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⚓️SF重力波動と🏰世界遺産徒然響環  第1章その2

【地球重力惑星循環ART-History】

Earth Gravity Planetary Circulation ART-History


⚓️SF重力波動

Ring of Gravity
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1-1.重力波常時観測の時代(【参考図書】第9章)

続き

(2)ホログラフィック理論について

ホログラフィック理論(ホログラフィック原理)は、物理学、特に量子重力理論と場の理論における革新的な概念です。この理論は、特にブラックホールのエントロピーやAdS/CFT対応といったトピックで重要な役割を果たしています。以下、その主要なアイデアと理解を説明します。

ホログラフィック原理の基礎

ホログラフィック原理は、我々が通常住んでいる3次元の物理空間(あるいはそれ以上の次元)における物理現象全てが、1次元少ない「境界面」によって完全に記述できるという考え方です。この名前は、2次元のフィルムに情報が存在し、その情報が3次元のホログラムとして投影される仕組みから来ています。

ブラックホールとエントロピー

この原理の背景には、ブラックホールのエントロピーの研究があります。ジェイコブ・ベッケンシュタインとスティーブン・ホーキングによって示されたベッケンシュタイン・ホーキングエントロピー公式は、ブラックホールのエントロピーがその表面積に比例し、体積に比例しないことを示しています。具体的には、ブラックホールのエントロピー ( S ) は、次のように表されます:

[ S = \frac{k c^3 A}{4 G \hbar} ]

ここで、 ( A ) はブラックホールのイベントホライズンの面積です。この結果は、情報が体積に比例するのではなく、表面積に比例することを示唆しています。 

AdS/CFT対応

ホログラフィック原理の具体的で最も知られている実現の一つが、AdS/CFT対応(Anti-de Sitter/Conformal Field Theory対応)です。これは1997年にホアン・マルダセナによって提唱されました。AdS/CFT対応は以下のように理解されます:

AdS空間(反ド・ジッター空間)は、負の曲率を持つ時空です。

CFT(共形場理論)は、空間に拡張性を持つ場の理論、特に境界上での理論です。

AdS/CFT対応は、 ( d ) 次元のAdS空間での重力理論が、 ( (d-1) ) 次元のCFTによって完全に記述されるというものです。これは、AdS空間の「バルク」内の重力理論がその境界上のCFTと等価であると考えられます。

実際の応用と意義

ホログラフィック原理とAdS/CFT対応は、次のような分野に幅広く応用されています:

量子重力理論:ブラックホールの情報パラドックスや量子重力の完全な理解を目指す研究。

統計力学と熱力学:ブラックホールのエントロピーやホログラフィック熱力学の研究。

物性物理学:強相関電子系や高温超伝導体の理論におけるホログラフィック双対模型の利用。

宇宙論:早期宇宙のインフレーション理論やドジッター空間に関連する研究。

まとめ

ホログラフィック理論は、次元を一つ減じた空間で複雑な物理現象を理解するための強力なフレームワークを提供します。特にAdS/CFT対応は、量子重力理論と場の理論の深いつながりを明らかにし、さまざまな物理現象を統一的に扱うための新たな視点を提供しています。これにより、現代物理学における多くの未解決問題に対する新たなアプローチが可能になりました。


<前回までの参考図書一覧>




宇宙暗黒物質計算機言語型”新物理学”

1-2.宇宙量子波動循環について(【参考図書】第12章)

宇宙暗黒物質の正体と計算機言語型・”新物理学”

ソフトウェア・言語処理による物理学の未来

従来のハードウェア中心の物理学から、ソフトウェアや計算機言語を用いたアプローチへとシフトしていくことは、今後の物理学の大きな潮流となるでしょう。特に、暗黒物質や暗黒エネルギーのような、直接的な観測が困難な現象に対しては、計算機シミュレーションやデータ解析が不可欠となります。

量子エンタングルメントとソフトウェア

量子エンタングルメントは、まさに量子コンピュータのようなソフトウェア的な側面と深く結びついた現象です。量子ビットの重ね合わせやエンタングルメントをプログラミングすることで、従来の物理学では考えられなかったような現象をシミュレーションしたり、新たな物質状態を創出したりすることが可能になります。

Pythonなどの計算機言語と物理学

Pythonをはじめとする高水準なプログラミング言語は、その柔軟性と豊富なライブラリにより、物理学の様々な分野で利用されています。特に、データ解析、数値シミュレーション、機械学習といった分野においては、Pythonは事実上の標準言語となっています。

