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中島飛行機ミッション [03]

日本における自動車メーカーの雄、株式会社SUBARU。
その発祥の地であるわがまち・群馬県太田市には、
かつてSUBARUの前身であった中島飛行機株式会社が存在していました。
創業者・中島知久平と彼が擁した技術者たちは、大日本帝国陸軍と大日本帝国海軍へ、その技術力を注ぎ込んだ名機・一式戦闘機「隼」や「九五式水上偵察機」等を次々と送り出していったのです。

2022/06/01
マジカルソーン


No.3

中島飛行機ミッション【月光一一型】月光

もとの中島飛行機 太田製作所周辺を巡る本ミッション。
ミッション「隼」で現・SUBARU 群馬製作所を囲むように巡ったのとは異なり、本ミッションではSUBARU社屋を横に見つつ日光例幣使街道であった県道2号線の南側を歩いてみましょう。ANY ORDERではありますが、ぐるりと巡り歩いて、ふたたび太田駅へと戻るコースです。

街角のそこかしこからSUBARUの新社屋が見えます。
ミッション「隼」で歩いた道から通り一本南を歩くと、おや、なにやら
すてきな看板が。

パニーニ専門店 CLOVERの看板が。

通りがかった時間は残念ながらCLOSEDの表示がでていましたが、イタリアのサンドイッチ パニーニ専門店 CLOVERさんの看板です。

公式サイトは、こちら。

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公式サイトのメニューを見てみましたが、どれもとーっても美味しそう!
こんなお店が太田駅近くにあったなんて!
2021年5月22日にオープンだとか。コロナ禍のなかオープンされていたんですね。これは知らなかった。
ドリンクのみでも気軽にお立ち寄りくださいと書かれていますから、
本ミッションをプレイされるときには、皆さん、ぜひ!

店主さんが筋ジスで悩まれた結果食事療法を選択して無添加素材を選択とありますね。

わたくしも近いうちに一度入店してみたいと思いました。
看板に記されている仁井田本家は福島の酒蔵ですね。東日本大震災後の復興支援の一環で行われたふくしまマルシェのひとつで、わたくしも仁井田本家さんの醸す酒を購入したことがあります。よい酒を醸す蔵です。

続いて、この細道を東へ向かってみましょう。
隘路好きの一部ingress AGにはたまらない一画となるや否や。

そしてこの道の途中からでもやはりSUBARUの社屋が見えますね。
まさに企業城下町。
こちらは「すぎなみ学倶楽部」さんのサイトですが、
中島飛行機が東京工場をつくるにあたり町が発展したことの証言集ですね。

すぎなみ学倶楽部 suginamigaku.org
1発展する中島飛行機 -証言集-
https://www.suginamigaku.org/2010/11/nakajima-hikoki-1.html

同様に、中島飛行機誕生の地である太田も中島飛行機を中心にして戦前から、戦後はそれを引き継ぐ形でSUBARUが、今に至るまで町が発展する大きな柱のひとつとなっているのです。
(すぎなみ学倶楽部さんのサイトは、興味深いお話が多々掲載されていますからぜひ中島飛行機についての証言集を一読されることをお勧めします。)

細道を抜ければ、左手に追分地蔵が見えてきました。
車の往来が激しい時間がある県道2号線の歩道を歩いてくるよりは、こちらの細道を東へ向かってこちらへ来るほうが安全かもしれません。

そして、ふたたび太田駅へと向かいましょう。

太田駅のホーム下のスペースを利用して、「駅なか文化館」が開館しています。こちらは太田市によって運営されており、レンタルして発表会の展示などを行うことも可能です。

太田市 | 駅なか文化館のご案内
https://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0060-019bijutsu-junbi/ekinaka.html




No.4

中島飛行機ミッション【九七式戦闘機】

太田駅改札を出たあたり、南北通路の周辺を歩いてみましょう。
見るべきものが幾つかあります。
中島飛行機荻窪工場で造られたエンジンが鉄路で太田へ運ばれてきたことは
前掲の「すぎなみ学倶楽部」さんの証言集にも書かれています。

すぎなみ学倶楽部 suginamigaku.org
1発展する中島飛行機 -証言集-
https://www.suginamigaku.org/2010/11/nakajima-hikoki-1.html

太田駅から中島飛行機 太田製作所までの直線距離が400mもないことを思えば、鉄道と中島との係わり合いの深さが見て取れます。

太田駅南側はいまでこそ開発され多数の飲食店が並んでもいますが、
かつては田圃が広がる農地がそのほとんどを占めていました。
駅の北側には昭和33年に移転するまで受楽寺という古刹がありました。
(現在は駅の北西にある高山神社わきに移転済み。)
駅の北側には明治42年に寄付を募って停車場道が作られていました。


Wayspotとしては、昭和47年に越中園により納められた太田ライオンズクラブ結成十周年記念「明るく伸ばそう若人の芽」が存在していますが、
価値としてはその像の脇にある停車場道寄付連名の石碑のほうが高いといえるかもしれませんね。

そして、太田駅前には武将・新田義貞公と弟の脇屋義助像が建立されています。公の名は、太平記に名高いので「ああ、そういえば義務教育で日本の歴史を学ぶなかで名前聞いたことがある」「教科書で習ったことがある」という思い出を持たれる方も多いのではないでしょうか。

新田義貞 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E7%94%B0%E7%BE%A9%E8%B2%9E

公の名が記された銘板は、太田市出身で三井銀行の社長、会長を歴任した小山五郎によって揮毫されています。


小山五郎 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B1%B1%E4%BA%94%E9%83%8E

太田市観光物産協会により、
「太平記コース」として新田義貞が活躍した太田の地を巡る観光コースが提案されていますのでご紹介しておきます。


そして太田駅北口には、現在「美術館・図書館」が開館しています。
空中庭園のような、おもしろみのある外観。
ぜひ一度訪れてみてください。
1Fのカフェでコーヒーやソフトクリームを注文するのもよいですよ。
こちらは、夜に撮影した美術館・図書館。
夜も風情がありますね。(営業時間外ですと外から建物を眺めるだけになりますが、それでも。)

こちらが公式サイト。

建物の奇抜さばかりではなく、なかの什器も工夫がいっぱい。
図書館と美術館が融合した一風変わった取り組みです。
建築家の平田晃久氏によるデザイン。

2020年にはいってから美術館・図書館のまえにある郵便ポストが
群馬県太田市をホームとするプロバスケットチーム「群馬クレイサンダーズ」のマスコットキャラクター・サンダくん仕様になっているようです。

キャラクターといえば、太田市のゆるキャラである「おおたん」も負けてはいませんよ。
太田駅改札を出て正面。南北通路の中央に、おおたんの石像が皆さんの来訪をお待ちしています。

太田駅前をぐるりと巡れば、本ミッションはコンプリートします。
おおたんや新田義貞公像と一緒にセルフィーを撮影してもよいですし、
日中にゆったりと小一時間ほどかけて、美術館・図書館のなかをぐるりと展示品を眺めながら歩き、1Fでゆったりとコーヒーを飲みミッションをプレイしてもよいと思います。


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