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AIにアイデンティティを作り変えられない、たった一つの問い掛け

これからAIが日常生活に入り込む上で避けては通れない、『ヒト』の価値について考えさせられる記事を見つけました😶

今回はこの記事について考えていきましょう。


【記事の概要】

・この記事では、AIが個人のアイデンティティ形成に及ぼす影響について警鐘を鳴らしています。以下に内容を3行でまとめます。

1. AIのレコメンデーションに依存すると、個人の選択力や自立したアイデンティティ形成能力が損なわれる可能性がある。

2. AIが提示する「自己実現的な予言」により、アイデンティティが固定化されるリスクがある。

3. 自分の意思で行動や選択を行うことが、自由で独立したアイデンティティを築く鍵となると提言している。

(ChatGPTによる要約)

「AIに頼り過ぎるといつの間にか自身のアイデンティティが作り変えられてしまう」と倫理学者が警告|GIGAZINE

[補足]

・スイスのチューリッヒ大学でAIの倫理学について研究しているミュリエル・ロイエンベルガー氏が、

AIに頼り過ぎると自分自身のアイデンティティが勝手に作り変えられてしまう危険性がある

と主張。


・AIの活用や生活のデジタル化がますます進むことにより、「AIが本人よりもその人のことを熟知している」という未来が現実に近づいており、ロイエンベルガー氏は、

「AIシステムが生成する個人のユーザープロファイルは、その人の価値観・興味・性格特性・偏見・精神疾患などについて、ユーザー本人より正確に説明できるようになるかもしれません。

すでにテクノロジーは、その人自身すら知らなかった個人情報を提供することができます

と述べる。


・その人が何をするべきなのかを教えてくれるAIは、統計分析や個人データ、心理学、社会制度、人間関係、生物学、経済学などに関する事実を通して、「その人が何者なのか」「何をするべきなのか」といったことを判断できるという考えの元に構成されている。

・しかし、これは「人はアイデンティティに対する受動的な主体ではなく、アイデンティティはその人が積極的かつ動的に作り出し、自ら選択できるものである」という事実を見落としている。


・その意味で、AIを盲信して従い続けることは、自分自身のアイデンティティを創造する自由と責任を放棄している、と言える。

・「人生で良い選択をして、有意義で自分を幸福にするアイデンティティを構築することは偉業です。

この力をAIに下請けさせることで、あなたは自分の人生、そして自分が何者であるかに対する責任を徐々に失ってしまうのです」

と、ロイエンベルガー氏は述べた。

「AIに頼り過ぎるといつの間にか自身のアイデンティティが作り変えられてしまう」と倫理学者が警告|GIGAZINE

【シンギュラリティは『正しさ』に従うヒトの衰退から】



以前お話ししたように


シンギュラリティはテクノロジーの発展以上に、それに依存した人間の衰退によって起きる


の具体的内容とも言えるのが今回の記事です😧

シンギュラリティとは、人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)。または、それがもたらす世界の変化のことをいう。

シンギュラリティ|コトバンク



ヒトが『生命の価値』(=自分の価値)を諦めるほどシンギュラリティへの到達は早まるという話で、現代社会を振り返ると


・『わたし』のこと
・周りのこと
・生活する地域(土地)のこと
・社会のこと
・世界のこと


に対して『正しさ』で判断する流れとなっています😶



『正しさ』という定義にヒトを当てはめようとするこの流れには公正な社会を生む気配がしますが、実際に訪れるのは

・一部のヒトが『正しい』と決めたルールに多くのヒトを従わせる社会

であり、その『正しさ』に合わないものを排除する差別社会だと言えます😨

[ヒトが『正しさ』でヒトを導いた一例:コロナ禍]



そうした『正しさ』の誘導が視覚化された直近の例がコロナ禍であり、一部のヒトが定めた『正しさ』に則った感染症対策に世界中が従って

感染するのは誰かのせい

という『他責思考』に基づき、手洗いうがい、アクリル板にアルコール消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンスや自粛、ワクチン接種が波及していきました😮



その結果、どのような事態になったかと言えば2024年夏の時点で「感染第11波」であり、10月からは定期接種も始まりました。



ヒトが『正しさ』でヒトを導いたにも関わらず、感染は治るどころか感染拡大の波を繰り返してばかりです😥

しかも、蓋を開けてみれば『正しい』とされていた感染症対策の中には科学的根拠もなく「偶然現れた」ものがあったと証言されもしました😨



そうした事実が顧みられることなく、日本では「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」が閣議決定されたり、これまで通りの感染症対策を踏襲する流れにあります😰



こうした『正しさ』が現実に成果を出せていれば良いのですが、感染症対策は後手後手に回らざるを得ないのが現状のようです🥲

定期接種も始まりましたが、もう11回も同じことを繰り返した2024年11月において定期接種にも疑念を持つ方が増えたのではないかと思います。


でなければ、風邪の5類感染症への変更に対して3万件超のパブリックコメントが寄せられる事態にもならなかったはずです😶



『正しさ』に従ってやってきたこれまでの行動がどんな結果をもたらしたか。

これから『正しさ』による統制が一層進む社会において、今一度省みることが求められているのかもしれません😶


何故なら。


今なおその『正しさ』に適わなかった人々を科学的根拠や因果関係が認められない「コロナワクチン接種後の副反応疑い等」と称し、ワクチンに疑念を持つ人々を「反ワク」と括ることで

