要介護認定にAIを活用。介護×テクノロジーの波が止まらないなら、何をしますか?
今回はこのニュースを見ていきます。
【記事の概要】
・政府の「規制改革推進会議」が14日に開催したワーキング・グループで、介護保険の要介護認定にかかる期間が長期化している問題を取り上げた。
・河野太郎担当相は挨拶で、
「適切な介護サービスをすぐに利用できないことは申請者や家族にとって大きな問題。自治体やケアマネジャーら関係者の負担も非常に大きい」
と指摘。加えて
「AIやデジタル技術の利活用を含め、要介護認定プロセス自体の合理化・高度化を議論していく」
と明言した。
・厚生労働省によると、要介護認定にかかる期間は昨年度下半期で平均40.2日。
・法定の30日以内を上回っており、サービスの円滑な提供の大きな支障となっている。
・会合ではさいたま市が現状を報告し、
「来年度には申請件数が審査会の処理能力を超える。今後、要介護認定にかかる期間がより大幅に伸びる可能性がある」
と説明。
「保険者ごとの業務改善で解決できる問題ではなく、制度の抜本的な見直しが必要」
と指摘した。
・意見交換の中では、AIやセンサーなどを駆使した要介護認定の自動化を目指すよう促す声も。
・テクノロジーの活用で要介護認定の的確さ、公正さも上がるとの見方があり、それを実現していくことが今後の課題。
【要介護認定のデジタル化は誰を救うか】
要介護認定は利用者にとって
・利用できるサービス
・利用できる施設
・月々の負担
が定まる、大事な部分です。
この認定を、今までは『ヒト』がしていたことで、ある種の偏りがあった訳です。
同じ状況でも要介護認定が「2」か「3」かによって、その後に受けられるサービスは大きく異なる訳ですから、
「的確性・公平性にやや欠ける」
と言われても致し方ない部分があった訳です👨🏻🏫
これを是正するためにAI等テクノロジーを導入することで的確性・公平性を保とう、というのが今回の話です。
一見良さそうにも思えますが、「要介護認定の過程をデジタル化する」というのは、「数値(入力値)によってヒトの生活が定められる」ことでもあります😳
このことを考える上で大切なのは、
数値で再現される世界
(切り取られた『空間』における情報)
では、
人の『情』
(感覚で再現される『時間』+『空間』の複合情報)
が反映されずに、その『空間』に人を当てはめる流れが必ず生まれる、ということです😮
それは「デジタル化された要介護認定」そのものには人の『情』が入り込む余地がないことから、「数値で再現できない感覚値」によるバラつきが新たな『不公平』を生み出すことを意味します😨
その「不公平感」をこれまでどうにかしようとやって来たのが『ヒト』であり、そうした『手間』を省くことで「愛情」がなくなっていくことは、以前こちらでお話ししましたね😑
こうした流れを踏まえると、要介護認定のデジタル化で効率化を図りつつ、ヒトがその出力結果に『情』を宿して公平性を保つのが理想と言えます。
【現場は仕組みのデジタル化をどうするか】
現状でも要介護認定はコンピュータ判定を取り入れていますし、介護認定審査会による二次判定は主治医意見書も交えて行われています。
こうした効率化・自動化自体は、人口動態が減少の一途を辿る日本では避けられない現実として受け入れなければならないものです。
[理不尽を生む『ただ耐えるだけの雰囲気』]
一方で、まだ介護・福祉現場において根強くテクノロジー導入を受け入れない施設もあります。
しかし導入のメリット・デメリットを検討して
「受け入れる/受け入れない理由」
を明確に世に示していかなければ、そこに『共感』は生まれず、ただ利便性のみによって施設の質を判断されることとなるでしょう📑
それもなく
「テクノロジーを受け入れると自分の立場が危うくなる😓」
「今から使い方を覚えるのが大変😵💫」
といった理由から、なんとなくテクノロジー導入を先延ばしにしたり受け入れずにいたりする内に、施設内外の人材が他所へ流れていきます😭
「できる・できない」は「やる」内に解決していきますが、「やる・やらない」でつまずいてしまうと、
何も始まらないどころかただ『耐える』だけの雰囲気
がただようことになり、現場のトラブルはこの『空気感』から生まれてくる為、施設運営が後手に回らざるを得なくなるでしょう🧐
[解決策]
そうならない為にも
・一日のうちで数分でも「学ぶ時間」を作る
・月間スケジュールの内、月1回は「勉強会」を設ける
・外部の講演会、セミナーに積極的に参加する
・それぞれの学びを共有できる場(たとえばLINEグループ)を設けて、都度報告し合って学びを深める
といった取り組みが急務です。
しかも学ぶ対象は介護・福祉分野に限らない方がよくて、
「それぞれの興味・関心で学んだことを、どのように介護・福祉分野に取り入れるか」
という発想で学んだことを「学び直し」すると良いでしょう📕
そうすると「介護×◯◯」の組み合わせが増え、それらを持つ人同士がお互いの学びを共有することで更に学びを深めて現場に落とし込んでいくことができます👨🏻🏫
その先にあるのが「自分の持てる能力で自分を活かす」という『自助』の生き方へとつながるパラレルキャリアなのです😊
【まとめ】介護×テクノロジーの「スマート介護士」へ
今回は「要介護認定にAIを」という記事を見ていきました。
「介護×テクノロジー」では『スマート介護士』という資格があります。
「介護ロボットとかテクノロジーの試験とか難しそう😵💫」という方にも、テキストだけでなくstarter試験などの腕試しができるようになっています💪🏻
「介護×テクノロジー」はこれからの時代のトレンドですので、ぜひ押さえておきましょう😊
今回もここまで読んでもらい、ありがとうございます☺️
この他にも介護ブログや読書ブログを運営しています。
今回の記事に共感してもらえたり、興味を持ってもらえたなら、ぜひご覧ください☺️
オンラインショップ「みんなのしるし館」では占いやキャンドル販売を行っています。