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【科学的介護が導く未来】AIの台頭と介護・福祉の行く先



今回はこの記事を見ていきます。


STEM偏向は「自滅の種」、ノーベル賞経済学者がAI台頭で警告


【記事の概要】



・ノーベル経済学賞を受賞した英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)のクリストファー・ピサリデス教授は、

人工知能(AI)が支配的になる世界では「共感力」や創造力のある人材が重宝される

として、若い世代の人気がSTEM(科学・技術・工学・数学)教育に集中することに警鐘を鳴らした。


・特定の情報技術(IT)業務に従事する労働者が将来的に自分らの仕事を奪うAIを進歩させることによって、「自滅の種」をまく危険性がある

・現在はSTEM(科学・技術・工学・数学)関連のスキル需要が急速に伸びているが、ホスピタリティーやヘルスケアといった対面スキルが求められる人材は依然雇用市場を支配するだろう、とも。


【科学が進むほど、人は人と向き合うことになる】



介護・福祉に身を置いていると、今回の話はよくわかるかと思います。


AIが浮き彫りにするのは

『(AIではできない部分となる)人の価値

であり、それはAIが再現できるのが

数字で表現できる『空間』(科学)の領域のみ

であることから明らかです。



人は『自然』であり、『時間』と『空間』を用いる生き物ですから、AIが『空間』を肩代わりした後に人に残されるのは『時間』の部分、すなわち


生き物としての『人』


の部分になる訳ですね👨🏻‍🏫


そして介護・福祉とはそうした『人』の部分と直接関わる分野ですから、人と向き合う介護・福祉をしているのであれば、今回の記事は

「そりゃそうでしょう😊」

となりますね😁

【『科学』とは「限定空間」】



ところが、話はそう簡単には終わりません😧


現代社会のシステムの多くは『科学』を前提としており、人を『科学』に当てはめて判断しようとします。

コロナ禍が良い例で、あれほど「科学的根拠」が世界を蹂躙した時期もなかった訳です😶


今もなお「科学的根拠」があることが『正しさ』であり、科学的根拠のないものは全て

「信じるに値しない怪しいもの、胡散臭いもの」

として避けられてしまいます。


もちろん、それらの中には「本当に信じるに値しないもの」もたくさん混じっています。


しかし、これまでお話ししたように『科学』とは限られた空間であり、『科学的根拠』とはその空間でのみ証明された「限定空間」のことですから、「限定外の大切な部分」を取りこぼしていることに注目する必要があります。


それが上の記事にあるような「共感力」や「創造力」といった『時間』に紐づけられた『人の価値』ということになります😊

【人を『空間』に閉じ込める?】



ひるがえって、今の世の中はどうでしょうか。

多くの人々が自ら『時間』を手放して『空間』に閉じこもろうとしていませんか?


先に挙げたコロナ禍はまさしく

人が『時間』を手放して『空間』に閉じ込められた世界

であり、あの時の窮屈さ、生きづらさを人生の教訓とする必要があります。


人は『空間』に閉じ込められると生きづらさを感じるものなのです。

しかし今の世の中は「科学的根拠」という『空間』によって、もっと言えば『正しさ』によって人を『空間』に閉じ込めようとする動きがあるのです😨


なぜ人を『空間』に閉じ込めたがるのかというと、その方が管理しやすいからです。

また、個人レベルでも限られた空間の中にいる限り「再現性の高い世界」にいられるから安心・安全だと感じられます。


しかしそれは「人間性(時間)を手放した世界」でもありますから、より野生的、欲望に忠実な『獣』に近づいていくことにもなります😰


なぜなら、「時間や空間の概念を知らない野生動物がこの世界でどのように生きているか」は、

「『空間』に閉じ込められた人々がこの先どのような生き方を送るようになるのか」

のモデルケースだからです。


野生動物ほど自分達のテリトリーの中で、自分達のルールの下に生きている生物もいない、という話です🐅

【介護・福祉の行く先】



このことがわかれば科学的介護の、もっと言えば介護・福祉の行く先も見えてきます。


科学的介護とは「科学的根拠に基づいた介護」ですから、「利用者を『空間』に閉じ込める介護」と言い換えることができます。

それは「科学の指し示す『正しさ』に人を従わせる介護」という事ですから、確かに再現性が高く、評価基準も確立されており、コントロールしやすいように見えます。


しかし実際には『空間』に閉じ込められると人は生きづらさを感じます。

科学的介護に則ろうとするほど『人の価値』を手放さなくてはならず、人間味を失っていくのです😱


人生の終盤ですら数字で評価される社会になっていく訳で、しかしそこに『報酬』が設定される以上、今後介護・福祉で働く人は科学的介護をしていかなくては給料を十分に稼ぐことができなくなるでしょう😔

その為利用者も科学的介護の価値観から逃れることはできず、

・「自分がどう生きるか」(『時間』の中に生きる)

よりも

・「自分がどれだけ『正しさ』に従えるか」(『空間』の中に生きる)

という晩年を受け入れていくことになります😭


ここから抜け出す手段が


・「共感力」や「創造力」など『時間』に紐づけられた能力

・ホスピタリティーといった対面スキル


になる訳です👨🏻‍🏫

【まとめ】



今回は「AI台頭への警告」と介護・福祉の行く先についてお話ししてきました。

こうして見ると、介護・福祉職もまたよくよく『科学』とは何かを理解しておく必要がありそうですね。


自然がもたらす恩恵と弊害。
科学がもたらす恩恵と弊害。


どちらにも善悪はなく、現象を見ていくことが大切です。


今回もここまで読んでもらい、ありがとうございます☺️



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