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要介護認定にAI導入を。ケアマネの処遇改善とともに問われる『職の自立』
今回はこの記事を見ていきます。
【記事の概要】
・政府の「規制改革推進会議」は5月31日、今年度の答申を岸田文雄首相へ提出。
・介護分野では、AIなどのテクノロジーを活用した要介護認定の迅速化、精度の向上を提言し、介護現場で蓄積・更新される情報も用いたAIを要介護認定に活用することについて、必要な調査研究を行うよう要請。
・AIによる判定を介護認定審査会で活用するなど、新たな2次判定のモデル事業を実施することも求めた。
・要介護認定をめぐっては、申請件数の増加や専門職の不足などで対応が追いついていない自治体が多く、要介護認定を効率化して判定の精度を下げない、あるいは高めていくことが大きな課題となっている。
・規制改革推進会議は答申の中で、要介護認定のDXも要請。
主治医意見書のデジタル化、介護認定審査会のオンライン開催・ペーパーレス化、紙ベースの業務の解消などを進め、その進捗状況を公表するよう求めた。
【人がいなくなる日本でも運営できる介護システムを】
こちらでもお話ししたように、介護人材不足は深刻です😔
また人口全体で見ても、現実的に2050年までに日本の人口は1億400万人余りにまで減少し、都道府県によっては「県民の半数が65歳以上の高齢者」になることも予測されています😳
今の、そしてこれからの日本は「人がいない前提で回るシステム」によって運営せざるを得ず、今回の要請もそうした背景があってのものです。
「物理的に人が減り続けていくのだから、今人がいる内に『人がいなくても回るシステム』を構築し、将来に備えよう」
という話なのです。
それだけに、介護DXの必要性は今後ますます高まっていくことはこちらでも触れております。
【ケアプラン作成もAIでできる現在】
日本の人口が減り続け、介護DXへの流れが主流になる以上、ケアプランもまたケアマネジャーの思考を学習して一定レベルのものがAIによって計画され得るでしょう📝🤖
一方で『責任の所在』という観点からケアプランを「人に勧める」ことはケアマネジャーにしかできない、と考える趣もあります。
ただ、そもそもケアプラン自体は「誰が作っても良いもの」です😳
介護保険制度における『利用者本位』の視点からすればセルフケアプランの方が、本来理に適っています。
ただケアプラン作成には専門知識や社会資源の把握、手続きの煩雑さといった複雑さがあるため、通常はケアマネジャーに依頼してケアプランを作成してもらう訳ですね👩🏻💼🧑🏻💼
であれば、意思決定ができる介護保険サービス利用者においては、その煩雑さの部分をAIが担えば利用者本位・自立支援の架け橋となり得ます。
AIにケアプラン決定権がないにしても、AIを利用する介護保険サービス利用者が自ら決定すれば、仲介となるケアマネジャーの本質はより洗練されたものにならざるを得ない、と考えられます。
【『風の時代』から問われるケアマネジャーの本質】
AIのような「目に見えない分野」の台頭は、西洋占星術の観点から2023年3月23日に「冥王星水瓶座入り」を果たしたことによる『風の時代』への本格移行を象徴しています😳
幾度かの逆行と順行を繰り返し、2024年11月21日に完全移行してからは向こう15年続くと言われています。
「占いだとちょっと…😅」という方でも、ビジネスシーンにおいても『風の時代』の特徴
・個人
・平等、対等、フラット
・共有、シェア、柔軟さ
・ボーダーレス、自由
・情報、経験、人脈
・革新
を理解して臨むことがトレンドとなっています。
このように社会全体が「物質的・形式的」から「精神的・本質的」へと移り変わっていくことから、社会の一員であるケアマネジャーもより本質的な部分が問われることとなります。
そしてケアマネジャーの本質とは『権利擁護』であることから、ケアマネジャーの業務を通じて
「人をどれだけ愛し、『たすけまもる(介護)』ことができているか」
という一点が問われるのです👨🏻🏫
【まとめ】人を愛する「思いやり介護」実現に寄与するのがケアマネジャー
今回は「介護認定等、ケアマネジャー分野でのAI化」と、それによって問われるケアマネジャーの本質について見ていきました。
「ケアマネジャー業務をこなす」ことは今後AIによって段階的に代替されていく以上、長くケアマネジャーであり続けるためには介護保険制度に則り
・個人の尊重
・利用者本位
・自立支援
に対して、実態を伴う成果を挙げることが求められるでしょう。
ひるがえってそれは、介護報酬に依存する日本の介護もまた時代にそぐわなくなってきているということですから、
・介護報酬を取ることに特化したケアプラン
を、大なり小なり作らざるを得なかったケアマネジャー自身も『自立』に向けて変わっていく必要がある、という話です。
突き詰めればこれは、介護の本質である『生命の価値』が問われているのと同じであり、
「人が人をどれだけ愛せるか」
という命題が、介護分野のみならず今を生きるすべての人々に問われているのです😮
しかし現代社会は「人を愛する」よりも「自分を満たす」ことばかりに意識が向けられ、ともすれば自分を満たすために人を貶めるような
「今だけ金だけ自分だけ」
という『自分狭窄』に囚われています😭
さらに、ケアマネジャーのみならず介護従事者が『自分狭窄』に陥れば、彼ら彼女らの提供する介護とは
「してあげる介護」
「思い込み介護」
といった支配的・独善的な介護(実態としては『介助』)にしかなりません🥲
それだけに、ケアマネジャーにおいても自らの業務が利用者の『生命の価値』を「たすけまもる」ことができているかどうか。
その「分析→検証→実践」が欠かせず、
ケアプランによって「思いやり介護」が実現され、利用者本位・自立支援へと進めているかどうか
に「職としての意義」が集約されますし、その実現に向けたツールとしてAIを受け入れ、使いこなせる人材となることが求められます。
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