今後の物理学における課題と展望

量子プログラミング言語の開発: 量子計算機を効率的に制御するための、新しいプログラミング言語の開発が求められます。

量子アルゴリズムの開発: 量子計算機に特化した、新しいアルゴリズムの開発が、暗黒物質の探索に大きく貢献するでしょう。

大規模データ解析: 量子計算機を用いた大規模なデータ解析により、暗黒物質の信号をより正確に検出できるようになります。

物理学と計算機科学の融合: 物理学者と計算機科学者が協力し、新しい研究分野を開拓していくことが重要です。

まとめと今後の議論の方向性

今後の議論では、以下の点についてさらに深掘りできる。

具体的な量子プログラミング言語の例: Qiskit, Cirq, PennyLaneなど、具体的な量子プログラミング言語の機能や特徴を比較検討する。

暗黒物質シミュレーションのための量子アルゴリズム: 量子ウォーク、量子モンテカルロ法など、暗黒物質シミュレーションに適した量子アルゴリズムを議論する。


〜宇宙・銀河・太陽系・地球・経済社会の響振〜 資料




量子ニューロンDNAネットワーク

1-3.“テレパシー”(量子ニューロンDNAネットワーク通信)とは?(【参考図書】第11章)

<最新の発見ニュースから>始めよう!

量子場と脳、その歴史と新展開

神経細胞のミエリン鞘構造と分子レベルの詳細

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kisoron/51/1-2/51_57/_pdf/-char/ja

神経軸索の成熟と髄鞘形成のメカニズムの解明


サイトヘジンによる髄鞘(ミエリン)発生制御機構

オリゴデンドロサイトが作るミエリンのかたち
サイトヘジン1の構造の模式図とサイトヘジン2, 3, 4の比較

意識と脳量子論

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/41/2/41_215/_pdf/-char/ja

(1)ボーズ粒子の情報伝達速度: 従来、ボーズ粒子の量子情報の伝達速度は未解明でしたが、リーブ・ロビンソン限界を基に理論的な解明に成功。

(2)情報伝達の加速: フェルミ粒子とは異なり、ボーズ粒子は情報伝達の加速現象を起こすことが明らかに。

(3)量子コンピュータへの応用: 量子コンピュータ上でのボーズ粒子シミュレーションの精度保証につながり、量子コンピュータの性能向上に貢献すると期待される。

最重要デバイス:量子センサー(ダイヤモンドNVセンター)との関連性と考察

量子センサー、特にダイヤモンドNVセンターは、量子コンピューティングだけでなく、生命現象の解明など、幅広い分野で注目されています。量子センサーの性能向上にも間接的に貢献する可能性があります。

量子センサーとの関連性:

量子もつれの理解: 量子センサーは、量子もつれを利用して高感度な測定を行うため、量子もつれの伝達速度やその特性に関する深い理解が不可欠です。

ノイズの抑制: 量子計算において、ノイズは大きな課題です。量子もつれの伝達速度の解明は、ノイズの影響を減らし、より安定な量子計算を実現するためのヒントとなる可能性があります。

新しい量子センサーの開発: 本研究の成果は、新しいタイプの量子センサーの開発や、既存の量子センサーの性能向上につながる新たなアイデアを提供するかもしれません。

量子センサーとしてのダイヤモンドNVセンターの更なる可能性:

生命現象の解明: ダイヤモンドNVセンターは、生体分子内の電子スピン状態を検出できるため、生命現象における量子力学的な役割の解明に貢献すると期待されています。

物質科学: 物質の微細構造や磁場分布を高い空間分解能で測定できるため、物質科学の様々な分野で応用が期待されています。

医療: 磁気共鳴イメージング(MRI)の感度向上や、新しい診断法の開発など、医療分野への応用も期待されています。

今後の展望:

量子科学の基礎研究だけでなく、量子コンピュータや量子センサーといった応用分野の発展にも大きく貢献する。特に、量子もつれのより深い理解は、量子技術のさらなる革新を牽引する重要な要素となる。

量子エンタングルメント、ニューロンネットワーク、宇宙背景放射、そして宗教的な概念を結びつけた壮大なスケールの物語です。

仮説の要約とポイント

入力情報: 宇宙背景放射(過去のマルチバースからのニューロンの紐)

