見出し画像

お酒を勧めて来る男

私はお酒が好きだ。
アル中レベルで盲目に愛してるわけではないが、
旅行に向かう新幹線では、必ずなんらかのアルコールに同席してもらうぐらいには好きだ。

彼氏様は、お酒が好きでも嫌いでもない。
そもそも1杯で顔が真っ赤になってしまうくらい遺伝子的にお酒が弱いから、飲んでも2~3杯程度にしている。
(飲み会の時だったら、ウコンとか胃薬とかを仕込んでそれなりに飲んでるみたいだけど)

私たちのデートの移動手段は、もっぱら車なので、
流石に、助手席に座っているだけの身分
(しかも私は、免許がなくて地図も読めないので、助手の役割を全く果たしていない)
としては、運転手を差し置いて飲もうとも思わない。

お出かけする時には外食をするのだけど、
そこで彼氏様は、十中八九「飲みなよ」と言う。

それに対して私は「いや、運転手を差し置いて飲めないよ」と答える。


何故か毎回やる。なにこの不毛なやりとり。

ある時、彼氏様が珍しく家で飲みたいと言ってきた。
(滅多に無いこと!彼は家でお酒を飲むと、力尽きてすぐに寝てしまうから、なるべく飲まないようにしてるらしい。洗い物等、家事をちゃんとやりたいんだって、健気だよね)

でも私は生理中で、お酒が入ると体調が悪くなりそうだったから断った。

「せっかく飲みたい日なんだから、私のことは気にせず飲んでよ!」

と伝えると、1杯だけビールを買っていた。

時は変わって、先日。彼とディズニーに行ってきた。
そこで、期間限定のアルコールを見つけてしまった。

瞬間的に「わ!飲みたい!」と思ったけれど、
この日も車で来ていたので、静かに諦めた。

すると、私から出る飲みたそうな気配を察知した彼から「飲みなよ!」と声をかけられる。

「ううん、要らないよ~」と言うと
「そういうところだよ!」と言われた。

ここから先は

676字
11月は半月からスタートするので、収録される本数の関係でこちらの価格になっております! 今月は3本収録予定で、単品で読みたい記事があるればマガジン購読がお得です♡

主にxとTikTokで投稿していた、ショートショートな彼氏様との日々をロングでお届け! くすっと笑ったり、考え込んだりしている内容となって…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?