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続・動物病院選びは難しい
ずっと、ずっとずっと怯えてきました。
2012年の11月上旬にせたじを保護してから
2013年の9月に『心筋症』だと診断されました。
心筋症。心臓の病気。
推定、生後11ヶ月のことでした。
その診断を受ける1ヶ月前のこと(2013年8月)、せたじとふたりで部屋を駆けずり回って猫じゃらしで遊んでいると、せたじが口呼吸を始めました。
へ〜!猫ちゃんも口呼吸することあるの?思いっきり遊びすぎたかな。
なんて思っていたアホな私。その時なんとなく引っかかって撮ったのが上の写真。
その後、9月に入り最初は検便か何かをしに病院に行ったはずでした。(もう心筋症のインパクトが強すぎて忘れてしまった)
その会話の中で、「猫ちゃんも口呼吸することってあるんですね。この前遊んでいたらハァハァ息してました」
そんなふうに言ったら、獣医さんが「ちょっとレントゲン撮ろうか。病気からくる場合があるよ」と。
え!?となり、なんだかよくわからないうちにレントゲンを撮られ
レントゲンに写ったせたじの心臓を指差して
「明らかに心筋症だね。バレンタインハートっていうんだけど。」
と、病気の説明をされました。
『心臓の弁が折れたら亡くなる。突然死もある。』
『運動はできるだけさせないように。とにかく静かに生活させて』
そんな先生の言葉が何度も頭の中でこだましました。
本当にショックでした。
病室では耐えたけれど、お会計をして車に戻って、初めてせたじを迎えてからボロボロ涙を流して泣きました。
その時、泣いている私をせたじがなんとなく不安げに見ていて。
ごめんね。せたじ、だめだ。私が泣いていてはダメだね。しっかりしよう。これからせたじの前で、猫ちゃんたちの前で、絶対泣かない。
そう決めました。
それから、『心筋症』というものについて自分なりに調べました。
血栓ができて足を引きずってしまうこともあり最悪切断することもあるだとか、毎日薬を飲まなければいけなくなる、だとか。
家で遊ぶ時に走らせることもやめさせました。追いかけっこもできるだけ止めました。
そして、どんな変化も見逃してはいけないと、何か「いつもと違う」ということにできるだけ気を配り、ちょっとの変化でも心配で病院に駆け込みました。
そして、気づけば私は病院で「心配性」のレッテルを貼られていました。
でも。先生にどんなことに注意すればいいのでしょうか。と問うても「急に甘えだしたら」なんて言われて、いつも甘えん坊だからわからないわけですよ。
いくら本やネットで知識をかじったところで所詮素人。
前みたいに、私にとっては異常じゃなくても猫ちゃんにとっては異常ということがあるのかもしれない。と、とにかく不安で不安で。
足を引きずるところまでいかないように。
突然死ぬことがあるとしても、できるだけのことをしたい。
もしかしたら明日別れが来るかもしれない。
だから、せたじとの毎日を丁寧に大切に過ごさなければいけない。
そうやって毎日を積み重ね、時にせたじが呼吸をする度に膨らむお腹を見て、愛しくてじんわりして。
何年もせたじと共に生きてきました。
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去年10月にせたじが7歳を迎え、高齢期という言葉の存在がグッと近くなりました。
もしかしたらそろそろ、薬を飲む時期なんだろうか。
今年の6月、ついに初めてせたじが咳をしました。
その後日、後ろ足を振るそぶりがあり、慌てて近くの病院に駆け込みました。
でもその時は心臓からくるものかどうかの判断がつかず、念のため心筋症の薬を処方してもらい、家で様子をみていましたがその後は特に大きな問題も起こらず。
そして7月。パトラも何年も心臓の病気だと言われてきたのに、思い切って行った病院で、「心臓には何も問題ない」と言われる事件が起こりました。
パトラのおかげで出会った新しい病院に、せたじも連れて行ってみようかな。そう思っていた矢先。
8月2日、せたじが突然口呼吸をして嘔吐しました。
血の気が引いた。
ついにきたかもしれない。そう思って、新しい病院に駆け込みました。
先生に心筋症だと言われてきたこと、口呼吸して嘔吐したこと、今までの経過を話し、血液検査もしてエコーをする事になりました。
診断結果を待つ間はやっぱりドキドキしていて。
名前を呼ばれて病室に入ると
先生「心臓の厚みや大きさに問題はなく、心室も特に狭くなっているわけでもないですね。」
えっ…まさか。このパターンは!??
私「心筋症じゃないんですか?」
先生「うちの見立てだとそうなりますね」
ええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?
先生「血液検査の結果、コレステロール高いしこのままだと糖尿になります」
私「そっちか!!!!!」
いや、心筋症じゃないっていうのはめちゃくちゃ嬉しいよ?嬉しいんだけど。
なんだろう。いったい何が真実で何を信じたらいいんだ?
そして私は今まで何に怯えていたのだろう。
きっと今まで必死になっていたことだって無駄じゃなかったはず。
だけど、遊びたい時に遊ばせてあげることもできず、ただひたすら静かに過ごしてきたというのに。
今まで心筋症だと思っていたから、嘔吐が続いたら病院に駆け込んで、トロポニンの血液検査もさせて、せたじに怖い痛い思いもさせて。
……いったい何をやってきたんだろう。
なんでこんなに診断結果が真逆なのでしょうか。
もう大混乱ですわ。
ただ、今回新たに出会った先生は心臓の病気を特に勉強されている先生みたいだし、今回の診断はエコー。レントゲンよりもエコーの方が心臓の病気はわかりやすいみたいなので、全くの間違いでもないのでは?と思っていたりして。
今までお世話になっていた先生だって、グーグルの口コミは☆4.8。
他の口コミサイトでも☆4.5。
書き込まれている口コミでも素晴らしいと大絶賛の嵐なんですよ。
猫仲間にも評判が良く、名獣医リストなるものに載っている時もあって。
腕だってとても良く、ここら辺で確実に1番と言われていました。
私、無駄な医療をしない。猫ちゃんたちが必要な医療を受けられる。
万が一の時に判断力、決断力を持っている。
診察の時だけ凶暴なパトラを診てもらえる。
私はそれらを基準にして今まで診てもらってきました。
そうやって信頼してきたはずだったのに。何が起こっているんだ私たちに、今。
無駄な医療、めちゃくちゃしてきてしまっているのか?と思って、心筋症じゃない喜びはある反面ショックもあり。
動物病院選びって本当に難しくて、何が正解なのかも未来でしかわからないものなのでしょうか。何か事が起こってからじゃないとわからないものなのでしょうか。
病気の診断をされたらセカンドオピニオンを受けて、その診断結果から自分がどう判断するのか。
これも重要なんだと学んでいるにゃうです。
とにかく、かかりつけを変えてみて様子をみていこうかな、と思っている所存です。
あ、口呼吸は酸素が脳に足りてなかったりする場合もあるそうな。
嘔吐も落ち着いて、今はいつも通り甘えん坊になっております。
とりあえず、運動もできるみたいなのでダイエット頑張ります。
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