2023/02/16 国立科学博物館の特別展「毒」


・特別展「毒」に行ってきました!!めっちゃ楽しみでしたね……

・内容の前に触れておくと……めっちゃ人気でしたね、この特別展。平日だったのにめっちゃ混んでいた。

・アニメ作品『鷹の爪』や、QuizKnockとのコラボだったり、展示作品のキャプションが読みやすかったり、そもそもの「特別展タイトルのキャッチーさ」だったり。学生さんとか親子連れも多かった印象でしたね。

・毒と言うと生物が出す毒(フグとか虫とか)をイメージしますが、この展示ではもっと広義で毒を扱ってるので見応えがありました。めっちゃいい意味で言いますが、「思ったよりボリュームがあった」。

・内容そのものに「へぇ」と思ったところはたくさんあるんだけど、「未成熟の梅」とか「鉱物由来の染料」のように、「そっか、こういう切り口で企画に盛り込むのか」っていう感動がありましたね。これも取り上げるかー!って感じで……。

・いくつか、図録を読みながら感銘を受けたものについて感想を……。会期、あと数日ですが……ネタバレ注意です。

 🍮シュミット指数

 →ハチに刺された時の痛みを相対的に数値化したもの。ハチの毒を扱うのは予想してたんだけど、こういった研究もあったんだなぁ……と。
 →ちょっと悔しかったんですけど、イグノーベル賞を受賞してたんですね。2015年。イグノーベル賞、めっちゃ好きでまぁまぁ調べてたんで、抑えてなかったのがもったいなかった。今後、受賞作ちゃんと調べよう。授賞式、毎年9月中頃なのでその前は要チェックだ。
 →痛さの比喩表現が富んでて良い。「硫酸をかけられたような」みたいなのは想像つくんだけど、「燃えたマッチ棒が落ちた火傷後に苛性ソーダをかけ、その後で硫酸をかけられたような……」みたいなのがある。フルコースやないか。ちなみにそれで、下から2番目の痛みです。
 →苛性ソーダと硫酸、中和しちゃうじゃないかって今思ったわ。

 🍮ポイズン、トキシン、ヴェノムの区別

 →言葉の定義の話。こういうの好きだ。英語、勉強中だし。
 →ポイズンは最も広い定義で、殺虫剤やら化学物質やらアルコールやら、色々含めるもの。トキシンは生物毒全般で、ヴェノムはその中でも「噛んだり刺したりするもの(ハチとかヘビ毒)」を指すそうです。なるほど〜
 →デジモンのオタクだと「ヴェノムヴァンデモン」なんてモンスターがいるのを思い出したり、アメコミにもいたりしますな。こういうの知るの、心が嬉しい。
 →高校生の時に「霧を表す英単語、fog mist haze」の違いを習ったのを思い出した。fogが最も濃い霧で、hazeは霞とか、もやを表すらしい。こういうの、覚えたいね。

 🍮カモノハシ

 →後ろ足に毒があるね。そして、かわいい。
 →剥製見るたびに「かわいい〜」ってなる。それだけです。
 →似たような「ふこふこ」してる剥製だと、科博本館(日本館)にもあるモグラの剥製が好き。ふこふこ。

 🍮キノコ関係

 →見分けつかん!!!!(笑)私は個人的に、「遭難したり無人島に漂着してもキノコは絶対に食べない」という主義を持ってます。美味しいけど、食べられたとしてもローカロリーだし。だったら虫を加熱して食べる。
 →一緒にいった友人の祖母?は「クリダケとニガクリダケ」というキノコ・毒キノコを見分けるのがうまいらしい。似てるけど美味しいか猛毒かの二択。こういうスキル、憧れる。
 →キノコ、物によってはデザインがかわいいので、見るのは好き。妖精のお家みたいだから。物販にぬいぐるみがあって、ちょっと揺らいだ。

