【ブルリフT ネタバレ注意】 靭こころに迫る (キャラ解釈シリーズ Part.2)

注意事項

※幻/澪/帝のネタバレ注意です。未クリア者が閲覧する際はクリアしてから読むか、諸々の覚悟決めて十分に注意して読んでください。
※ブルリフ幻の記憶が非常にあやふやです。幻にはあまり言及しないか、だいぶ素っ頓狂なことを言っている可能性があります。
※スクショはその時の気分で撮っていますのでだいぶムラがあります。撮り忘れも多々ありますが、状況説明を軽くする程度で強行します。見たことのあるイベントであればそれで十分でしょう。見たことがなければ見にいきましょう。

この記事シリーズについて

このシリーズでは BLUE REFLECTION TIE/帝 に登場する各キャラの解釈とか、キャラへの愛とかを垂れ流します。
楽しんでいただけたり参考になったりしたら嬉しいですが、あまりあてにしすぎないようにしてください。

長文になりがちかもですが、暇な時に気楽に読んでくださると喜びます。

解釈していくにあたって、私は彼女たちについてわかった気になっているだけ、と言うことは意識しております。

今回はブルリフTの人間関係におけるメインテーマを背負っているこころちゃんに迫っていきましょう。

元々の強さ

現在の彼女は自分のあり方を変えた後の彼女です。
そこに迫る前に彼女の元々の性質について考えていきます。

幼少期にこころちゃんは虐められていました。こころちゃんは誰にも助けを求めることをせず、一人で抱え込んでいました。
そもそも虐められている状態で助けを求める難易度が高いというのもあるでしょうが、仮に状況が改善しなかったとしても彼女は耐えれてしまうだけの強さを持っていると思います。

根拠としてはこころちゃんのT.Lvイベントでの、詩帆ちゃんとの約束がなかったら後悔だけしてそのままだったと思う、という言及が挙げられます。
そのままの状況が続くという予想が立てられている以上、自分から助けを求めることはもちろん、自分が耐えられなくなって大人に察知されるとか、精神崩壊や自死の可能性は限りなく少なかったものと推測されます。
裏を返せば自分にいじめを耐え切るだけの強さがあることは認識しているはずです。
(記憶が曖昧なので予防線張ります。「そのまま」が指す内容がこころちゃんの性格である場合はこの推測は全て消し飛びます。それでもこころちゃんが元々耐えるための強さを持っていることは正しそうだと考えています)

争いへの苦手意識

もう一つ昔から続いているこころちゃんの特徴として優しさがありますが、これは彼女の争いへの苦手意識が現れたものです。
T.Lv10でのイベントで言及があるように、こころちゃんは争いや憎しみが苦手であり、それらを避けるために昔は我慢を続けていて、今では人と仲良くなろうとするのだと思います。

こころちゃんの優しさの裏にある、争いへの苦手意識が透けて見えるイベントがあります。
作業室でのイベントでの、唐揚げの好みについての会話です。

このスクショの3つ目のセリフにおいてにおいて愛央ちゃんは、いわゆるきのこたけのこ戦争のようなものを仕掛けにいっているように見えます。
それに対しこころちゃんは完璧な折衷案を提示しています。

きのこたけのこ系のノリを知っていると仮定すれば、こころちゃんはノリが悪い方ではないのでのってくれてもいいはずです。
こころちゃんの仲良くなりたいという目的とも合致するコミュニケーションでしょう。
ですが実際には争いにつながるノリを封じていることから、裏には争いへの苦手意識というのがあるのかもしれません。

これは十中八九深読みなのですが、争いへの苦手意識は詩ちゃんへの言及にも現れているように思います。
陽桜莉ちゃんは詩ちゃんの人格の特徴を端的に説明し、詩帆ちゃんは詩ちゃんを、人とは違う感性を持った子と説明しています。一方こころちゃんは詩ちゃんを、すごく危険な子と形容しています。
詩ちゃんは争いを好むであろう子なので、もしかしたらこの差はこころちゃんの争いへの苦手意識に起因するものかもしれません。
(でも危険な子だったのは事実なので、詩ちゃんへの認識は他の人のそれと何もずれていない可能性も高いと思います)

