男性こそ育休を取ろう
パパになりました
今年の4月に長男が誕生しました
コロナという前代未聞の疫災の真っ只中でしたが、なんとか母子ともに健康に生まれてくれました
立ち会いは禁止されていたため、生まれた瞬間を見ることはできませんでしたが、運ばれてきた我が子を見たときは初めて感じるたぐいの感動を覚えました
育休を取りました
そんなわけで、私は6月末までの約2ヶ月間、育休を取得しました
昨今では男性の育休取得もだんだん増え始めているようで、同僚が取得したり、取引先の担当者が育休取得のため変わったりといったことがありました
特に私の場合、直属の上司が私の直前に育休を取得していたため、気兼ねなく取ることができました
そして結論を先にいうと、これはとても良い体験になったと同時に、これからパパになる人はぜひとも育休を取ったほうがいいと感じました
育休中の生活
げんこつやまの たぬきさん
おっぱいのんで ねんねして
だっこしておんぶして またあした
生後1ヶ月くらい、いわゆる新生児期の1日の生活を端的に表した歌詞がこれです。おんぶはまだできませんが
これ+おむつ替えをして1日が終わります。いや、マジで!
最初の1ヶ月は今まで生きてきた中で一番濃密な1ヶ月でした。が、ほとんど記憶に残っていません
それくらい疲労困憊になります。体はバキバキ、メンタルも削り取られます
同じく育休を取っていた上司も言っていました。「こんな状態で仕事なんかやってらんねー」と。まさしくそのとおりだと思います
健康な男性でこんなになるのですから、ただでさえ出産でダメージを負った女性一人ではとても耐えきれないでしょう
男性も育休を取得することで負荷を分散できるようになるとともに、クリティカルな産後クライシスを回避できるのではないかと思います
ちなみに、2ヶ月ほど経った現在では生活のリズムが整ってきたのと、育児に慣れてきたのもあって多忙さは多少軽減されてきています。それこそこんな note を書ける程度の余裕が出るくらいには
男性は育児に不向き?
育児をしていく中で、「男性は育児に向いてないのでは?」と思うことが多々ありました
まずは身体面なのですが、一般的に男性は女性よりも力が強いです
なので生まれたての赤ちゃんを扱うような場合、力の加減が非常に難しいです
どうしても意識の一部を力のセーブに回さなくてはいけません
力を込めたら壊してしまいそうという思いが働き、とっさの反応ができなかったり、逆に力が足りなかったりしました
これは沐浴やオムツ替えのときに顕著でした
また、これまた一般的に男性は女性よりも体が大きいです
女性の体だとすっぽり収まるものが、男性の体だとスッカスカということが起こります
これは赤ちゃんを抱っこするときに顕著でした
おかげで肩や背中が不自然に凝り固まってしまい、マッサージに駆け込むことになりました
今は体も大きく成長したのでようやく収まりが良くなりましたが、今度は純粋に子供が重くなってやっぱりマッサージに行くことに……
そして次に精神面なのですが、これまた個人差はありますが、男性は女性に比べてマルチタスクが苦手であり、細かいことにも気づきにくいです
いわゆる男性脳というやつです。まぁ、この辺は最近だと否定されていたりするのですが、それは置いといて私はバッチリ苦手でした
そして育児ではこれらの能力をメチャクチャ要求されます
ミルクを温めている間にオムツを変える必要があったり、赤ちゃんのちょっとした湿疹などを見つける必要があったり……
苦手なことをやるということはまぁ、ストレスが貯まります
ついでに女性は比較的こういうことが得意なことが多いため、「何でできないの!?」とか言われますが、こちらとしては「できないものはできない!」としか言えません
だからこその育休
苦手なことを克服するためにはとにかく数をこなして慣れなければなりません
だからこそ育休が必要になるのです
早いところ育児に慣れないと、あっという間に戦力外になりかねません
戦力外になってしまったら最後、負荷分散もままならず、また、育児に関わることもできなくなっていきます
私が今この note を書いていられるのも、育休中に全力で育児に取り組んできた結果と言えるでしょう
他にも男性が育休を取るメリットとしては、やっぱり父になった実感を得ることができるというのが一番大きいかと思います
10ヶ月以上お腹に子を宿していた女性と違い、男性は出産によっていきなり我が子と対面します
それでいきなり愛着を湧かせろというのもなかなか難しいかと思います
ただ、その愛着は24時間ずっとお世話をすることによりすぐに湧いてきます
今では胸を張って、「俺の息子は世界一可愛い」と言えることでしょう
最後に
息子は現在すくすく育っており、体重はだいたい生まれたときの2倍近くまで増えました
また表情も豊かになり、スキンシップを図ると笑顔になって「あー」とか「うー」とか発するようになりました
こういった子供の変化を存分に堪能できるのもまた育休の醍醐味です
この note が、これからパパになる方が育休という選択肢を考える一助となれれば幸いです