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オンラインでマジックショーするぞ20

~トラブル回避のための対策 その1~

今回の話はすでに紹介しているのですが、改めて書き記しております。
カメラとモニタリングするためのイヤホンのバックアップの話です。

カメラの熱落ち

最もわかりやすいトラブルがカメラの熱落ちです。以前紹介したようにデジタルカメラは長時間撮影をしていると熱を帯びて故障してしまうのを防ぐために自動的に電源を落とすようになっています。私が使っているZV-1もその一つ。これが起こると配信中にカメラが使えなくなります。

そこで対策をとっていますが、一つは使用時間を長くしないという方法。最適撮影時間は30分程度ということなので、歓談タイムは別のカメラを使用しZV-1を使用するショータイムは50分を超えないようにしています。もちろんカメラの自動電源オフ温度は「高」に設定しています。もう一つはアルコールジェルを使って原始的にカメラを冷却する方法。以前「オンラインでマジックショーするぞ11」でご紹介したように私の配信では、参加者の意識を集中させすぎないようにするためCMの時間があります。参加者にはあらかじめ用意した動画を流しています。この時間に2台のカメラの背面に手指の消毒用アルコールジェルを塗布しています。使い方としては推奨できないのですが、ジェルは水のように垂れないので気化熱を利用してカメラを冷却できるのです。熱さまシートを利用している方もおられるようです。

この記事を書いているとき、ちょうどマジシャンのまんぼう氏から良いアイテムを紹介してもらいました。スマホなどを冷却して熱暴走を防ぐものです。それがこの器具 カメラを50分ほど連続使用しても問題ありません。ただ、この器具は給電式(=スイッチがなく充電もできない)なので使用するにはどこかから電気を持ってこなければいけませんので購入の際はご注意を。現在私は、2台のZV-1のうち、より長時間撮影になる顔の表情を映す方にだけこのアイテムを使用しています。もう1台は撮影時間が30分を超えないためほぼ熱暴走しません。

緊急事態用のシーン

それでも熱落ちしてしまったときのために「緊急事態」というシーンをOBSに設定しています。このシーンではPCのインカメで顔の正面を撮影しロジクールのWebカメラでテーブル上を撮影するようになっているので、画質は落ちますが配信は続行可能になります。このシーンでもBGMを流しテーブル上の映像(マジック)を映しているときは表情の映像をワイプで映し、フットスイッチで表情のみのカメラへと切り替えができるようにしています。

そんなシーンなど作らず、映像キャプチャのソースを変えればよい(ZV-1設定しているソースをWebカメラに設定しなおせばよい)と思ってしまいそうですが、カメラによって映像サイズが異なるため、それはやらない方が良いです。まだ緊急事態用シーンを作る前にカメラが熱落ちした経験が一度ありますが、その時は演目を変えるたびにカメラ映像をリサイズしながら配信したこともあります。そのとき参加された方がオンライン配信の難しさを重々ご存じのビデオコミュニケーション研究会の方たちだったため、本当に暖かくお待ちいただきながら視聴していただいたからよかったのですが、マジックの種がばれてしまうよりもひどい失敗でしたね。

音声トラブル

音声のトラブルはほぼ、ブルートゥースイヤホンの通信障害だったため有線イヤホンを採択している現在ではトラブルが起こらなくなりましたが、念のための対処法です。配信中に突然聞こえが悪くなったり聞こえなくなったり音声トラブルが発生したとしても落ち着いて確認すべきことは、こちらの音声(特にマイクの声)が参加者に届いているようであればそのまま配信を続行してしまいましょう。リアクションは映像で届いていますからね。そして演目によってはお客さまの声が必要な時もありますが、どうしても何かを答えてもらいたい場合は「ZOOMのチャット機能」を用いて文字で伝えてもらえばよいのです。

インターネットが不安定?

今のところ回線が配信中に不通になったことはないのですが、「インターネット接続が不安定です」と表示され一時的に配信が途切れることがあります。ほんの1秒程度なので、参加者にとってマジックの大事なことが伝わってないだとか肝心な現象がお届けできていなかったということでなければさほど問題はないようです。ただし、これが参加者にとってストレスになるほど、3秒とかの長時間、あるいは頻繁に起こるなどとなればこれは回線、ルーターの問題なので今すぐどうこうできることではないです。しっかり配信スタジオのインターネット環境を見直すべきです。そもそもインターネット、オンラインで配信をしようと思うならいわゆる「上り」の回線速度が30Mbps以上ないと安定した配信ができないといわれています。5Gがさらに普及してくればまた変わってくるのかもしれませんが今のところインターネット環境はしっかりととのえておくべきですね。


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