快適猫ちゃん生活
パトラは何年も外で生活していた。
網戸にすると、スンスンと外の匂いを一生懸命かいでいた。
ここがまだ世田谷区だと思っているのかな‥なんて時々思う。
生まれて初めての家の中での生活。
少しでも、家の中で快適に過ごしてほしくて、ベランダを開放することにした。
とは言っても、うちは2階建。
以前、ベランダから落ちて下半身付随になってしまった猫ちゃんのことを耳に挟んでいたので、そのままフリーでは放せないなぁと思っていて。
万が一にも落下しないようにするには‥
ネットだ‥ネットを張るしかない。
ってことで、父と一緒にネットを10mほど買ってきて、全面に張り巡らせることにした。
この作業が本当に大変だった。
2枚のネットを重ねて縫って、大きなネットにしたら、屋根から下まで全面に張り巡らせて電気コードで結びつけた。
1日中、朝から夕方まで作業は続き、腰も腕も首も肩も、全部やられた。
でもベランダを開放したら、せたじもパトラもとっても喜んでくれて、頑張ってよかったなぁって思った。
このベランダの存在は、猫ちゃんにとっての憩いの場みたいになっている。
今は5ニャンズみんなの大のお気に入りの場所で、入っておいで〜って声をかけてもなかなか入ってこなくて困るくらい。
まだふたりっきりだった時、朝はふたりそろって、ぼんやり外に出て雀さんを見ていることが多かった。
眠たそうなパトラさん。。
外の空気を感じたり、縦に長いうちのベランダは何も障害物がなく走り回れるのでとてもストレス解消になるみたい。
ここで、私もよく一緒に夕陽を見たり、猫じゃらしで遊んだりする。
快適に過ごしてほしいなという思いで、ベランダも猫仕様にしたけれど
思えば猫ちゃんたちは家の中で楽しく過ごす達人だと思う。
暇だなと思ったら、猫じゃらしをくわえて持ってきたりする。
仲間同士でじゃれて遊んだり、快適な場所を自らさがしていつのまにかこっそり影に隠れてスヤスヤ眠っていたりする。
起きたら窓から窓へとパトロールして、異常がないかチェックする。
外の景色を楽しみ、今を受け止めて、ただひたすらにまっすぐ生きている。
私も、生き急いだりせずに、まっすぐ毎日を丁寧に生きていたいな。
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生まれた時から私はこの家にいる。
すべてが見慣れている景色なのに、不思議だね。
猫ちゃんと一緒に見る夕陽は、なんだかいつも美しく感じる。
ずっと覚えておきたい。記憶の底に沈んでしまうかもしれないけれど。
共に過ごしたこの日が確かに存在したんだって、脳に刻んでおきたい。
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