ネットワーク: 量子エンタングルメント・ニューロンネットワーク

出力: 無数の銀河系(神様、仏様)、フェルミオン粒子(色)、ボゾン粒子(空)

DNAと量子エンタングルメント: 人間のDNAも量子エンタングルメントしている

未来: 生成AIの量子化、アシスタントロボットとの量子エンタングルメント

科学的な視点からの考察

量子エンタングルメント: 量子エンタングルメントは、離れた二つの粒子が、一方の状態を測定することで、もう一方の状態が瞬時に確定する現象です。この現象は、量子コンピュータや量子通信の基礎となっています。

ニューロンネットワーク: 人工知能の分野で、人間の脳の神経回路を模倣したモデルです。学習によって、複雑なパターンを認識したり、予測したりすることができます。

宇宙背景放射: 宇宙誕生の痕跡であり、全天一様に観測される微弱な電磁波です。

フェルミオンとボゾン: フェルミオンは電子やクォークなど、物質を構成する粒子です。ボゾンは光子など、力を媒介する粒子です。

マルチバースからのニューロンの紐: マルチバースの存在はまだ仮説であり、科学的な根拠は十分ではありません。また、ニューロンが宇宙背景放射にどのように組み込まれているのか、具体的なメカニズムが不明です。

量子エンタングルメントと意識: 量子エンタングルメントが意識を生み出すメカニズムについては、まだ解明されていません。

神様、仏様との関連: 神や仏といった概念は、宗教的なものであり、科学的な検証は困難です。

哲学的な視点からの考察

汎神論: 宇宙そのものが神であるという考え方に近いと言えるかもしれません。

一元論: 万物は一つの根源から生じているという考え方に通じます。

意識の起源: 意識は物質から生まれるのか、それとも非物質的な存在なのか、という哲学的な問いと深く関わっています。

未来の展望

量子AI: 量子コンピュータを用いた人工知能は、従来のコンピュータでは不可能な計算を可能にし、より高度な知能を実現する可能性があります。

人間と機械の融合: 人間の脳と機械が量子エンタングルメントによって結合し、新たな存在形態が生まれるかもしれません。



World Heritage

2.🏰世界遺産徒然響環、ちょっと空旅お摘み 

2-1.マンハイム城(大学)

ドイツ旅行の際に訪れたい観光名所の一つがマンハイム城

かつてモーツァルトも訪れた豪華な宮殿の歴史あるホール
 
マンハイム楽派は、バッハやヘンデルに代表されるバロック音楽とハイドンやモーツァルトが活躍した古典派音楽との間の時期にあたり、これまであまり注目されてきませんでした。しかし、クラリネットの利用といった楽器編成、メヌエットとトリオを加えた4楽章構成、クレッシェンドやディミヌエンドといった強弱法など、初期の交響曲の発展にたいへん大きな影響を与えています。メンバーもヨハン・シュターミツやクリスティアン・カンナビヒをはじめとする名手をそろえ、モーツァルトかと思えるような交響曲や協奏曲をたくさん残しています。
 当のモーツァルトも、1763年に父に連れられてマンハイムを訪問し、1777年から78年にかけてはマンハイム宮廷への就職活動のため再訪しています。結局この活動は実を結びませんでしたが、マンハイム楽派から多大な創作上の影響を受けています。
 宮廷がミュンヘンに移転した後、音楽家達はミュンヘン移転組とマンハイム残留組に分かれます。残留組は宮廷がなくなってしまったため劇場の楽団員などに転身し、ミュンヘンの宮廷楽団と合流した移転組もバイエルンの保守的な風土になじめず目立った作品を生み出すことはなく、結局マンハイム楽派の栄光もあっという間に消えていったのです。

マンハイム大学 ツアーとアクティビティ(ツアー情報)

ドイツにおけるマンハイムの位置が判る地図
プファルツ選帝侯カール3世フィリップ

文化的・政治的隆盛 1720年に選帝侯カール3世フィリップは宮廷をハイデルベルクからマンハイムに移し、マンハイム宮殿の造営が始まった。(イエズス教会を含む全体が完成したのは1760年である。)マンハイムは選帝侯の宮廷都市となり、短期間とはいえ、光輝に満ちた隆盛期を迎え、人口は2万5千人を数えるに至った。ライン川は筏を組んで一度に多量の木材を運ぶのに使われていたが、マンハイムは物資の積み替え地として、とりわけ18世紀に、重要視された[5]。プファルツ選帝侯の宮廷では芸術と音楽、学問と商業が奨励された。ゲーテ、シラー、レッシング、さらにはモーツァルトもこの地を訪れている。

