アニマルカードゲーム布教用サンプルレシピ
こんにちは、りんこです。
今回は、私がアニマルカードゲーム(ACG)を友人に布教した際に使用した、サンプルレシピ6種を紹介します。
2月28日に6種類のデッキが一般販売されます。(内容はクラウドファンディング返礼品とほぼ同じもの)
ACGの基礎デッキの最小枚数が40枚なのに対して、各デッキには基礎デッキのカードが15種類4枚ずつ、計60枚も入っています。領土デッキのカードは3種類4枚ずつ、計12枚入っていますが、10枚にしなければなりません。
60枚全てを使ってデッキにしてもルール上問題ありませんが、当然使い心地は良くないので、40枚の使いやすい構築を紹介していきます。
「カードはあるけどデッキの組み方が分からない」、「友人にACGを布教する為の丁度良いデッキレシピが欲しい」……そんな人に向けた記事です。
うさカスデッキ
デッキリスト
【クロコダイルコントロール】
(40)基礎デッキ
4*《帝王クロコダイルⅡ世》
2*《水辺の漁り屋》
2*《代償モグラ》
1*《夜の使者》
3*《ワニの沼》
1*《四つ子の魂の呪い》
4*《渦巻くキリン》
1*《深海への供物》
3*《開錠》
4*《黄昏の神隠し》
4*《海中への探査》
4*《処刑》
4*《環境不適正》
3*《ペンギンフォース》
(10)領土デッキ
4*《水生》
4*《朝焼けの海》
2*《彼方の水平線》
デッキ解説
除去と妨害で相手の攻勢を凌ぎ、大型フィニッシャー《帝王クロコダイルⅡ世》を出して、ビートダウンによる勝利を目指す低速コントロールデッキです。
この《帝王クロコダイルⅡ世》という動物、フィニッシャーとしては十分な性能を持ちますが、5コストと結構重いカードです。勿論そんなコストは払ってられないのでこのデッキではコストを踏み倒す手段が用意してあります。
この縄張り、《ワニの沼》が戦場にあれば、手札からカードを捨てられる《水辺の漁り屋》や、デッキから墓地へ送れる《深海への供物》などを使用することで、正規のコストを支払わずに《帝王クロコダイルⅡ世》を戦場に繰り出せます。
また、原作でうさカスが組み込んでいたロマン要素、《四つ子の魂の呪い》コンボも搭載してあります。
手順としては、
手札:《代償モグラ》、《水辺の漁り屋》
戦場:《ワニの沼》、《帝王クロコダイルⅡ世》の状態から、
①《代償モグラ》をプレイして、その能力で《帝王クロコダイルⅡ世》を生贄に捧げ、デッキを7枚墓地へ
↓
②墓地に送られたカードの中に《帝王クロコダイルⅡ世》があれば、《ワニの沼》の能力で戦場に出す
↓
③《黄昏の神隠し》で《代償モグラ》を出し直し、再度《帝王クロコダイルⅡ世》を生贄に捧げ、デッキを7枚墓地へ(②に戻る)
↓
④《帝王クロコダイルⅡ世》が4枚墓地に溜まったら、《水辺の漁り屋》で墓地から《四つ子の魂の呪い》を拾ってプレイする 20点ダメージで勝ち!
になります。
なお、余った《黄昏の神隠し》から能力を使い回せるので、《水辺の漁り屋》は手札ではなく戦場にあっても良いです。
実際にやってみると分かりますが、デッキの上から7枚墓地に送った中に《帝王クロコダイルⅡ世》がいないとループが止まります。
なので、ループが途切れた時の為に《水辺の漁り屋》で《深海への供物》を拾って《帝王クロコダイルⅡ世》を出し直すルートも覚えておくとコンボ完走率を上げられます。
運が絡む上に難しいデッキですが、《四つ子の魂の呪い》コンボを完走できると感動します。経験者やティーチングする側が使うと良いと思います。
うさクズデッキ
デッキリスト
【クロコレスクロコダイルコントロール】
(40)基礎デッキ
4*《見習い小象》
4*《貴族象》
4*《戦傷の勇者》
4*《象教皇》
2*《妖狐の巻物》
2*《妖狐の禁術》
2*《森からの贈り物》
2*《設計図》
2*《象の踏みつけ》
1*《ゾウさんパワー》
2*《悪意の波》
4*《海触腐食》
1*《威圧》
2*《淘汰》
4*《噴水》
(10)領土デッキ
2*《森林》
4*《森の中の大樹》
4*《沼地》
デッキ解説
ゾウさんこと《戦傷の勇者》をゾウパッケージにより軽いコストで繰り出して、各種妨害で補助する中速クロックパーミッションデッキです。
このデッキを使う上で最低限覚えておいた方が良い、《戦傷の勇者》を軽いコストでプレイする為の手順を載せておきます。
手札:《見習い小象》、《戦傷の勇者》or《象教皇》の状態から、
