辰年だけど猪突猛進-美術館狂い②

まだまだ夏日が続く10月の展覧会行脚は、ハニワと土偶の近代 (東京国立近代美術館)https://www.momat.go.jp/exhibitions/560を皮切りにスタート。
この展覧会は、明治時代から昭和戦後にかけての美術を中心に、ハニワや土偶、土器に向けられた視線の変遷を辿りましょうという企画展である。

竹橋にある東京国立近代美術館は、東京のど真ん中にありながら、皇居のほど近くに建ち、落ち着いた佇まいの美術館。とにかく収蔵品、「MOMATコレクション」、これがとっても贅沢なのだ。金・土曜は17時から割引があって、なんと300円でゆったりと時間を過ごすことができる。

さて、金曜日に早めに仕事を終え、17時ちょっと前に到着。館内はそこそこ人はいらっしゃるものの、ゆったりとした雰囲気。

この展覧会は、東博で10月16日から開催される挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」とは違って、本物の埴輪と土偶を中心に展開されるものではなく、それをモチーフにした絵画、工芸、デザイン、造形物を展示しているところがみそ。構成は下記の章立てになっている。

序章  好古と考古 - 愛好か学問か
1章   日本を掘りおこす- 神話と戦争と
2章 「伝統」を掘りおこす「縄文」か「弥生」か
3章   ほりだしにもどる - となりの遺物

備忘録なので、以下サクサクコメント
序章では、五姓田義松の埴輪スケッチと川鍋暁斎の野見宿禰図があった。以前から気になっていた五姓田義松との初対面がなんと、埴輪とは!暁斎は、本当に何でも描くし、描けるんですねぇ。
1章では、前田青邨、安田靫彦ときて、チラシにもあった都路華香の埴輪。
2章では、楽しみにしていた斎藤清の作品を堪能。埴輪も土偶も素敵!色使いやデザイン性の高い切り取り方がなんともモダンで、ファンになった。柳津町というところに美術館があるらしい。いつか絶対に行こうと誓う。さらにイサムノグチの作品をみたところで、あら岡本太郎様の2作品。太郎様はやっぱり土偶派なんだろうなぁ。土偶といえば長谷川三郎の作品もインパクトがあっておもしろい。3章ははに丸君のご登場もあり一気に現代へ。

近代絵画大好きの私にはやはり2章が一番おもしろかった。

ここまで929文字。簡潔に書くのは難しいが、頑張ろう。