教員3112人不足~全教の10月調査
現場の声から
けい先生は、様々な学校の先生方(高等学校)と日常的に交流しています。よく見られるケースは、
産・育・病休の代員がいないケースです。
富山県ではとくに、「国語」と「家庭科」の教員が不足しています。もちろんこれらの教科に限りません。臨時的任用教員や、非常勤講師、そして、同じ教科の教員が協力して穴を埋めていますが、現場からは「苦しい」という声が上がっています。
出産、育児をされる先生方、病気になってしまった先生方には、安心して休んでいただきたい。しかし現状は、感じる必要のない後ろめたさを抱えながら、休暇を取られているのが現状です。
この発表をした全教(全日本教職員組合※日教組とは別系統の教職員組合)はこの現状を踏まえていくつかの提言をしています。
国に対し、教育予算の増額を要望。
教員定数の改善(教職員定数を定める「標準法」の改正)など
学校に対しての「すぐにできる職場環境改善」の提言もあります。
3学期の授業実施や来年度の教育課程編成に当たり、年間の標準授業時数を過度に上回らないようにする。
これにより教員1人当たり担当授業時数を抑制する。
学校は「あれもこれも」取り入れて、自ら多忙を生み出す傾向があります。「子どもたちのため」は、ある意味「呪い」の言葉でもあると思います。
学校は、現状が深刻であることを直視し、各学校の現状に合わせて早急に教員の負担軽減に乗り出す必要があります。そして、教育委員会は各学校のとりくみを尊重し、業務の見直しを応援していただきたい。
教委が学校に負担をかけている場合もたくさんあります。それらの見直しも効果的と思われます。学校訪問や各種調査、教委主催イベントなどの思い切った削減を検討することも必要でしょう。
大切なのは、現状が「まったなし」の状況であるという認識を誰もが持つことです。緊急に動くべきときです。
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