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経済封鎖

戦史を研究していて気がついたこと。書き出してみましょう。
ロジスティクス戦です。


①第一次世界大戦 ドイツ
一応、知識の再確認をしておこうとWikipediaを見ましたが敗戦の理由が曖昧ですね。
・戦地は常にドイツ国外だった。(ベルギーとフランスなど)
・それなのに負けた。
陸軍兵士からすると負ける理由が無かったので、許せない訳です。
だから、第二次世界大戦が起きます。

敗因の一つは経済封鎖です。
ドイツは工業国なので原材料を輸入しなければ国力が維持できません。
食料も自給できません。(第二次世界大戦でドイツがソ連に攻め込んだのはこれが理由です。端的に言うとウクライナの穀物と土地が欲しかったから)
イギリスはドイツの港を海上封鎖してしまうと、基本的に陸地は周り全て敵でしたから食料輸入はストップです。

兵士 「食料はたくさんあったぞ? 嘘だ」
そりゃ、国の食料が全部前線に送られたんですよ。


②第一次世界大戦 イギリス
イギリスが楽勝だったか?というと、これも厳しかったんですね。
Uボートによる経済封鎖をドイツも仕掛けていました。

戦略は簡単です。
イギリスの海域に入った船は国籍を問わず全て沈める。
「無制限潜水艦戦」です。
これを続けられればドイツが勝てた可能性もありました。
しかしドイツがもっとも恐れたのはアメリカの参戦でした。
「無制限潜水艦戦」でアメリカ国籍の船が沈められるとアメリカが参戦してきます。それをドイツは恐れて開戦時にすぐに中止して、ギリギリまで再開できませんでした。


③第二次世界大戦 ドイツ
第一次世界大戦で敗れたドイツはすぐに挽回を図ります。
あまり書かれていませんが、今度は経済重視です。

フランス  :敢えて終戦条約を結ばないで金を貪られ続ける。

他の周辺国 :食料を強奪される。
スウェーデン:鉄鉱石
ルーマニア :石油
ウクライナ :穀物
コーカサス :石油 などなど
戦時中、ドイツ国民は何でも食べられましたが、周辺国はひもじい思いをしていました。


④第二次世界大戦 マルタ島(イギリス)
市民生活についての資料を読めてませんが、ここもドイツ軍に空から包囲されて陥落寸前までいきました。燃料・砲弾・戦闘機・食料が尽きて激しい空襲を喰らいます。ですがギリギリのところで補給が届いて持ちこたえます。
マルタ島がなぜ重要なのか分かりますか?ちょっと面倒なんですが…

ドイツは北アフリカを東に進軍してエジプトを目指し、最後は中東の石油を狙っていました。これをイギリスは阻止したいので、イタリア👉北アフリカの補給路を潰す必要があります。イタリアにはドイツ空軍が居て、地中海に水上艦を出すと攻撃されます。そこでイギリスはマルタ島に潜水艦隊を派遣してイタリアからの補給船を沈めまくります。すると、北アフリカのドイツ軍は弱体化して、イギリスが守りたかったエジプトを安全に出来るという寸法です。


⑤第二次世界大戦 日本
日本は資源がありません。そこで南洋に進出しました。問題は資源を運ぶ船舶が護送無しだったことです。全滅です。

ここを書き出すと終わらない。本が沢山ありますから、そちらを。


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