやりたいことを周りに重ねているだけで何も生み出せていない」という台詞に対し、夢を追いかけている人を応援したら何かが始まることを知っている侑と悩むしずく。
そして、自由で型にはまらず目いっぱい自分を表現した三人の即興劇で導き出した答えが、同時に悩んでいたしずくへの答えにもなっているというのが素敵ですね。
【2期6話】“大好き”の選択を
せつ菜が前夜祭で、生徒会長の中川菜々がスクールアイドルの優木せつ菜であることを明かすシーン。
せつ菜は、みんなの大好きな気持ち"全部"がせつ菜自身を助けてくれたと感じたからこそ、正体を明かすことで幻滅する人がいるかもしれないけれど、"一部"の大好きを隠さず"全部"の大好きを伝えることで救える人もいることを確信して正体を明かしました。
スクールアイドルフェスティバルを諦める(せつ菜の大好きを隠す)のではなく、文化祭との合同開催(菜々の大好きとの両立)ができるように、型にはまらず目いっぱい全部の大好き(どちらかを選択するのではなくどちらも選ぶ第三の選択肢)を実現しようとすれば、限りない未来が待っているという【2期6話】のストーリーが、【2期5話】で描写された「型にはまらず目いっぱい自分を表現すれば楽しいものが生まれる」(=自由)というA・ZU・NAのコンセプトに通じているのが素敵ですね。
※現実世界では幻滅する人もいると思いますが、今回せつ菜が正体を明かしたことで、少なくともせつ菜の母と生徒会副会長は幻滅していません。
『全部の大好きを叫びたい私がいて、全部の大好きを叫ぶ私を応援してくれるあなたがいる。』それだけで十分だということがテーマであると私は解釈しています。
【2期7話】夢の記憶
栞子がスクールアイドルを始めようと決意して『EMOTION』を披露した後に、薫子と会話するシーン。
薫子は栞子のパフォーマンスを見て、得意不得意(=できるかどうか)の物さしではまだまだ練習が必要だと言い、好き嫌い(=やりたいかどうか)の物さしでは大好きだと伝えます。
スクールアイドルを引退する薫子の姿を見て以来、適性があるとわかっていること(=安心してできること)だけをやってきた栞子が、適性がないと思い込んでいたこと(=不安だけどやってみたいこと)へ新たに挑戦することを、薫子は肯定・応援しているのが素敵ですね。
※私としても、果林の台詞の通り「やりたい気持ちがある時点で適性がある」と考えています。
【2期8話】虹が始まる場所
スクールアイドルフェスティバルでパフォーマンスをしているみんなを見て、侑が自分のトキメキに気づくシーン。
音楽という夢を持った侑だからこそ、まだ夢を持っていなかった【1期1話】時点では気づけなかった「侑がスクールアイドルにときめく理由」に気づくことができ、夢に挑戦しているからこそ見つかったまた新たな夢を確立したのが素敵ですね。
※「自分を目いっぱい伝えようとしているみんなの姿にときめいて、みんなと一緒に今ここにいる私を伝えたい」というのは「あなたのトキメキ」ではなく「侑のトキメキ」です。
「あなたのトキメキ」が何なのかはあなた自身が決めることであり、必ずしも「侑のトキメキ」と同じである必要はありません。
【2期9話】The Sky I Can't Reach
ミアは嵐珠が歌う曲ではなくミア自身が歌う曲を作り、手を伸ばせずに諦めていた夢へ挑戦することを嵐珠に伝えるシーン。
"ビジネスパートナー"としてミアが作り嵐珠が歌うためという意味での「嵐珠のための曲」(=『Eutopia』)から、"ライバルであり仲間"としてミアが歌い嵐珠へ送るためという意味での「嵐珠のための曲」(=『stars we chase』)になっており、この2曲はどちらとも「ミアのための曲」でもあり「嵐珠のための曲」でもあるのが素敵ですね。
【2期10話】かすみん☆ワンダーツアー
かすみが企画したお泊まり会のおかげで同好会は親睦を深めることができ、同好会のみんながかすみに感謝しているシーン。