これらに現れている争いへの苦手意識が、人間関係の中では優しさとして認識されているのだと僕は認識しています。

本当の強さ

その耐えきれる強さと優しさによって、彼女には助けを求めるという選択肢が存在しませんでした。
それゆえ問題を一人で抱え込んでしまい、自分を傷つけてきたのです。

そんな彼女を変えたのが親友の詩帆ちゃんとの約束です。
困ったら人に助けを求めること、そして困ってる人がいたら手を差し伸べられるようにすること。

変身時のボイス「頼れる私に!」はこの約束が元になっています。
困ったら人に頼れるように、そして困ってる人が頼れるように。
二つの意味合いを一つの言葉にしたのがこの台詞で、とても好きです。

頼れる私になったことでこころちゃんは、自分の弱さを他の人が持つ強さで埋めれるようになったのです。

こころちゃんは仲間と頼り合うことで本当の強さを手に入れました。
そして自分を救ってくれた頼り合う関係を雫世界に生み出すことで、今度はみんなの悩みを解決しやすい土壌を(無意識だとしても)作っていたのではないかなと思います。

こころちゃんのこのテーマはブルリフT全体のテーマでもあります。助け合う関係はこの後もまだまだ出てきますのでお楽しみを。

理由のない好意

基本的に雫世界の仲間は全員愛央ちゃんのことが好きなのですが、こころちゃんはよりその傾向が強い気がしています。

ブルリフTではその時点での全員のうち、一人を選んで話を聴けるイベントがあります。
それを比較していると、大体は自分の経験や信条に基づいた話をするのですが、こころちゃんは愛央ちゃんを主軸において話すことが多いのです。
というように、他の人であれば自分について話すような状況でも、こころちゃんは愛央ちゃんのことを話すことが多いように感じるのです。

ではなぜこころちゃんはここまで愛央ちゃんのことが好きなのでしょうか。

そのための鍵がEDでのこころちゃんとの会話、TLv10での追加シーンにあります。

分かりましたか?
少なくともこの件に関しては、理由を探るのは野暮なんです。

似ている構造でわかりやすいものとしてストーリー内での勇希ちゃんの受容が挙げられると思います。
勇希ちゃんはある時点において戦闘員でもなく特別な役割があるわけでもなく、その上みんなに迷惑をかけうる存在であると告白します。
それでも雫世界の仲間は勇希ちゃんを受け入れ、共に元の世界へ戻る術を探るわけです。

このある意味無根拠な肯定・好意こそ、こころちゃんが愛央ちゃんへ向けている姿勢・感情であり、雫世界での関係の根幹をなすものとなっています。
これこそが絆と呼ばれるものの一形態なのではないかと私は思っています。

こころちゃんはこの側面でもブルリフTの人間関係のメインテーマを背負っていると言えるでしょう。

ただ当の愛央ちゃんに自分が特別でなくても、みんなにとって特別なんだ、ということを自分のこととして分かってもらうのに、結構時間はかかってしまったように思われます。

戦闘面での特徴

こころちゃんの戦闘スタイルはずばり、状態異常、でしょう。
とは言っても状態異常全てを使えるわけではなく、とある傾向があります。こころちゃんが使えるのは暗闇、スロウ、麻痺です。
どれも相手に行動を取らせないようにするための状態異常です。

僕がこれらは争いへの苦手意識に由来するものではないかと考えています。
争うのが苦手ではあるものの、戦う事は避けられません。
そこで相手の行動を制限する事で、自分の苦手な部分を避けようとしたのだと思います。

らめぼーるの話もさせてください。
らめぼーるはこころちゃんのスキルで、敵の貫通耐性を下げるスキルとしてチュートリアルから登場します。
ですがらめぼーるの効果はそれだけではありません。

ギアを上げると、らめぼーるは追加で歪曲耐性も下げるようになります。
歪曲属性アタッカーといえば、そう、詩帆ちゃんです。
詩帆ちゃんが記憶喪失でどうすればいいかわからなかった時、今度は私が助ける番だ、ということをこころちゃんは言っていました。
詩帆ちゃんと頼り合う関係でいたい、そんな想いが込められたスキルだと感じました。

低い防御力の理由

こころちゃんはHPは高いものの、防御力は低いです。
高いHPはこころちゃんの元々の強さ、つまり抱えこめてしまう強さの現れだと考えています。では低い防御力はなんでしょう?

