
【音楽制作】 万能シンセ "AVENGER 2" で出来ること「Synthwave IV編③」
なんてったって万能すぎるシンセ「AVENGER 2」に関する内容を紹介するシリーズ、その第3回目でございます。
前回の記事はコチラです。↓
ちなみに「AVENGER 2」とは何か、についてはシリーズ第1回目の記事に記載しているので、省略します。そして、前記事から続く拡張プリセット「Synthwave IV」について、今回はArp(アルペジエータ系)を取り上げます。
「Synthwave IV」のデモ動画
まずは今回も「Synthwave IV」のデモ動画を貼ります。
動画の7分20秒を開始位置としています。この辺からプリセットの「AR Sunset Drive」の演奏が始まります。そして、このプリセットがどのようになっているかを見ていきましょう。
「AR Sunset Drive」ってこんな感じ
まず、「AR」で始まるプリセットは基本的に「Arp」でアルペジエータ系のものになります。
以下は「AVENGER 2」の画面の一部です。

見づらい場合はクリックすると画面が拡大されます。
画面の左上の方を緑色の枠で囲った箇所に「AR Sunset Drive」と表示されており、このプリセットをロードした状態にあります。画面中央から右側にかけて黄色の枠で囲った箇所はオシレータやドラムの表示エリアです。以下がその拡大画像です。(クリックでさらに拡大表示されます)

各オシレータには自由に名称を付けることができるので、上記名称は「AR Sunset Drive」にて固有に付けられた名称です。オシレータごとにどのような楽器をイメージしているのか、多少は分かり易い名称になっているかと思います。
左から順に、「Arp(シンセ系)」、「Bass(ベース)」、「Bells(ベル)」、「Atmo(アトモスフィア系)」、「DRUMS(ドラム)」。
とまあ、「Arp」だけ何者?ってとこですが、言葉で表現するのは難しくてシンセ系の電子音という感じです。なお、右端に「TRIG」と表示されていますが、これはトリガーで、音が出るわけではありません(説明の方は省略します)。
MACROを全OFFにした場合
まずは、MACRO(マクロ)を全OFFにしたときに鳴る音について触れます。

3つのツマミを全て左側いっぱいまで回し、下の2つのボタンも押していない状態です。
この状態でどれかのキーを押すと、以下の画像のように表示されます。

画面では「Arp」の下部にだけ、横線が表示されています。つまり、MACROを全OFFにした場合でも、「Arp」の電子音だけは鳴るというのがこのプリセットの作りになっています。また、名称から想像が付くようにアルペジエータのメロディが付いています。
MACROを全ONにした場合
次はMACRO(マクロ)を全ONにしたときに鳴る音について触れます。

3つのツマミを全て右側いっぱいまで回し、下の2つのボタンも押して点灯させた状態です。
この状態でどれかのキーを押すと、以下の画像のように表示されます。

画面では「Arp」から「DRUMS」まで、すべての下部に横線が表示されています。つまり、すべてのOSCとDRUMの音が同時に鳴ります。
前記事のSQ(シーケンス系)では、右手の演奏用に全てが鳴るわけではなかったのですが、AR(アルペジエータ系)は、どのキーを押してもすべて鳴るというのがSQとの違いといえそうです。
デモの演奏について
以上のことを踏まえて先ほどのデモ動画を見直せば、より理解が深まると思います。
まず、右手であるキーを押します。これで演奏が始まります。
続いて、左手でMACROのツマミやボタンを操作していきます。これで音の変化を楽しむように演奏できるのが、AR演奏の特徴といえるでしょう。
さいごに
そんなこんなで「AVENGER 2」の「Synthwave IV」編に関する紹介記事はこの辺にて。
他の拡張プリセットについても機会があれば、紹介したいと思います。