イレギュラー(正しさに適合しないもの)』

として扱うことからも、事実から目を逸らさせて『正しさ』に従わせようとする動きが見られるからです😰


つまり、意図せず『正しさ』から外されたとしても、その日からイレギュラーにされて

不遇・不当な扱いを受ける可能性

を常に残し続ける社会が更に進んでいくことが予想される、という話です👨🏻‍🏫

【AIも『正しさ』の産物】



ここまで『正しさ』の話をしてきましたが、「それがAIと何の関係があるの?」と思われたかもしれません。

このことは「AIは『正しさ』の産物である」という事実から考えていけばその関係性が明らかになります🔍



関係性と言っても難しく考えることはなく、AIを成り立たせているものは「科学」であり、今の社会が科学ベース(科学的根拠)で『正しさ』を規定する事実から

AI⇄科学⇄正しさ

のつながりが出来ている、という話です👨🏻‍🏫


とは言え、実際に生成AIに触れたことのある方なら

「いやいや、ちゃんと指示を出さないとデタラメなことになるし、『正しさ』にはまだまだ程遠いよ😅」

と感じられていることでしょう。



確かに生成AIは今のところ構造的にハルシネーション(AIが事実に基づかない情報を生成する現象)を起こさざるを得ないようになっていますから、『正しさ』というイメージはないかもしれません。

しかし、一度『利便性(便利さ)』を覚えたヒトはその快適さに釣られてハルシネーションすら「そういうものだ」と受け入れていくようになるでしょう😮


それが本当に『正しい』かどうかよりも、それを『正しい』ことにしてしまおう、という訳ですね😶



これはヒトが『正しさ』と『快楽』を結びつけ、そこに「科学的根拠」という免罪符を付ければ、堰を切ったようにヒトはその快楽を欲するようになる、という話です👨🏻‍🏫

そして今時分はAIを構成する科学をヒトは無批判・無条件で『正しい』と思い込んでいる節が見られますから、「AIという『正しさ』の産物」によってヒトは衰退し、シンギュラリティも起きるべくして起きることになります。


ただそれは、多くのヒトビトが望む「楽になりたい」未来でもありますから、単に良し悪しで語れるものではないのでしょう。

【まとめ】AIにアイデンティティを作り変えられない、たった一つの問い掛け



今回は「AIに頼りすぎると自身のアイデンティティが作り変えられる」という記事から、『シンギュラリティとヒトの衰退』についてお話ししました。


「ヒトは快楽(本能)に従い、自らシンギュラリティを招く」という話で、この問題を一言でまとめると

君たちはどう生きるか

になります😳



上の記事では

君たちは」→思い当たるヒトがどれだけいるか
どう」→選択の自由と責任
生きるか」→生きる『条件』を満たし、生きる『意思』を見つめる

この三点について「自分なりの答えを見つけ出し、実行できるタイムリミットがあとわずか」という話をしました😳


何故なら11/20に冥王星水瓶座入りを果たし、本格的に『風の時代』となった今、「本質・本音・本物」しか残れなくなるからです。



言い換えるなら「表面・建前・偽物」にエネルギーを割く余裕がなくなる時代でもあり、日本では出生率の低下や人材不足が深刻化しています😔

これは「やりたくないことを耐えながらやる」パフォーマンスでは「やりたくてやる」パフォーマンスには打ち勝てなくなった、という話なのです。



ヒトが衰退し、いなくなる未来の代替手段としてAIが台頭しつつあります。


このAIを味方につけるか、AIに取って換えられるか。

それはひとえに「『わたし』は何者か」を問い掛け、その答えを示すように「生きよう」とする人になれるかによるでしょう。


AIによって危ぶまれるアイデンティティとは、AIの元となる科学、その科学を成立させる『数字』(=空間)のみで判別されるアイデンティティです。

資格や地位、財産など「比較できる対象」を自らのアイデンティティとする人々にとって、『数字』で乗り越えられることは「アイデンティティを作り変えられる」程の衝撃となるでしょう。



この流れの中で、数字(=空間)だけでなく時間の領域でもアイデンティティを持つのなら、アイデンティティを作り変えられることなくAIを「空間領域を任せられるツール」として用いることができるでしょう😊


そして、その時間領域のアイデンティティとは「歴史(文脈)」「遺伝」「風土・風習」「情緒」といった先祖代々から『受け継ぐもの』です。


『わたし』という文脈は何によって成り立っているのか。


そのことを思い出せた時、AIのもたらすシンギュラリティは世界の一側面以上でも以下でもないことに氣付くことになるのです👨🏻‍🏫



この他にも介護ブログや読書ブログを運営しています。

今回の記事に共感してもらえたり、興味を持ってもらえたなら、ぜひご覧ください☺️


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