ケーブルの世代とはなにか?(前編)
おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。7月5日の朝を迎えました。愛媛松山は梅雨前線が北へ移動したこともあり完全に夏の空気となっています。湿度も高く気温も夜になっても25度より下へ下がらず熱帯夜となっております。夜寝る前にコップ一杯の水を飲んで眠るようにしないと、眠っている間の熱中症リスクが高まります。気温が30度に達していなくても湿度が高い場合も熱中症リスクは高まりますので、今から3ヶ月程度は冷房必須の時期となりますね。ちなみに西日本の夏はだいたい10月半ばくらいまで続きます。
前回のブログネタはPC用周辺機器の第2段ということで、液晶モニターについて深堀りした内容をお話しさせていただきました。ちなみに第1段は入力機器についてすでにお話しておりますので、そちらが第1段となります。あくまでも私の主観とプロゲーマーさんならだいたいこういうモニターを選んでいるというネットでの情報をまとめておすすめのモニターの特徴をお話させていただいたのですが、あの選び方がすべてというわけではありません。モニターも入力機器も結局のところは使用される方の主観で最終的に選択いただくことになります。私の意見やネットでのプロゲーマーさんが選んでいるモニターの種類はあくまでも参考として取り入れていただけると嬉しいです。
では今回のブログネタについてなのですが、LANケーブルについてお話させていただこうと思っています。周辺機器ではありませんがケーブルは非常に重要です。選択を誤ってしまうとコンピュータや周辺機器のパフォーマンスを最大限活かすこともできないばかりか、最悪の場合はパフォーマンスを低下させてしまう可能性もあります。コンピュータと周辺機器を接続するケーブルは沢山の種類がありますが、今回は今現在主に使われているLANケーブルを紹介させていただきます。
最近はWi-Fiが普及し、ブロードバンドルータの名称もWi-Fiルータへと変わってきています。そしてスマホはもちろんノートPCやデスクトップPC、ゲーム機もWi-Fi対応のものが増えてきています。以前であればインターネットを利用する場合はLANケーブルは必須とも言えるアイテムでしたが、現在では無線で接続することも当たり前となりました。しかし、まだまだLANケーブルは必須のアイテムです。Wi-Fi環境はたしかに便利ですがネットワークトラブル発生時に原因を突き止めにくいという弱点があります。Wi-Fiルータ側のトラブルなのかコンピュータ側のトラブルなのかの判断がつきづらいため初心者の方がトラブルに直面した場合解決までの時間がかなり取られてしまうことになります。物理的にケーブルでつながっている状態であれば、Wi-Fiルータ側かコンピュータ側の設定のトラブルとか、物理的に壊れているのかが判断が付きやすいですね。Wi-Fi環境下ではさらに電波の強弱や安定性の問題が追加されてしまうため、知識のある人でも判断が難しくなるわけです。
簡単に有線LANと無線LANのトラブルが起きた場合の対処法の違いをご紹介しました。では件のLANケーブルについてですが、まずはどういうふうにコンピュータがネットにつながっているかをおさらいしておきましょう。コンピュータにささっているLANケーブルは基本的にWi-Fiルータへとつながっています。以前はWi-Fiルータは必須ではなかったのですが、現在はプロバイダからレンタルする形になるか、プロバイダ側でユーザに対して自身で用意するように依頼してくるところがほとんどです。なぜそうなっているのかについてですが、現在はコンピュータを複数台同時にインターネットに繋げることが当たり前になっているからです。Wi-Fiルータがない場合、1台のコンピュータがインターネットにつながっていた場合、他のコンピュータはインターネットに接続することができません。複数台のコンピュータを同時にインターネットに接続するためにはWi-Fiルータの使用は必須となります。またネットワークセキュリティの向上のためにもWi-Fiルータは必要です。詳細はこちらのでご確認ください。では本題に戻りましょう。Wi-FiルータのLAN側のポートにコンピュータからのLANケーブルがささります。次にWi-FiルータのWAN側のポートからLANケーブルが伸びてONUやADSLモデムに接続されます。ONUやADSLモデムから先は光回線や電話回線となっていてインターネットに接続されています。
