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[手付けアニメーション] Maya編   ~第1回~              作業を効率化するための実用的なショートカット

この連載では、Mayaで手付けアニメーションを作成する上でのちょっとしたテクニックや考え方を紹介させていただきます。

第1回となる今回は、知っていると便利なショートカット(ホットキー)をいくつか紹介いたします。

Mayaの場合ですと多くの場合、スクリプトを導入して独自にカスタマイズを行うことが多いですが、初期段階でも便利なショートカットがありますので、機能の理解にご活用ください。


タイムスライダーでの操作

前後のキーに移動

「.(ピリオド)」:次のキーへ移動
「,(カンマ)」 :前のキーへ移動

現状のフレームからキーが打たれている前後のフレームに移動します。

再生範囲の最初に移動

「Alt+Shift+V」

フレーム範囲の最初に移動します。


作業画面での操作

ワイヤーフレーム付きシェーディング表示とシェーディング表示の切り替え

「Alt+5」

セル調などでモデルの形状を確認する時に切り替えて使用することが多いです。

選択項目のみを分離表示

「Ctrl+1」

コントロールピッカーなどが無い状態で、選択したコントローラーだけを表示させるときに便利です。

同じ機能の繰り返し

「G」

一つ前の機能を繰り返す際に便利なショートカットです。
モデリングで使用頻度が高いこちらの機能ですが、モーションを制作する時にもコンストレイントを複数設定する場合などに便利です。


アニメーションキーの操作

特定のチャネルにのみアニメーションキーの設定

「Shift+W」:移動にキーを設定
「Shift+E」:回転にキーを設定
「Shift+R」:スケールにキーを設定

必要な各箇所にのみキーを設定することが出来ます。
出来るだけキーをシンプルに扱いたい場合などに便利な機能です。

キーの挿入

  1. 「Alt+I(アイ)」

  2. アニメーションカーブを選択した状態で、「右クリック→キーの挿入」でも可能です。

選択したアニメーションカーブに、現在のフレームでキーを挿入します。
こちらで挿入されたキーの接線は変わらないため、カーブの形状は変わりません。

特定のチャネルにのみキーを挿入

「Ctrl+Shift+W」:移動に対してキーを挿入
「Ctrl+Shift+E」:回転に対してキーを挿入
「Ctrl+Shift+R」:スケールに対してキーを挿入


アニメーションカーブの操作

自動スパン(旧式) [Auto Span (Legacy)]

「D」

キーフレームの接線をフラットに設定することが出来ます。
キーを選択して実行すれば前後の接線をフラットに、接線を選択して実行すればその接線のみをフラットにすることが出来ます。

フラット接線にしない場合どのような弊害が起こるかというと、接線が両サイドのキーのタイミングによって変化してしまう点にあります。
修正によりタイミングを調整した時に、動きの最大最小値のタイミングと量が変わってしまいます。


次回予告

第2回では、ポーズを付ける上で重要な考え方について記載していく予定ですので、よろしくお願いいたします。



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