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PCモニターについて(前編)

おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。6月30日の朝、愛媛松山は晴れの朝を迎えています。早いもので今日で2021年の上半期も終了となりますね。明日からは後半戦。夏も本番を迎えますし頑張って参りましょう。

さて、前回のブログネタはインターネットのセキュリティや不正アクセス等についてお話しました。今はネットワークの安全性が担保されていることが多く、むしろデジタルな手法よりもアナログな手法によっての詐欺やなりすましのほうが怖いということをお話させていただきました。誤解しないでいただきたいのは、不正アクセスやコンピュータウィルスが全く怖くないというわけではありません。しかし、デジタルな意味でのセキュリティ対策はもう行われ始めてからかなりの時間が経過していたり、Wi-Fiルータを使うことによって使用中のコンピュータを保護できるようになっていたり、そもそも回線を行き来するデータ自体が暗号化されているという側面もあり、途中でデータを取られたとしても復号化キーが合わない限りは何のデータなのかがわからないようになっています。ですが油断は禁物です。アナログ的にもデジタル的にもコンピュータのセキュリティ対策はしっかりしておきましょう。

そして前回までのブログネタの知識を使えばもう、皆さんは自身の判断でコンピュータやソフトウェアを購入することができるようになっています。自信がない方は過去のブログネタを読み返してみてくださいね。今回からは周辺機器編ということでブログネタを書いていきたいと思っています。周辺機器と言ってもたくさんあります。過去のブログネタでも軽く触れたのですが、コンピュータは基本的に筐体と電源ケーブルのみで販売されるものです。ゲーミングPCは特にその傾向が強く、価格は本体の筐体と電源ケーブルのみの価格です。モニター・スピーカー・キーボード・マウス・ゲームコントローラなどはすべて周辺機器ですので、セットで売られることはありません。家電量販店での一般的なPCはモニターやスピーカー・キーボードにマウスが付いてくるものもありますが、基本的についてくる周辺機器は性能のいいものではありません。性能のいい周辺機器は後で買い足すのが普通なのです。ですので、ゲーミングPCの購入を考えていらっしゃる方はモニター・スピーカー・キーボード・マウスは追加購入するものと考えてください。

例えばゲーミングPC本体の価格がだいたい15万円くらいであった場合ならば、それに追加する形でモニター代、スピーカー代。キーボード代、マウス代、ゲームによってはコントローラも必要かと思いますので、コントローラ代がかかります。しかし周辺機器もピンきりですから、欲しい物によって価格が変動します。なので、ゲーミングPCが最初のPCという方は15万円くらいのものを買うとするならば、モニター・スピーカー・キーボード・マウス・コントローラの料金を入れて大体プラスで8万円くらいを見ておくといいでしょう。だいたい23万円前後を見ておけば大丈夫かと思いますが、余裕を持って25万円前後を見ておけばよいかと思います。もちろん本体価格が20万くらいのものであれば30万円前後でしょうか。そうそう安い買い物ではありません。それに以前もお話させていただいたとおり、PCは購入後にいろいろと自分でわからないことを調べたり、勉強したりする必要があります。調べたり勉強するのが億劫な方はゲーム機をおすすめします。今のゲーム機はウェブページを見たりメールをしたり、SNSや動画サイトを見るくらいのことは普通に可能です。わからないことがあればユーザサポートへ連絡を取れば解決してくれます。それにPS5であっても本体価格は5万円程度です。ゲーム用にモニターやスピーカー・キーボードにマウス、ゲームソフトを購入してもせいぜい8万円前後に収まるはずです。10万円もあれば余裕を持って理想のゲーム環境を整えることができるでしょう。

では本題に入りますが、現在はとりあえずモニターとゲーム機を接続すれば映像も音声もモニターへ送ることができます。接続ケーブルはだいたいHDMIケーブルを使っています。最新の世代のケーブルでモニターが対応していれば4Kで映像を出力することもできます。加えて音声も一本のケーブルで送ることができるため、モニターにスピーカーが内蔵されていればケーブル一本つなぐだけで簡単に本体からモニターへ映像も音声も出力することができます。昔はブラウン管を使ったモニターが主流でしたが、現在はほとんどが液晶モニターになっています。プラズマモニターもあるにはあるのですが、価格が高すぎるため実用的ではありません。PC用モニターでもテレビでも基本的な構造は一緒です。テレビは地上波デジタルに対応したりチャンネルを操作するための機能が必要になりますが、それ以外に関しては構造は一緒です。なのでテレビを新しく購入する方もとりあえず今回のブログネタをご覧いただければ幸いです。

ブラウン管はもうほぼ日本国内では見かけることはないと思いますので説明は省略します。情報処理の試験ではブラウン管モニター(CRTモニター)のことは今もおそらく学習するはずですので、ご興味のある方はご自身で調べてみてください。では液晶モニターについてお話します。液晶モニターは2枚の低迷電極付きのガラス板で液晶の層を挟んでいる構造になっています。液晶の分子に電圧をかけることによって液晶分子の方向が変わります。液晶分子の動きと2枚の電極付きガラス基板の偏光方向を組み合わせて光の透過度を変化させることで映像を表示しています。とは言ってもよくわからないと思います。私も書いていてなんですがよくわかりません。要するに1つ1つのドットに対して電圧をかけると色が変わると考えてください。そのドットの集まりが皆さんの持っている液晶画面ということになります。各ドットに電圧がかかると色が変わって結果的に絵が表示されるわけです。よくテレビの企画で写真をたくさん持ち寄って組み合わせ、1枚の大きな絵を作る企画がありますがあれを想像してみてください。現在はTFT液晶というタイプが主に使用されています。PC用モニターやテレビ、スマホの画面もTFT液晶が使われています。

