オンラインでマジックショーするぞ18
~お客様が操作する場面は少ない方がいいよね~
ZOOMの二つの見方
ここまで読んでくださっている方はたぶんZOOMの基本はご理解していらっしゃると思いますが、改めていうとZOOMにはギャラリービューとスピーカービューというものがあります。
この画像は実際に参加者にお見せしているのですが、当初はこれをどちらで見たら面白いかを伝え、参加者に切り替えてもらっていました。画面上に「G」とか「S」とか出していたんですね。
しかし、切り替え方がいまいちよく判らないという参加者もいますしパソコンとタブレットとスマホでは切り替え方が微妙に違うので 配信中に説明するのも時間がかかります。そこで今ではこの画像を見せて「お客様はスピーカービューで見ていてください」と伝えています。お友達同士であればどんな顔してマジックを見ているのか気になるところでしょうが、それは配信者が気にかけることではないかなとも思いますし。
基本的にはスピーカービューで見てもらっているのですが、ギャラリービュー状態で見せたい場面もあるのです。例えば参加者全員が数字を一つづつ決めるが、その合計数が予言されているというマジックを配信したいとします。カメラに向かって数字カードを掲げている参加者全員を見せたいわけです。ではどうやって「参加者全員がカメラの前に出している数字を」見せることができるのかを考えて行き着いたのが「配信している自分のパソコン画面をスマホで撮影し、その映像をOBSで取り込むこと」でした。そうすれば参加者側がスピーカービューの設定を変えることなくギャラリービュー状態の画面を見せることができます。私の場合、例えばときがあります。そんな場面でこの方法が活きてきます。
では、全員ではなくて参加者の内、特定の一人だけをマジシャンと一緒に画面に映したいとき=現実のマジックショーにおいて舞台上にお客様をあげるようなことがZOOMではできないのでしょうか?オンラインマジックショーを始めた当初5月ごろは、そういうことはできないと諦めていたのですが、、、
スポットライト機能がアップデートしてた!
2021年2月になって知ったことがあります。それはスポットライト機能のアップデート。スポットライト機能というのは参加している人から見える画面で「誰の枠を固定して見せるか」を決めることができます。これにより参加者がマイクの近くで何か無関係なことを喋ったり不意に大きな音を立ててしまっても、(スポットライトを当てて固定している)ホストの映像を流し続けることができます。つまり私のようにマジックを見せるだけでなくオンライン授業などをする講師にとっては必須な機能ですね。これが最大9人までスポットを当てることができるようになっていたのです。マルチスポットライト機能というそうです。2020年9月ごろかららしいです。この機能があると例えば数十人参加しているZOOM会議でゲストスピーカーとそれを手話通訳している人を同時に映すとか、5人のスピーカーが話し合っているのを他の参加者に見せるとかが可能になります。どうやらもともとZOOMウェビナーという講義向けのZOOMサービスの方では基本的に備わっている機能だったようなのですが、サービスを受けるための登録料が高いために利用する人が増えず、基本のZOOM会議アプリの機能として運営側が解放したらしいのです。知らんけど。
観客を舞台に上げる
とはいえ、このアップデートのお陰で「現実のマジックショーにおいて舞台上にお客様をあげる」ことと同様のことができるようになりました。
つまり、例えば10人の参加者がいるショーをやっているとして参加者の中のAさんにトランプのカードを一枚決めてもらいたいとします。そのときホストの自分だけではなく、一時的にAさんの枠にもスポットライトを付け加えることで他の参加者にマジシャンとAさんの2枠が同時に画面に映っている映像を見せることができます。
私の場合、参加者同士で4人でじゃんけんをしてもらう場面があります。A、B、C、Dさんの4人にスポットライトを当てる(Aさんの枠を左クリックして「スポットライトを追加」をクリック、これを残り3人でも繰り返す)とマジシャンを含め5人が大きく映されている状態を他の参加者に見せられます。その後、じゃんけんで負けてしまった人から順にスポットライトを削除してゆき、最終的に勝ち残った人だけがマジシャンと一緒に映されるようにしています。この演出方法はオンラインでなければできないことですね。
意外にも落とし穴ですが、スポットライトを当てることができるのは「カメラをオンにしている枠」だけです。カメラをオフにしている枠はスポットライトを追加できません。
ミュート解除だけは参加者側で
ということで、参加者が配信中に演者の都合でカメラをオンオフしたり、スピーカービューとギャラリービューを切り替えたりということは一切なくなりました。とはいえ、マイクのオンオフについてはどうしてもやってもらう場面があります。配信者は参加者のマイクをオフにるることはできますが、オンにすることができません。
私の場合、目を休めたり休憩してもらうためにCMの時間を設けていると以前書きましたが、この間参加者のマイクは全員オフにしています。ZOOMの「参加者」をクリックすると「すべてミュート」というのがあります。これで全員の音声をミュートにできます。ですが、CMが明けて次の演目に入った時には自分のマイクをオンにした後、「さあ、次のマジックです。皆さんもぜひマイクをオンにして下さいね」と伝えています。(このマガジンの13で書いたように、お子様が参加していて他の参加者にとってはうるさいなと感じられるときはミュートのままの場合もあります。)
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