それを考えるヒントが美弦さんとのイベントにありました。

人に悩みを打ち明けるのは自分の弱さをさらけ出すようなもの。
こころちゃんは人を頼れる人間なのでこの文脈にのせれば、自分の弱さをさらけ出せる人、ということです。
弱さをさらけ出せるということは、戦闘においては弱点を開示しているようなものです。
こころちゃんの防御力の低さは、自分の弱さをさらけ出して人を頼れる、ということの現れなのではないでしょうか。

ステータス部分まで個性がしっかり入っているなんて、ブルリフTは本当にいいゲームですね、大好きです。

ココロトープ (1/13追記)

※この項目は満田アオイさんの、この記事への反応ツイートにてご指摘いただいた内容に、個人的な考えを追加したものです。
この場を借りてお礼申し上げます。ご指摘ありがとうございました。

こころちゃんのココロトープはストーリー内で一番最初に出現します。
モンスターの強さも一番弱く、かつ索敵範囲も一番狭いです。

モンスターは自分の負の感情を見せないようにする防衛機構、といったような説明がなされていました。
であればこころちゃんは人を頼るために、自分の弱さをさらけ出すことができるので、モンスターが弱くなっているのでしょう。

実際、問題を自分一人で抱え込んでしまう傾向が高い人ほど、モンスターが強い傾向にあります。
例えば勇希ちゃんは大きな問題を一人で抱え込もうとしましたし、平原姉妹も(和らいできたとはいえ)問題を一人で抱え込んでしまう性格の持ち主であることが澪も含めて明らかになっています。
(ただしモンスターの強さには、感情的な繋がりを構築する能力など他のファクターも関連してくる可能性があり、この点のみで説明することは少し難しいかとも思われます)

個人的感想

以降追加情報はありません!
私が思ったことやらなんやらを垂れ流すだけです!

理由のない好意の項で語ったように、雫世界にはこころちゃんの理由のない好意の姿勢が行き渡っていますし、それによって彼女らは繋がっています。

では、私が今している行為はなんでしょう?というところに行きついてしまいました。
理由のない好意というのは、強いて言うのであれば、「愛央ちゃんは愛央ちゃんだから好き」ということです。
ですが私がしていることはその人の好きな部分を並べ上げ、好きである理由を探している行為であり、理由のない好意の対極に位置する行動であるように思えるのです。

ひとまずは愛央ちゃんのココロトープ生成時のきららちゃんの
「人を信じる心に貴賤はない」という言葉を心の支えとしておきます。

こころちゃんの話に戻しますね。
第一印象としてはムチムチすぎてちょっとびっくりしていたんですが、性格や過去などを知っていったり、単純に視覚的に慣れていったりすると、どんどん可愛くなってくるんですよね。

女性性が強調されてるなという印象もあり、だからこそ理解のある彼君的要素を持つ愛央ちゃんとのペアで人気があったり、正妻と呼ばれたりしているのかもな、とか考えてます。大好きです。

あとがき

ということで、ブルリフTの人間関係のメインテーマを象徴する靭こころちゃんに迫りました。
彼女の優しさが雫世界に広がって、魅力的なブルリフTの空気感が出来上がっていて、それが彼女の魅力の一つであることが伝わっていれば幸いです。

ここまでいろいろ書いておいてなんですが、私の記事に惑わされすぎずに、自分の解釈も大切にしてくださいね。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回は宮内伶那さんについて書きます!

サポートの募集を始めました。 サポートしていただけたら私が泣いて喜びます。 頂いたサポートは記事を書く際に必要な、知見を深めるための資料に活用させて頂きます。 (2022/2/3現在、有料記事を書く予定はありませんので、こちらが唯一の投げ銭方法になります)