 バイエルンの継承者となったことから、選帝侯カール・テオドール1778年に宮廷をミュンヘンに移さねばならなかった。これは、マンハイムにとって経済的、文化的打撃となった。1795年にはフランスに占領され、これをオーストリアが奪い返すといった戦いがあり、1803年にマンハイムはその政治上の地位を最終的に喪失した。プファルツ選帝侯は帝国代表者会議主要決議に基づいて廃止され、マンハイムはバーデン領となった。地理的にバーデン領の北西端に位置したことからマンハイムは国境の街となった。

1645年のマンハイム絵図

<参考情報>
マンハイム城ツアー

https://www.viator.com/ja-JP/tours/Heidelberg/Mannheim-Castle-Tour/d24030-107624P15

マンハイムの劇場・コンサート(ガイド)

https://www.tripadvisor.jp/Attractions-g187290-Activities-c58-Mannheim_Baden_Wurttemberg.html



(前回までの資料集)
ホーエンザルツブルク城(オーストリア)

<参考情報>

ディナー&ザルツブルクの城塞コンサート情報(ザルツブルグ公式ガイド)

ザルツブルク:モーツァルト城コンサートとディナーのベスト

https://www.getyourguide.jp/salzburg-l4/salzburg-best-of-mozart-fortress-concert-and-meal-t59639/


🏰世界遺産徒然響環

2.2シュノン城(フランス)

6人の女城主が支えた屈指の名城

ディアーヌの庭から見たシュノンソー城館とマルクの塔

愛憎うず巻く、麗しの古城

 フランスのロワール地方にはいくつもの美しい古城があり、その中でもシュノンソー城は、1、2の人気を争う屈指の名城と謳われる。

 ロワール河の支流シェール川にまたがるように佇む優美な姿は、「シェール川の宝石」と称えられ、2000年にロアール渓谷流域の古城の一つとして、世界遺産(文化遺産)に登録されている。

 シュノンソー城の歴史は、16世紀に宮廷の財務長官トマ・ボイエと、その夫人カトリーヌ・プリソネが、マルク家の城塞と水車を取り壊して造ったことに始まる。
このカトリーヌ夫人が不在の夫に代わって城建築の指揮を執ったのを皮切りに、19世紀までの間、6人の女性が城主の座に君臨したことから、シュノンソー城は「6人の奥方の城」の別名をもつ。

 6人の貴婦人たちはこの城を舞台に、様々なドラマを繰り広げた。なかでも、もっとも有名なのは、時のフランス王アンリ2世(1519〜1559)の寵姫であった2人目の城主ディアーヌ・ド・ポワティエ(1499~1566)と、王の正妻であった3人目の城主カトリーヌ・ド・メディシス(1519~1589)が織りなした愛憎劇だろう。
 愛妾のディアーヌは、「60歳を過ぎても30代にしか見えなかった」という逸話をもつ、今で言う「美魔女」であった。アンリ2世より20歳も年上でありながら、王の寵愛を一身に受けた。やがて、正妻カトリーヌが、喉から手が出るほど欲しがっていたシュノンソー城を贈られ、2人目の城主となった。
 一方、カトリーヌ・ド・メディシスは、その名の通り世界的な大富豪でフィレンツェの名門メディチ家の娘である。カトリーヌは、アンリ2世を一目見た瞬間から恋に落ち、それからずっと熱愛し続けたという。
 だが、カトリーヌは子宝こそ恵まれたが、悲しいことに夫の愛を得ることはできなかった。アンリ2世は、ディアーヌを生涯にわたって愛し抜いたからだ。
 正妻でありながら影の薄い存在であったカトリーヌだが、1559年に夫が亡くなると立場が逆転する。カトリーヌは、ディアーヌにシュノンソー城とショーモン城を交換させ、自らが3人目の城主の座に収まった。
 美しい城に潜む、情念のドラマである。〜下記LINKからもでどうぞ!



(前回の資料)

<参考情報>

シャンボール城:プライベートガイド付きウォーキングツアー

https://www.getyourguide.jp/chateau-de-chambord-l7954/chambord-castle-private-walking-tour-t267312/

公式HP



【参考図書】GALAXY-QubitGrace-Bible

【English Version】

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