自律神経を整える"代謝"の上げ方~step③~
これまでstep①、step②として、自律神経のバランスを整えるためのステップをご紹介しました。
この記事では次のステップとして、自律神経を整えるために必要な「代謝」についてテーマにしていきます。
代謝…?って思いますよね(^^;)
step②の「食事」と関連してきますが、自律神経のバランスを崩したままだと、身体に様々な弊害が現れます。
特に"副交感神経"の働きが低下すると、内臓脂肪や活性酸素が増えたり、血圧上昇、糖尿病、動脈硬化などに繋がることが分かっています。
内臓脂肪は身体に必要以上にあると良くないもの。
そして活性酸素はガンなどの原因になり得るため、これも必要以上に発生させたくないもの。過度の運動や運動不足でも増えることが分かっています。
自律神経のバランスを考えた上での運動とは、激しいスポーツではなく摂取カロリーより消費カロリーを増やすことを目的にするのが良いと言われています。
そしてこの消費カロリーに関わるのが「基礎代謝」。基礎代謝、とは何もしないでじっとしていても最低限消費されるエネルギーのことです。
基礎代謝は年々減っていくものなので、運動などしなければ年齢とともに筋肉が落ち、脂肪が増える…(-_-;)という事に。
つまり筋肉が落ちないように適度な運動をし、基礎代謝量を落とさないようにすることは自律神経の「副交感神経」の働きを低下させないため必要で、様々な病気の予防にもなっていきます。
step①とstep②をまだご覧になっていなければ、先にお読み頂けたらと思います!
↓
①代謝とは、健康を考える上でどんな意味をもつか
代謝とは、古いものと新しいものとが次々と入れかわること。
「新陳代謝」とは良く聞きますね。
もう1つ「エネルギー代謝」があり、ダイエットや健康を考える上で使われるのはこちらが多いかと思います。
「摂取カロリー(エネルギー)」と「消費カロリー(エネルギー)」とありますが、エネルギー代謝とはこの「消費エネルギー」の意味で使われることが多いです。
当然の事ながら、消費エネルギーより摂取エネルギーが多ければ、体重諸々増加しまうと言うことに(´・・`)
そして先にお話した「基礎代謝」も、何もしなければ年齢とともに落ちてしまうもの。
この「基礎代謝」を上げることは消費エネルギーを増やす上で大切な役割があります。
②自律神経を整える代謝の上げ方 ⑴
適度な運動とはまず「歩く」こと
健康を考えた上で、そして自律神経の働きを低下させないために必要な運動と言うのは「有酸素運動」です。
(無酸素運動が必要ないわけではありませんよ^^;)
過度な運動は活性酸素を増やすことに繋がるように、「自律神経のバランス」を考えて行うなら適度な運動が良いと言えます。
例えば週に1~2回激しい運動をするとかよりも、なるべく毎日継続出来る簡単な運動のほうがベストです。
日々の生活に取り入れやすいのは、「歩く」ということ。普段外に出て歩く習慣がある方は、意識しなくても5~6000歩行くのではないでしょうか?
もう少し頑張って、7000歩を目指してみましょう!
大体1日を通して1時間前後歩く時間があると良いのですが、そのくらい歩くとおおよそ7000歩になると思います。
通勤・通学で歩いたり、バス停や駅を1つ分歩いてみたり。どこかで歩けるタイミングはあるはずです。
ちなみに私は地方に住んでいるため、一駅分歩くなんて無理なので(駅と駅の距離がありすぎる笑)お昼休みや朝に少し歩く時間をつくったりしています(^^)
無酸素運動ではエネルギーとして主に溜めておいたグリコーゲンを使うのに対し、有酸素運動では脂肪や糖質をエネルギーに変えていきます。
自律神経のケアや内臓脂肪を落としたい、などを目的とするのなら、有酸素運動のほうが向いているわけですね。
運動強度が低いというのも、無理せず続けられる大切なポイントです。
③自律神経を整える代謝の上げ方 ⑵
「熱」の力を利用し、低体温に注意する
自律神経を整えるには、日常的に体を冷やさないようにすることは大切です。
特に「低体温」では、免疫力や基礎代謝が大きく低下すると考えられています。
成人では36.5~37.2くらいの体温ですと良いと思います。平熱が36度を下回るなら低体温と考えられるでしょう。
自律神経が乱れやすい方は低体温になりやすい、と言われています。普段から"体を温め、体温を下げない"よう工夫出来ると良いですね。
例えば朝起床時は特に体温が下がっているので、冷たいものを飲んだりしないで白湯を飲むと良いでしょう。
内蔵の温度は大体40度ほどなので、50~60度程の白湯をゆっくり飲めば身体も温まりますし、内蔵もよく働くようになります。
"ヒートショックプロテイン"と言う言葉はご存知でしょうか?
熱に反応してつくられるタンパク質のことで、免疫力を上げたり、タンパク質の合成や分解が促進されて代謝が良くなるのですが、それを活用した入浴法もあるんです。
40度くらいのお湯に20分、あるいは42度のお湯に10分ほど浸かることが目安になります。
ただ血圧の変動も大きくなるため、浴室と脱衣所の温度差などに十分注意して行いましょう。
体調に不安がある方は、もう少しぬるめのお風呂にして入りましょう。38~40度のお湯に15分くらいゆっくり浸かるだけでも、深部体温は0.5度上がると言われています。なにより寝る前なら副交感神経を優位にしたいので、ぬるめのほうが良いかもしれませんね(^^;)
自律神経を回復させるには、何よりも「休むこと」が大切です。
その上で
○適度な運動・特に下半身の筋肉を衰えさせないようなるべく歩くことを意識し、基礎代謝を下げないようにしましょう。
○身体を冷やさないこと。冷やすものの摂取を控え、なるべく湯船に入りましょう。
日常的に低体温になってしまうと、活性酸素が増えて酸化が進みやすい状態になってしまいます。
これらは自分で出来る自律神経の治療と言えます。
生活の改善によって自律神経の回復が望めますので、是非とも意識出来ると良いですね(^^)
自律神経についての記事はもう1つ作りたいと思っていますが、step④まで実践出来ると自分で自律神経を上手く調整出来るようになると思います(^^)
ここまでお読み頂き、ありがとうございました(•ᵕᴗᵕ•)