かすみは、このお泊まり会で自分が同好会の部長であることを全員に教え込もうとして空回りしますが、同好会のみんなは、お泊まり会を企画するといった行動力やその存在で場が華やぐかすみのことを既に部長として認めており、お泊まり会でも十分に部長としての役割を果たせていたのが素敵ですね。
【2期11話】過去・未来・イマ
過去と未来に思いを馳せて立ち止まっていた果林が、イマを全力で走り続けているかすみと定期試験の点数が同じ55点であったことに笑みを浮かべるシーン。
【2期11話】では「同好会のあり方」と「定期試験」という2つの問題が起き、果林とかすみは立場や性格、考え方などが異なっている(対極になっている)ということが様々な場面で対比されています。
そんな"異なる"二人なのに「同好会のあり方」については"同じ"答えを導き出したように、果林がかすみのようにイマを全力で楽しむ決意ができたことを、「定期試験」がかすみと同じ点数(答え)である55点(=GO!GO!)になったことで表現しているのが素敵ですね。
※私としては、【2期11話】で果林はエマや彼方の台詞と同じくらい、かすみの存在にも大きく影響を受けていると解釈しています。
意図せず果林に影響を与えていることにかすみはきっと気づいておらず、果林もかすみに全てを伝えるわけでもないこの二人の関係性に「かすみらしさ」と「果林らしさ」が表れていて素晴らしいと思います。
【2期12話】エール!
彼方が、保留にしていた「それぞれの道を進むことで侑と離れてしまうのが怖い」という歩夢からの相談についてアドバイスをするシーン。
「無観客での応援」と「歩夢と侑の応援」という「応援と距離」に関する2つの問題について、ファンの応援は距離が離れていてもスクールアイドルに届くように、歩夢が応援することによって侑との距離が離れたとしても、侑の中には歩夢の想いが残り続けるし、離れた距離からでも想いは届けられるということを、彼方の台詞1つで同時に解決しているのが素敵ですね。
【2期13話】響け!ときめき――。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のファーストライブで、侑がみんなに想いを伝えるシーン。
向いてないかもしれないけど自分の好きなことに挑戦し、同好会の中でもやってみたい夢を見つけるのが遅く、うまくいかないことも経験してきた侑だからこそ、「この幸せは私だけの特別なことではない」(=決して侑だけが恵まれていたから掴めた幸せではなく誰もが掴める幸せである)というこの台詞に説得力があります。
みんなを応援することで夢が見つかった侑は、みんなからの応援があったからこそ不安もある新しくやってみたいことに挑戦でき、自己表現をすることが再度みんなを応援することにもなっているという「応援の循環」を体現しているのが素敵ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
虹ヶ咲には素敵なシーンがたくさんあるので、おそらくあなたと私で選んだベストシーンは大きく異なっていると思います。(【1期1話】【1期2話】【1期4話】【1期9話】【2期2話】【2期7話】【2期10話】【2期11話】あたりが私とベストシーンが異なっている方が多いと推測しています。)
そのため、もしよければTwitterやこの記事のコメント欄などで、ぜひあなたのベストシーンを教えてください!
全26話分のベストシーンは大変なので、ベスト回のベストシーンだけでもぜひお願いします!
楽しみにしていますね。
また、各話ごとでベストシーンを1つに絞ることはとても難しかったのですが、その分なぜそのシーンを特に素敵だと思っているのかという理由を自分自身でよく考えることができました。
今回は気軽に記事を読んでいただきたかったため、ベストシーンとして選んだ理由については深く触れていませんが、いつの日か詳しく語れたらいいなと思っています。
ちなみに、Twitterでも少しだけ私なりの解釈を記しているので、こちらもチェックしてくださると幸いです。
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