液晶モニターの利点としては、まず軽いことがあげられます。それまで利用されていたブラウン管モニターは重くて場所を取ります。モニターそのものの価格は安くすみますが利用中の電気代は高いのが特徴です。液晶モニターはモニターそのものの価格は高いのですが、使用中の電気代はブラウン管モニターと比較すると安いのが特徴です。そして軽くて持ち運びやすいのが特徴です。しかし、モニターサイズが43インチを超えると逆に使用中の電気代はブラウン管モニターより高くなるため、大型の液晶モニターや液晶テレビを購入する際はお気をつけください。また液晶モニターはもともとは残像現象が頻繁に起こり、動画やゲーム画面として使用すると映像がぶれて表示されることがありましたが、現在の液晶モニターは動画にも強くなっており、残像現象が見られることはほぼありません。そのため以前はゲーム用のモニターとしてブラウン管モニターが生き残っていたのですが現在はそのような状況もあってブラウン管モニターをもう見かけることはないと思います。ちなみにフルHDの液晶モニターと4Kの液晶モニターでは同じサイズでも4Kモニターのほうが電気代が高いのでお気をつけください。

現在の液晶モニターは進化を続けており、中にはゲーミングモニターと呼ばれるような反応速度の早いモニターも存在しています。反応速度とは画面の色が黒から白へ、そしてまた黒へと変化する際にかかる時間のことを言います。現在のゲーミングモニターの反応速度は大体1ミリ秒から5ミリ秒くらいです。ミリ秒というのは1,000分の1秒です。もう我々が想像することが難しいくらいの速さですね。ほとんどのゲームは5ミリ秒の反応速度があれば充分対応できます。FPSやTPSというガンシューティングゲームに関してはネット対戦を考えると1ミリ秒レベルの反応速度が合ったほうが有利であると言われていますが、その他のジャンルのゲームであれば反応速度が早いからと言って有利になることはあまりありません。ビジネス目的であればもっと遅い反応速度でもまったく問題はないでしょう。1ミリ秒でも5ミリ秒でもコントローラやキーボード・マウスからの入力に対しては普通の人であればあまり反応速度の差は感じません。

また市販されている液晶モニターにはだいたい3タイプの液晶が使われています。まずはTN液晶です。価格が安く反応速度がだいたい8~15ミリ秒となっており、ビジネス目的によく使われますが、最近では1ミリ~5ミリ秒で反応するゲーミングモニターも登場しており、とりあえず安く済ませたいならTN液晶を購入することをおすすめします。しかし、視野角が狭いため(とはいっても昔の液晶に比べれば広い)、上下左右のある一定の角度から見ると色がきちんと表示されていないように見えることがあります。正面から見る分にはまったく問題はありません。また、他のタイプの液晶と比較すると全体的に白っぽく明るく表示されるので輝度調整で若干暗めに調整したほうがよいでしょう。長らく画質は悪い液晶として有名でしたが、技術革新の結果画質が向上し、上位機種でも採用するメーカーもあります。一般的に安く入手できる液晶モニターは大体TN液晶が使用されています。

次にIPS液晶です。TN液晶よりも反応速度が早くゲーム用途に向いていたり、TN液晶とは違って画面が白っぽくなりづらいです。特に中間色(灰色を含む色)の反応速度が速いのが特徴です。またTN液晶と比較すると視野角が広く、様々な角度からモニターを眺めてもほぼ正確な色合いを表示することができます。しかし表示に関しては構造上暗くなりやすいため、あまり暗い液晶モニターが苦手な方には向きません。TN液晶と比べると価格も高くなっています。主にテレビ用途で使用されています。ちなみに反応速度としてはだいたい1ミリ~5ミリ秒で、動画やゲームの表示にうってつけといえるでしょう。

続いてVA液晶です。簡単に言えばTN液晶とIPS液晶のいいとこ取りをしたものと言っていいでしょう。TN液晶ほど画面が明るく白っぽく表示されることもありませんし、IPS液晶と比較するとそれほど速い反応速度ではありませんが(だいたい8~15ミリ秒ほどでTN液晶と同じ)、その分価格は抑えられるため、TN液晶ではちょっと物足りないが、IPS液晶ほどの性能は必要がない場合に選ばれるタイプです。ゲーム用途のモニターではTN液晶やIPS液晶と同じく1~5ミリ秒の反応速度のものもあります。視野角はIPS液晶とほぼ同じですので、TN液晶ほど視野角が狭いということはありません。私の使っているPC環境ではメインモニターがVA方式液晶、サブモニターがTN方式液晶となっています。私はメインモニターでよくゲームをするのでVA方式の液晶モニターを選びました。

もちろん反応速度の他に、モニターそのもののサイズや実装されているドット数によっても価格は変化します。モニターサイズが大きく、反応速度が速く、ドット数が多ければもちろん価格は高くなります。それに加えて、対応しているHz(ヘルツ)によっても価格は変動しますが、長くなりますのでHzに関しては後日改めてお話させていただきます。今回は液晶モニターについてざっくりと説明させていただきました。テレビ選びに関しても使うことができる知識ですので、東京オリンピックも開催されるためテレビを買い換えようとしている方にも使っていただけると思います。では、液晶モニター後編を楽しみにお待ち下さい。それでは今回はこのへんで失礼いたします。

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