①《見習い小象》をプレイして、《戦傷の勇者》か《象教皇》の内、手札にない方を手札に加えて、《象教皇》を捨てる
↓
②《象教皇》の墓地で発動できる起動能力で《戦傷の勇者》のコストを0にする
↓
③《戦傷の勇者》をプレイする
これで《戦傷の勇者》を1コストでプレイできます。
《見習い小象》の分で一時的に手札が減ってしまいますが、《見習い小象》が場に出た時に何故か1枚引けるので結局1枚消費で済みます。
基本的には少数のクロック(《戦傷の勇者》)を戦場に出してビートダウン完遂を目指すデッキですが、原作でターボフォックスと呼ばれているコンボ要素、《妖狐の巻物》+《妖狐の禁術》によるカウンターを利用した大ダメージも狙えます。
ゲームが長引くほどに有用になるリソース源である《妖狐の巻物》と、2コストで3枚もドローできる《森からの贈り物》が入っており、ロングゲームにも対応できる構築です。
《ゾウの踏みつけ》や《威圧》など、領土デッキに合わないカードが入っていますが、先ほど上げた《妖狐の巻物》で領土条件を満たすことができます。
イロモノ要素も少しあるものの、動きとしては堅実なデッキになっており、相手とのやり取りを楽しみたい人におすすめです。
ちなみに、動物の上に-1/-1カウンターと+1/+1カウンターが同時に乗ると、どちらかがなくなるまで同数のカウンターを取り除くルールがあります。その為、2個以上の-1/-1カウンターが乗っている《戦傷の勇者》に《ゾウさんパワー》をプレイすると、計4個のカウンターが戦場を離れたことになって《妖狐の巻物》に妖狐カウンターが4個乗ります。
ユキデッキ
デッキリスト
【冬眠コントロール】
(40)基礎デッキ
2*《冬将軍》
2*《冬》
3*《貯め瓶》
3*《鉄檻》
1*《思い馳せる情景》
1*《差別的海流》
4*《亀知恵》
4*《猿知恵》
3*《蛇知恵》
3*《冬への備え》
1*《霧の消失》
4*《氷の反射》
3*《イルカミネーション》
3*《殴打》
3*《森の中へ》
(10)領土デッキ
3*《彼方の水平線》
3*《森の中の大樹》
4*《沼地》
デッキ解説
ありとあらゆる方法でゲームを伸ばし、余裕ができたら《冬》を置いて動物の攻撃を完全に封じる超低速コントロールデッキです。
ダメージを与えられるカードは《冬将軍》しか入っておらず、他は手札を整えるドローソースとゲームを長引かせる為のカードだけで構成されています。
『とにかく遅延させて最終的に《冬》を置く』というプレイ方針自体は非常に分かりやすいので意外と初心者向けかも知れませんが、経験者側が持つと完全に封殺できてしまう上にやたら時間がかかってしまい、ゲーム体験的に好ましいものではありません。
それもあってこのリストはあえて弱体化させてあります。
混じり気のない純粋なコントロールを使いたい人におすすめです。
野良デッキ
デッキリスト
【バーニングソウル】
(40)基礎デッキ
4*《狐火》
4*《猟犬》
2*《火の鳥》
2*《スプリントチーター》
4*《陽炎》
1*《不知火》
3*《熱傷》
3*《熱風》
3*《燻るマグマ》
4*《火球》
1*《貰い火》
4*《焼き討ち》
1*《大噴火》
2*《大炎上》
2*《火達磨》
(10)領土デッキ
4*《山岳》
4*《夜明けの山脈》
2*《山脈の頂》
デッキ解説
《火達磨》を筆頭に、デッキのほとんどが直接ダメージを与えられるバーンカードで構成されている高速ビートバーンデッキです。
やることがシンプルで多少の個性はあれど、どのカードも似たようなことが書いてあるし普通に強いので初心者が最初に持つデッキに良いと思います。
ライ太デッキ
デッキリスト
【レオストーム】
(40)基礎デッキ
4*《小さき未来の獅子》
3*《教示する母獅子》
4*《諜報するライオン》
4*《見送る若獅子》
1*《金獅子》
4*《今生の獅子》
3*《獅子王》
4*《永久に咲く獅子の時代》
4*《ライオンの嵐》
1*《後世に残る犠牲》
4*《生贄》
4*《夜襲》
(10)領土デッキ
4*《平原》
4*《払暁の荒野》
2*《平原の櫓》
デッキ解説
1ターンの間に大量のライオンを墓地に送り込んで、条件を満たした《ライオンの嵐》で早期決着を狙う高速コンボデッキです。
コンボ始動ターンまでは手札にライオンを貯め、3、4ターン目くらいを目安に《永久に咲く獅子の時代》を置いた状態でライオンを展開。そうすると、思ったよりも簡単に《ライオンの嵐》の条件を満たせます。
