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手品で得られる栄養

手品大好きなのよね

普段「マジック」って呼んでるのに「手品」って呼んでみました。
今回書く内容なら「手品」の方があってそうだなーって思ったから。

よく
「「手品」じゃなくて「マジック」だ!」
なんてセリフを言う人いるけど、あれどういうことなんだろう。
僕は違いが良くわからないです。
誰かおしえてください。

もう話が逸れそうだ。危ない危ない。

僕は手品が好きです。
僕が尊敬できないマジシャンは「マジックなんて好きじゃないんだよね」と言ってしまう人です。
先輩で結構な数みてきました。
活躍されている先輩にも何人かそんな発言をする人がいました。

そんなことなら譲ってくれ。
僕はエビが嫌いだからエビとアナタが受けた仕事交換してくれ。

別に嫌いでもいいけど、声に出して言わなくてもいいじゃんか。
好きの反対は無関心だろう?無関心でいてくれよ。

とにかく僕は自分の好きなもののことを嫌いと明言するくせに、
それを食べ続ける人とはどうしても話が合わなかったりします。

この記事読んでここまでで共感得られなかった人とは話合わないと思うので、僕の記事読んでもあんまり楽しくないかもしれないです。

みんなも手品好きね

残ってくれたのね。
みんな手品好きね。
仲良くしてね。

ところでそんな大好きな手品なんだけど毎度毎度葛藤することがあるんです。

みんながマジケ(※「マジックマーケット」というマジックの即売イベント)とかで売っている作品みると、すごい技法をそつなくこなしてて感心しすぎてソワソワしちゃうようなのいっぱい出してるじゃないですか。

すごく憧れる。

けどそれをマジックバーやマジシャンでない方が足を運んでくれる僕のマジックショーで演じたとして、お客さまが楽しいと思ってくれる絵はあんまり浮かばないんです。

だからめちゃめちゃ好きなのに演じられないものもいっぱいあるんです。

そういう”ウケ”を狙ってない感心される作品たちを僕は「アカデミック」と表現するのですが、この「アカデミック」な作品たちってとても価値あると思うんですよ。

でも望んでない人に提供すると、室温を下げてしまう恐れがあります。
そこで望んでいない人にも室温を下げずに「アカデミック」な作品を演じる術を考えてみました。

アカデミックをエンタメに


ヒントは謎かけです。

謎かけってとっても感心するけど、”ウケ”はしないじゃないですか。
でもそれを”ウケ”に変えた素晴らしい方がいらっしゃいますよね。
ねずっちさんです。
確か千原ジュニアさんがおっしゃってたんですよね。
「ねずっちのすごいのは謎かけで感心されて終わらせずに「ねずっちです」の決め台詞で笑いに持っていくことなんだよ」
と。
間違ってたらごめんなさい。
Googleで検索すればすぐに出ると思いますが、面倒なのでしません。
良い話だなーと記憶してるので、真実は重要じゃありません。

さてさて。
これですよ。
これをヒントにすればどんな「アカデミック」な作品も現場に耐えうるマジックになり得るんじゃないですかね。

大事なことは「ねづっちです」の決め台詞自体は別におもしろくなくても良いってところです。

あれ・・・。
もうやってる人いっぱいいる?
「ハンドパワー」「サプライズ」「コンプリート」「トレビアーン」「運命です」「オシャンティー」・・・・。

確かにいっぱいありますね!

いやいや。待ってください。
アカデミック+「魔法の一言」はもっと練れるはずです。
キャラクターとしての決め台詞ではなく、良質な作品を見た後に場の雰囲気が”ウケ”になる一言です。

もしかしたら良質な作品の余韻を破壊する要因にもなるかもしれませんが、これができれば、ネットミームになっている「これでしか得られない栄養がある」感覚を非マジシャンの方にも味わえるきっかけを提供できるかもしれません。
(良質な作品の余韻を破壊する要因ってすごい韻踏んでて気持ちいいね)

こんなのどうでしょう。
「鉄」と書かれたサプリの瓶をもってきて、「最近鉄足りてますか?」からはじめます。
鉄のサプリを数粒手に取ってこねるとなんとコインになります。
「今から皆様に鉄をいっぱい観ていただきましょう。」
そういうとコインを使った不思議で作品が演じられます。

ひとしきり演じ終わったら、
「すごいでしょう。これがそう!鉄分です!」
と言って締めます。
ウケの余韻中に鉄のサプリを配っても面白いかもしれません。

これを1年くらい続ければきっとマジックに触れてこなかったお客さまも言ってくださるかもしれません。

「これでしか得られない栄養がある」と。


RYUっちです。

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