 🍮微量必須元素

 →ヒ素やコバルトは猛毒なんだけど、超々微量だが人体に存在してる。ヒ素は細胞なんかの成長を促進させる効果があるらしく、コバルトはビタミンB12の構成成分として必要。
 →ビタミン12、今調べたけど「コバラミン」とも言うそうですね。もちろんコバルト由来の言葉。コバラミン、「小腹の民」みたいだ。ずっと、ちょっとだけお腹が空いてる民族。
 →今回の展示でもコラボしてるQuizKnockさんは、アルミを製造するメーカーさんの企業案件を受けたりしていて。その動画内で「アルミは人体に極微量、肺を中心に存在してるけど、どういう効果を与えているのかわからない」と紹介していた。こういうの、明らかになったらすごい大きめの「へぇ」が出そう。

 🍮ミューラー擬態とベイツ擬態

 →毒を持った生物同士の見た目が似ていくのを、ミューラー擬態と言う。
 →毒を持たないのに、毒を持っている生物に似ていくのをベイツ擬態と言う。
 →前者は「捕食者に毒を持っている事を早めに認識・学習させる」のに対して、後者は「虎の威を借る狐」的な擬態だ。似てるようで全然違って面白いね。
 →ベイツ擬態の例として、「猛毒を持つフグに擬態した、食べられるハギ」が出ていた。こういうのも、自信もって見分けられるまで時間かかりそうだし、勇気が出ない。でもお魚はキノコと比べて栄養あるし、覚えたいと思っちゃった。栄養至上主義。
 →後、こう言う人名由来の法則って覚えてると脳が嬉しいね。ベルグマンの法則とか。メンデルの法則とか。

 🍮矢毒

 →世界中にある矢毒文化を紹介していた。
 →毒とちょっと違うポイントに感銘を受けたんですよ。アイヌの毒矢、アマッポ。
 →トラップタイプの毒矢。仕掛けの触り紐(ノプカ)に触れると、ボウガン状の弓矢から毒矢が発射される仕組み。
 →動作例として、クマのパネルを使って説明しててかわいかった。んだけど、そのパネルのくまのお腹に見事に矢が刺さっていて「こわっ」って思っちゃった。生きるために食べるのだ……


・めっちゃ楽しかったな……。熟したマンゴーと青いマンゴーの香りを体験できるギミックとか。お子さんも楽しめたり、キャプションが丁寧だったり。

・物販もよかったな……。図録しか買わなかったんだけど、「毒饅頭(毒は入っていない)」は悩んだな。買えばよかったな。紫芋の餡が入っていて毒々しい色で、「毒」の焼き印が入ってる。なんも知らない人に食べさせたい。

・図録、マジで見た目がいい。オシャレ。

・特別展の図録は絶対買うんだけど、これはマジで買いだった。なんなら、若い女性群が「かわいい〜」って言ってカゴに入れてるのを見たね。こう言う購入動機は全然いいと思う。

・キャプションを補足する様に文章が付け足されてるけど、マジでわかりやすいですね今回。毒図鑑だ。

・まとめとして……今回の展示のコンセプトは「毒って定義は一体なんなのか、皆さんで考えてほしい」というもの。会の「はじめに」に書いてあった言葉ですが。

・私は微生物の「発酵」を勉強していたんだけど……
「人間に対して有益なら発酵、有害なら腐敗。私にとって納豆は腐敗食品です」と説明していた生物の先生を思い出す。

・毒だと捉える人もいるし、有益になる人もいる。毒って辞書で引くと「毒舌」を補足説明してたりもするんだけど、言葉もそうだよな。「言葉は薬」だと信じているけど、同じ言葉でも人によっては毒に感じるし。

・「誰にとって毒になりうるのか」って、可能な限り調べて備えるのが肝要ですね……。私自身が全ての毒・薬を使いこなす必要はなくて、人がどう思ってるのかを知る必要があるように感じますね。

以下、睡眠と食事の話

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2022年9月~2023年12月末日までの日記です。 以下、更新当時のテキスト↓ 【無料部分】ツイートや投稿動画で書ききれなかった気持…

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