このデッキは《ライオンの嵐》コンボだけでなく、ビートダウンプランも持っており、相手に合わせて動きを変えられるのも良い所です。
《小さき未来の獅子》はサーチ札として優秀ですが、場に出して育てても無視できない打点になりますし、《教示する母獅子》は凄まじい量のトークンを産み出せます。
また、いずれのプランを取るにしても厄介な《鉄檻》や《冬》の対抗手段となりうる《今生の獅子》と《獅子王》が入っている為、『詰み』の状況になりづらいのもポイントです。
テキストが長いカードが多く難しいデッキですが、プレイ感が独特で楽しく、使い手の力量が出る上に使いこなせれば強力な、ライ太が好きそうなデッキになっています。
普通から逸脱したテクニカルなデッキを使いたい人におすすめします。
剣士デッキ
デッキリスト
【イーグルビートダウン】
(40)基礎デッキ
4*《鷲の卵》
4*《鷲の雛》
4*《隻眼の鷲》
4*《戦列の鷲》
4*《高飛車な母鷲》
2*《深淵の化け鷲》
1*《領空哨戒》
4*《火付け狸》
1*《脱獄》
3*《大食らいの大熊》
1*《ヘビ貴族》
2*《足跡の発火》
1*《ブタさんのしっぽ》
2*《闇夜の工作》
3*《帰巣本能》
(10)領土デッキ
4*《森林》
2*《山脈の頂》
4*《山林》
デッキ解説
3体ものトークンを出す強力なカードである《戦列の鷲》を中心とした中速ビートダウンデッキです。
細かいシナジーはありつつも、基本的にはマジメにビートダウンしていくデッキですが、《深淵の化け鷲》を出していきなり致死ダメージを与えるコンボデッキ的な側面も持ちます。
このカード、夜条件3が凄まじく重く、普通に出そうとすると6コスト相当もかかります。そんなコストは払ってられないので、別の方法で出します。
《鷲の卵》は成長カウンターの数に応じたサーチ能力を持ちます。成長カウンターが6個溜まれば、好きなワシ動物カードをコストを支払わずに戦場に直接出せます。
《戦列の鷲》がワシ4体分になるのでカウンター4個。あとは適当なワシ2体を出せていればカウンター6個達成です。これで《深淵の化け鷲》を出しましょう。
そして、《深淵の化け鷲》の能力でコピーするのは《火付け狸》です。
《火付け狸》は出たターンに攻撃できる駿足と、戦場の動物を生贄に捧げてウェイクする能力を持っています。これにより、《火付け狸》と化した《深淵の化け鷲》は出てすぐに攻撃してきて、しかも、他の動物の数だけ追加で攻撃できるようになります。
《火付け狸》はATK1/DEF1と本体が貧弱なので適当な動物で簡単に止められてしまいますが、《深淵の化け鷲》はATK3/DEF3で有翼まで持っており、止めるのは非常に難しいです。
《火付け狸》の能力はそれだけではなく、ムーブすることで、対象の動物に攻撃時に1ダメージを相手に与える能力をターン終了まで付与する打点増強能力も持っています。
自身をウェイクさせる能力だけで20点以上のダメージを与えようとすると、他に6体の動物が必要になりますが(ATK3×7回=21点)、打点増強能力を1回自身に使用することで、5体の動物で足りるようになります((ATK3+1点)×5回=20点)。
そして、この打点増強能力は1体に重ね掛けできます。これを利用すれば、相手のブロッカーがいない時に限りますが、《深淵の化け鷲》に拘らなくても、《火付け狸》でも凄まじい打点を叩き出せます。
デッキリストの《大食らいの大熊》から下のカードは、何かしらのメタカードになっており、カスタマイズ性が高いです。
ここには書き切れていない細かいシナジーがまだまだあって、使うたびに発見がある面白いデッキになっています。
あえて前情報を出さずに初心者に渡しても良いかもしれません。
最後に
いかがだったでしょうか。参考になったなら幸いです。
あくまでサンプルレシピなので、気に入らないところは変えてもらって大丈夫です。
それぞれのデッキで余ったカードが20枚あるので、それを予備デッキ(他のゲームで言うサイドボードやサイドデッキ)にして、マッチ戦をしても面白いと思います。(本当は予備デッキは15枚以下でないといけませんが)
それぞれのデッキの範囲内とはいえ、6デッキ分あったので大変でした。
ですが、この記事で1人でもACGプレイヤーが増えてくれたら、それが一番嬉しいことです。面白いゲームなので長く続いて欲しい。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。