27歳はざわざわ

昨日、27歳になった。

いつも通り仕事に行き、いつも通りの職務にあたる。仲の良いパートさんに、雑談の中でさりげなく「僕誕生日なんです」って言って軽いそうなんだおめでとーを貰う。それくらいがちょうどいい。

誕生日を含めた、記念日や行事が苦手。日付だけで何かをお祝いしたり、パーティーをしてみたりするのが、なんだかなぁと思う。特別な日というのは何気ない日常の中で今日はとっても良い日だったななんて思ったり友達と遊んで楽しかったりした日を覚えておくもので律儀に毎年日付で祝ったりするものでなくてだな…と誰に頼まれてもないのに捻くれてみたりする。

とはいえ、先日たまたま手に入れた近江牛をせっかくだし誕生日に食べようと思い冷蔵庫で解凍しておき、帰りにハーゲンダッツアソートパックを買って帰り、少しは誕生日感を出したいという浅ましさを発揮し自分の一貫性のなさにつっこんでみる。とりあえず、誕生日だからといって特別な日にしないという決意はおおむね成功したといえよう。

27歳。いよいよ実感がこもる年である。なんつーか、本当にアラサーを使っても各方面から苦情を言われないよね、自虐的にもうアラサーだからをちょっと使いたかったのだ。とはいえ、トランスエイジはまだ24くらい。

27歳を迎える直前の数日、なんだかざわざわしていた。根拠はない、ただなんだか良くも悪くも平穏ではいられない年を迎える気がしたのだ。27クラブ、なんてジンクスが巷にはある。僕はロックスターでも著名人でもないが、何故か僕はこの1年死なずに生き延びて28歳を迎えることができるのだろうか、という不安に駆られたのだ。

僕には定期的に来る、単なる将来への不安はメンタルバランスなどによる情緒の乱れかもしれない。だけど、チャラチャラとケーキなどを食べ迎えている場合ではない年齢だという意識が、より僕を捻くれさせたのかもしれない。どんな1年になるのだろう、どんな1年にするのだろう。答え合わせは1年後だ。

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