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エニグマ暗号解読の研究資料

巷には「エニグマ暗号の資料」は沢山あります。
一方で「エニグマ暗号解読の資料」は、殆どありません。
特に、日本語で記述された優良な資料に出会えていません。
私自身が書ける程には数学を理解できていないので、
これは数学者の方、どなたかにお願いします。

ここまで調べるのに20年ほどかかりましたが、本のリストです。
オススメの英語サイトだけ読めば充分なので、ゼロ円で済む筈です。

読み物としては、とても分かり易いです。
特にマリアン・レイェフスキの事も書かれていて嬉しいです。
ですが、プラグ配線の解読になると一気に省略されます。あれれ。
(群論を使わないで説明するんですから、本当にすごいですよね)


一方でこんなのがあります。
著者は日本一分かり易いと豪語されてるんですが。
もう少し図があると誰にも分かりやすくなりますね。

他に何冊かありますが、日本語としては似たり寄ったりで。
洋書に期待して探してみましょう。


英語サイトです。これが実に分かりやすい。殆ど、これ一択です。
世界中の興味がある人はこれを読んでるから、敢えて細かい資料が
出版されてないんだろうなと推測したくなる程です。
これでも分からないことを以下で“補填“します。
(ただ、この情報でもHowは分かってもWhyがわかりません)


初期のポーランド人グループ、特にマリアン・レイェフスキによる成果。


Bombeの運用周りなど、細かい解読方法について。


マリアン・レイェフスキが解読した、ローター配線解読の方法。


エニグマ解読を理解するには数学が必要って言っても。
私も普通に暗号学の本を色々と探したものですが、
現代暗号をゴールにしている本が多いので、若干違うんですね。
すぐにRSA暗号の解説になっちゃう。
だから、「代数学」をゴールにしてくれないとズレてしまう。


数学を使って詳細に解説。時間に余裕ができたらこれに取り組む予定です。
エニグマ暗号のCodeは数学的に簡単なんです。
Decodeが難しい訳で。


ブレッチェリーパークの写真集。カラーが鮮やかで、
当時の風景がそのまま封じ込まれたような出来です。


ブレッチェリーパークの組織運用について。


エニグマ暗号の解読はイギリスのブレッチェリーパークで運用していましたが、暗号解読量が増えると手に負えなくなってきます。そこをアメリカが代わりにやってやろうと言い出すのですが、そこで一悶着あったそうで。


番外編
 ①ローレンツ暗号機の解読
  エニグマが換字暗号機で、群論を使って解読されたのに対して
  ローレンツ暗号機はXOR演算です。
  理詰めでは無理(?)効率の問題なのか統計学で解読されます。
  詳細なドキュメントがありこれ1冊読むだけで充分だと思います。

基本的な事はこちらでも。


 ②ゲハイムシュライバー暗号機の解読
  基本構造はローレンツ暗号機と似てますが
  肝心な部分がもっと複雑です。
  ですが、運用方法が不味く最も簡単な「Depth of Two」で
  解読されます。読んでてがっかりしました。


 ③パープル暗号機の解読
  ゲハイムシュライバーと同じく、基本は「Depth of Two」なんですね。
  (あまり興味がない)


 ④陸軍無限乱数暗号の解読
  光人社NF文庫から関連本が出ており、破られてなかったのでは?と
  思いましたが、やはり「Depth of Two」で破られてます。
  (あまり興味がない)


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