【レビュー巡礼】かんかんの哲学
こんにちはイコマタヌキです。
マイクロ・WEB🕷️・ライブラリー『Raccoon Dog Library』より、Web小説投稿サイト、カクヨムの作品を紹介します。
紹介作品
ユーモア小説でお馴染みの崇期さんの『ビスケットホール』の元ネタは『ミルクホール』だそう。
まさに時代の変遷の中で、提供物や業態が変化していった戦前の風物である。この物語を通して、この庶民向けの素敵な空間を知った。
菓子の「シベリア」もミルクホールから始まったとされるとか。
そして『イコマタヌキ舎』のメンバーが夢見る施設図書館兼書店に、是非ともこの形式を組み込めないだろうか、と夢は広がるばかりだ。
タヌッキー(たぬき型クッキー)を一つ二つ摘みながら、各々好きな場所で本を読む。夏には生駒蜂蜜を隠し味にしたレモネードやジンジャーエール、冬ならホットチョコレートやクラムチャウダーがあると尚良い。
イコマタヌキ舎レビュー
以下、カクヨムに掲載した589のレビュー文です。
どこか陰鬱な気配漂うその場所に、缶に残るクッキーと人生の残り時間を独り消費しにゆく。
けれど人生とは、其処此処で不思議な瞬間に出くわすものだ。
選べないからこそ深淵なる境遇に感じ、陽の下に戻って他愛ないと苦笑したとしても、自ずと記憶に染みが残る。それは甘くも苦くもあるだろう。
TOP画像について
『Raccoon Dog Library』のレビュー巡礼では、紹介する作品にマッチするお写真を『みんなのフォトギャラリー』からお借りしています。
写真提供:パーリーメイ | Purleymayさん
こちらはミルクホールではなく、アンティークや織物の催事場での見聞録、そしてそこにあったお菓子。それとは別にイギリスの小説家とチョコレートのお話についての記事も発見しました。
『チコレート工場の秘密』の著者ロアルト・ダール氏が取り上げられています。
レビュー巡礼とは
レビュー巡礼については、こちらの記事を参照ください。