そうです。現在のインターネットはコンピュータからWi-Fiルータへ。そしてWi-FiルータからONUやADSLモデムへと最大で2段階の接続を必要とするわけです。最大と申し上げたのは契約する回線業者やプロバイダによってはONUやADSLモデムにルータの機能がついているものもあるからです。光回線のものではONUにWi-Fiルータの機能がついているものがあります。そしてLANケーブルの世代によってONUやADSLモデムからWi-Fiルータへデータを転送するときやWi-Fiルータからコンピュータへデータを転送するときの速度が変わります。Wi-Fiの規格では「Wi-Fi6」という規格があり、Wi-Fiルータ側とそれに接続する機器がお互いに対応していれば、Wi-Fiでも最大9.6Gbpsの超高速通信が可能です。現在のインターネット回線の速度の主流が最大1Gbpsですから、約10倍の速度の速度が出るわけです。では有線接続する場合ですが、こちらはおなじみのLANケーブルを使用します。ちなみにLANとはローカルエリアネットワークの略です。要するに家やオフィスなどの比較的小規模なネットワークのことですね。WANというのはワイドエリアネットワーク。つまりインターネットのことです。
さて前置きが長くなりましたが、LANケーブルを使用した場合ではケーブルの世代によって通信速度の最大値が決まっています。LANケーブルの世代はカテゴリー(CAT)でパッケージに表示されています。現在家電量販店などで見られるLANケーブルはカテゴリー5以上のものになっているはずです。しかし、回線業者側で用意されるLANケーブルはカテゴリー4のものもあります。現在の光回線の最大通信速度は先程申し上げたとおり1Gbpsとなっていますが、カテゴリー4のLANケーブルを使用した場合は最大100Mbpsまでしか速度が出ません。私の自宅では最大1Gbpsの光回線を契約していますが、実際に速度測定を行うと最大で75Mbps程度しか出ていませんでした。ネットで調べるとどうやらLANケーブルの世代が古いのではないかという仮説をたてることができました。そこで私は大手ECサイトでカテゴリー6aのLANケーブルを2本購入しました。私の自宅の環境ではONUとWi-Fiルータが別々だからですね。後日届いたLANケーブルを回線業者が用意した古い世代のLANケーブルと交換し、再度速度測定をしてみると、最大で650Mbpsまで速度が伸びました。利用する時間帯によっては700Mbps出ることもあります。
このようにLANケーブルの世代を新しくすることで劇的に速度が改善しました。LANケーブルカテゴリー6の価格ですが、私の環境ではPCとWi-Fiルータ、ONUまでの距離がそれほどないため一番短いであろう2メートルのものを購入しました。そのため価格は1本だいたい250円程度でした。価格は長さによって変わるので、皆さんの環境に合うものを選定する必要がありますが、2000円もあればお釣りが来るはずです。ちなみにLANケーブルを交換しても速度が出ない場合はWi-Fiルータがあまりに前の世代のものである可能性がありますので、ケーブルを変えてもだめだった場合はWi-Fiルータの買い替えをおすすめします。新しく購入したケーブルは新しいWi-Fiルータでも使用が可能ですので、ケーブルの交換は決して無駄にはなりません。
今回のブログではLANケーブルの世代についてお話しました。LANケーブルそのものはどのカテゴリーでも見た目が同じであるため、目視での世代判別は不可能です。そのため、PCやゲーム機からのブラウザによる速度測定をおすすめします。基本的にはPCで行うほうがいいでしょう。ゲーム機によっては動作しない可能性があります。速度測定を行う前には必ず現在契約している回線速度を確認してください。最大値を把握していないと速度測定をしてもそれが契約した速度として正しいのかどうかが判別できません。そして、自身のPCはもちろん、スマホやご家族の方がネットを使っていないかどうかも確認してください。誰かが通信を使っていた場合せっかくな速度が出ません。できる限りインターネットを利用していない状況下で測定してください。また速度測定が可能なサイトは複数あります。そしてサイトによって微妙に表示される速度が変わります。いくつかのサイトで測定してみてその平均値を取るようにしてください。だいたい3サイトほどで測定すれば充分でしょう。
通信速度を改善させるために交換する優先順位はケーブルで、その次にWi-Fiルータです。なぜならWi-Fiルータを交換するよりもケーブルの交換のほうがコストが少なくて済むからです。もしケーブルの交換で速度が改善すればラッキーです。今回は長くなりましたので、他のケーブルに関しては次回にお話できればと思います。今回はやはり利用者が一番多いであろうLANケーブルを取り上げましたが、コンピュータと周辺機器を接続するためのケーブルはまだまだ沢山の種類が存在しています。またご興味がありましたら次回もよろしくお願いします、それではこのあたりで失礼いたします。
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