見出し画像

子どもからの"甘えたい"のサイン 前編

我が家には、2人の子供がいる。
上の子は生まれてから3年間そばに居てあげられた。
そのため、根っからのママっ子である。

復職してから、私は子供の目と目を見て会話する機会が格段に減ってしまった。

朝から、お弁当の準備や朝食の準備。
子供達が起きてきたら、着替えを手伝ったり。
車で幼稚園へ連れて行き、ゆっくり先生と話せないまま、出勤。
子供から
  お母さん、もう少しそばにいて
と言われても、余裕がない自分。

毎日、タスクをこなし、時間に追われた日々。

出勤して席につき、業務をこなす。
中には、
  仕事が家庭での息抜きやリフレッシュになる
という方もいるだろう。
私はそれに該当しなかった。
復職時期も悪かったのかもしれない。
異動時期ではない時で、既にコミュニティができている中での復職であり、業務も経験したことがないものだった。
仕事でリフレッシュなんて気分にはなれず、仕事を覚えたりこなしていくことに精一杯。

誰か一人でも気軽に話せる仲間がいればよかったのかもしれないが、何せみんな忙しく働いていて、暇な時間が合うはずもなく、私は自分との戦いの日々だった。

それでも、半年経てば慣れてくるもので、少しずつ仕事の回し方も分かってきた。

自分の中でも
  こんな事をしてみたいなぁ
と仕事に対して意欲も出てきた。

しかし、ある日子供の手や体を見ると、かきむしった跡や血が出ていることに気付いた。
痒そうな様子で、定期的にかいてしまう様子だった。

そして、仕事終わりの皮膚科への通院がはじまった。

2週間に1回の通院、時には1週間に1回の通院…。
2人の子供を連れての仕事終わりの通院は地獄だった。
帰宅時間は20時ちかくになる日もあり、その後に夕飯、お風呂。
ほぼワンオペだった私にはきつかった。

皮膚科では朝晩に塗らなければいけない薬、朝晩に服用しなければいけない薬を処方された。
かきむしる場所にはガーゼをして固定するようにも言われた。
ワーママの朝晩は本当に時間との戦い。
貴重な時間に、更に"薬""ガーゼ貼り"というタスクが増えた。

初めはこなせていたが、段々と難しくなってきた。
子供は幼児のため、いつも言うことを聞いてくれるわけではない。
その日の気分や感情でこなせていた事ができなくなり、互いにイライラが積もる。

医師からも、
  お母さん、ちゃんとガーゼを貼ってきて下さい。
と注意される日々。
それが出来たら、苦労しない…。

次第に、仕事に対する意欲も減退してきた。
席に座ると、何をはじめようかと考えるも脳が機能していないことに気付く。
考えることをやめてしまったようだ。

上の子の皮膚疾患治療から半年以上経った。

職場での先輩ワーママは、3人の子がいて、仕事終わりに3人を連れて通院していると聞いた。
そのママさんは、仕事もできる人。
社内でのコミュニケーションもちゃんと取れる人。
素晴らしい方だ。
 私も頑張らなきゃ!
と思った。

しかし、我が家の上の子に異変。
  目が見えづらい
と言い始めるようになった。

家庭内で簡易的な視力検査をした。
確かに、見えていないようだ。
更に通院先が増える…、と思いうなだれたが、直ぐ眼科に連れて行った。

眼科医からも、
目に異常はないようですが、本人が見えづらいと言っているので、視力は落ちてきているのかもしれません。目薬を処方します。
と言われた。
夜から、"目薬をさす"項目も増えた。
子供は目薬を嫌がった。
翌日も嫌がり手間取っていたら、子供が突然
 見えているから!
と言い始めた。
驚いた。
簡易的な視力検査をしたら、確かに見えている。
再び眼科医に相談したら、視力検査はパーフェクトだった。
眼科医は、
精神的なものかもしれませんね。
と言った。


後編に続きます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!