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私の中の昭和の憧れの人とその作品。

先日松本零士先生がお亡くなりになられました。

最近、私が少年の頃の昭和の著名人が相次いでお亡くなりになられています。

ザ・ドリフターズ 志村けんさん。

同じく     仲本工事さん。

タレント    渡辺徹さん。

アニソンの帝王 水木一郎さん。

燃える闘魂 アントニオ猪木さん。

銀河ロマンの漫画家 松本零士さん。

昭和40年代生まれの古い昭和のステレオタイプのこの私…

しかしながらその時代、昭和ならではの良さは確かにありました。

昭和50年代が上記の人達が大活躍された時代で私も多感な少年時代、欠かさずテレビを食い入る様に観入っていつも笑い又感動したものです。

書き出すと本当に取り留めのない話になりますので今回は松本零士先生の銀河ロマン作品を私がどう感じていたか書かさせて頂きます。


宇宙戦艦ヤマト


小学校低学年の時に見ました。
ささきいさおさんの勇ましい歌声が強く印象に残っております。

当時小学校1〜2年生だったので細かい内容までは理解出来ませんでしたが歌詞の通り

「宇宙の彼方、イスカンダルへ運命背負い今飛び立つ。」

何という過酷な任務だと思っていました。
 
そして非常にインパクトがあったのは話の一番最後に必ず出る「地球滅亡まであと○○○日」のシーンでした。

このテロップを見る度に子供心に「後がない、どうしよう」という危機感がありましたね。💦


銀河鉄道999

これは私が小学校3〜4年生位に毎週木曜日の19時からテレビ放映されており、欠かさず見ておりました。

今現在でも文庫本を全巻所有しており、松本零士先生の作品の中で一番好きです。

同じくささきいさおさんが歌われた旅立つイメージが良く現れた名曲のOPソングでした。

小学生ながらに鉄郎の生き方を見て「男は志を立て求める物のために果てしない旅に出なければいけない」と強く思い少年心を熱くしました。

また999と言えば話の根幹が非常に「暗黒」であり「残酷」です。

機械化人と生身の人間との間に大きすぎる格差(と言うよりは人として見ていない)があり、鉄郎のお母さんを機械伯爵が猟銃で撃ち○し、

機械化人にとって生身の人間は獲物扱い。 

機械伯爵は家に持ち帰り応接間に剥製にした鉄郎のお母さんを誇らしげに狩りのメンバー達に披露している…

このシーンは小学生だった私には強烈なトラウマになっていますし、同様な方も非常に多いと思います。
劇場版でも同様でした。人を剥製にするとは…
 

またメーテルは(今回は)鉄郎のお母さんの若い頃の肉体を借りている。

機械の体を欲する若者らと同行し999に乗車する本当の目的は…等々ショッキングな内容ばかりでした。

読者からは見えませんがどうやらメーテルは「人知を超えた宇宙的な存在」らしいです。


この2つのエピソードは書こうかどうか本当に迷いましたが「希望の旅」「銀河ロマン」「綺麗な話」だけでは無い非常にディープでダークな「暗黒な天使のアンチテーゼ」の部分を徹頭徹尾書かれた松本零士先生の

これが「零イズム」である。

と歳を重ねてから理解し記事として記載するに至りました。


テレビ版の鉄郎、愛嬌がありますね。
劇場版の鉄郎 完全に別人になりましたよね。💦


吸い込まれる様な美しい流し目のメーテル。黒い衣装が闇の様な銀河に映えます。
少年の頃に観た999は私の冒険心を激しく揺さぶりました。
「次の停車駅は惑星○○〜」のアナウンスのかなり主要キャラでこれまた謎の多い車掌さん。
悲しい最後でしたが生身の体に戻る為にウェイトレスをしていたガラスのクレアさん。


劇場版の「さよなら銀河鉄道999  アンドロメダ終着駅」では鉄郎の顔もテレビ版から大きく変わり身長も伸び少年を通り越して完全な一人の戦士でした。

私は劇場版の鉄郎の方がグッと来ますね。

ゴダイゴさんが歌われた「銀河鉄道999」も名曲ですよね。


劇場版の短い尺の中だからこそ鉄郎の成長ぶりが本当に良く分かりました。

本当に鉄郎の様に成りたかった50 オーバーの独り言です。😅💦

そして999と言えば鉄郎と並びやはりこの人「メーテル」

登場最初から最期まで謎めいたお人。黒の衣装は喪服を意味しているとの事。では喪服の意味とは?  いつも憂いの眼差しの先にあるものは一体…?
車窓から銀河を眺める鉄郎とメーテル。ロマンもありました。

そして…未だにメーテルの本意が分かりかねるこのシーン

ラストのキスシーン。当時はかなりの衝撃でした。🙀


たくましい戦士に成長した鉄郎を祝してのキスなのか?

鉄郎を好きになったキスなのか?(年齢差が…) 

メーテルが自分の本当の正体を見せようとした時、敢えて目を瞑り見なかった鉄郎への感謝のキスなのか?

鉄郎の表情からもメーテルのこの咄嗟の行動はかなり衝動的だった事は間違いないと考えます。

その本意がとても知りたい…

いまでも私は結構モヤモヤしていますよ。😅

ここまで謎めき過ぎたヒロインはその昭和の時代、他に類を見ませんでした。


新竹取物語 1000年女王


「なぜ1を引いて999なのか? なぜ零士という名前にしたのか」という松下友香さんのつぶやきを先日拝読致しました。(今は本業がお忙しい中の記事の引用ごめんなさい。🙏  非常に興味深かったのです。)


私の憶測では101010(スリーテン)ではいかにもゴロが悪いし、次作に1000のタイトルを持つ1000年女王にしたからの999なのかなぁと。

またお名前に零を入れられたのはゼロ(零)からの出発、作品に数を刻むという心意気なのかなぁと。

これはあくまで私の勝手な推論です。


1000年女王放映位から今でも私の大好きな「機動戦士ガンダム」に好みや世の中の流行りも大きくシフトしていった感があります。

あまりテレビ放映は見なかったのですがメーテルのお母さんのお話で時系列的には銀河鉄道999より随分前になりますが同じ時間軸の物語と記憶しています。

主人公の雪野弥生は、そのままメーテルですね。

ラーメタル人である弥生は地球人が100歳、歳を取る時間に対して僅か1年しか歳を取らない。1000年務めを果たしても地球人の10年にしか当たらない寿命の長さがポイントですよね。

松本零士さんが描かれる特徴的・神秘的な女性の目。


主題歌「コスモスドリーム」は今聞いても本当に素晴らしい曲です。


劇中のワンシーン。ラーメン屋の看板娘がメーテルのお母さん…😅
被り物をしても見た目はやっぱりメーテルです。
1000年女王の時のメーテルのお母さん
本名ラー・アンドロメダ・プロメシューム(Before 😄)
銀河鉄道999の時のメーテルのお母さん。
ほとんど機械の体になってしまいました。恐らく心まで。(After 😱)


松本零士先生の作品は宇宙銀河をベースにされていましたので全作品物語が壮大でしたし、使命感や目的感がハッキリとしていました。メーテルだけは色々と謎めいていますがそこが又良いのです。


私の中の昭和のレジェンドの方々…
私の少年時代の良い記憶を本当にありがとうございました。


心からご冥福をお祈り申し上げます。



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