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コンピュータが壊れる原因とはなにか?
おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。2021年も12月29日を迎えました。皆様の中にはもう仕事納めを迎え、本日より地元へ帰省される方もいらっしゃるかも知れません、私は実家住まいなので特に移動することはありませんが、寒気が引いたとはいえ山間部では積雪があるところもあると思います。無理な運転をなさらず安全に地元へ規制できるようお祈りしております。年末年始はお仕事という方もお疲れさまです。お正月は世間一般と外れてしまいますがもうあと一息でお休みを迎えられると思うと、お休みには何をしようかと考えて楽しくなるのではと思います。皆さんがお休みのときに働いていらっしゃる方がいるので快適なお休みを送ることができます。大変感謝しております。
さて、前回のブログではコンピュータにおける電源の重要性と直流電流と交流電流についてのお話をさせていただきました。コンピュータは基本的に直流電流で動きます。ですが家に来ているのはほとんどの場合交流電流です。コンピュータに電源を供給するにはアダプタや電源ユニットを介して直流電流に変換することで実現します。しかし電気をすべて確実に変換できるわけではなく、やはり変換ロスが生じてしまいます。ゲーミングPCなどの高性能なPCに関しては80Plus認証を受けた電源ユニットを使用することで変換ロスを削減して効率よく電流を変換できます。
コンピュータが壊れる原因とは?
そして、PCが正常動作中に何らかの形で電源ユニットが破損してしまうと、最悪どれかの部品を道連れにしてしまうこともお話しました。しかし、電源ユニットが破損する以外にもコンピュータが壊れる原因というのは様々な要因があります。一概に壊れたと言っても復旧可能な場合もありますし、修理に出す必要が出る場合もあります。
PC初心者の方はよく、PCが異常な動作をしたりエラーコードやエラーメッセージを表示したり、いわゆるブルースクリーンが表示されたりした場合に、
「PCが壊れた」
とおっしゃる方も少なくありません。しかし、エラーコードやエラーメッセージ、ブルースクリーンが表示される場合はだいたい壊れていません。たいていの場合は事前に妙なウェブサイトを訪れていてウィルスに感染していたり、インストールしたソフトなどがイタズラをして一時的にエラーを出している場合がほとんどです。だいたいの場合は見慣れないソフトをアンインストールしたり、エラーコードやエラーメッセージを解析して問題を解消すれば正常動作を再び始めます。
PCが壊れた場合は前回のブログでもお話したとおり電源が入らない、または電源が入っていて、ケーブル類もきちんと接続されているにも関わらず何も表示されない場合があります。この場合はだいたいハードウェアの故障の場合が多いので、おおよその検討をつけて壊れていると思われる箇所の部品を正常なものに交換します。予測が当たっている場合はこれで復旧します。もしストレージが壊れている場合はOS再インストールを行う必要はありますが、OSさえ復旧すればきちんと動作を始めてくれます。
PCの電源が入らない場合でもう一つ考えられるのが、各部品が正常であるにもかかわらず、電源が入らないパターンです。この場合考えられる原因が、住居の電源が不安定な場合かPCの電源ユニットの供給可能ワット数を超えている場合です。前者の場合は建物の問題になるため管理人や管理会社に問い合わせる必要がありますが、PCの動作以外にも家電の動作も不安定になっている場合がほとんどのはずです。
問題は後者の場合で、電源ユニットの電源供給量をオーバーしている場合です。そんな事が起こりうるのか?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが普通に起こりえます。例えばビジネス用途のPCで外付けのマウス、外付けのキーボード、USBハブを介して接続されたUSB扇風機やUSB接続のウェブカメラなどをたくさんつけている場合に起きます。USBハブも外部電源を取るものはありますが、この場合のものは電源をPCのUSBから融通されるものを想定してください。USBにはデイジーチェーンという概念があり、PC1台に対して最大127台のUSB機器を接続できます。USBハブを介した場合はデイジーチェーンという扱いにはならないものの、非常にたくさんのUSB機器を接続できるわけです。1つ1つのUSB機器はたいした消費電力ではありませんが、それらが大量にぶら下がることでとんでもない消費電力になります。USB接続の周辺機器の場合プリンタやスキャナ、デジタルカメラなどは外部電源を取るものがほとんどですが、キーボードやマウス、USBメモリなどは基本的にPCから電源を融通してもらいます。またUSBハブも外部電源を取らないものはPCから電源を融通してもらうわけです。
USB機器は基本的にPCに対して直列つなぎになります。皆さんも直列つなぎと並列つなぎは理科の授業で学習されていらっしゃると思いますが、並列つなぎの場合、複数の電池に掛かる負担を半分以下に減らせるため電池が長持ちするのに対して、直列つなぎの場合はUSB機器1台を経由するたびに電流が減衰していきます。つまりある一定の台数を超えると電源供給が不可能になりPCが起動しなくなります。
厳密には壊れたわけではなく、接続されている機器を減らすことで電源が復旧するのですが、意外とこの状況を
「PCに電源が入らない=壊れた」
と考える方が結構いらっしゃいます。供給する電力が供給量の限界に近い場合、電源ユニットは常に全力で交流電流を直流電流に変換し続けなければなりません。つまり常にスパートを掛けている状態になるため、電源ユニットの寿命を縮める原因になります。不要なUSB機器などはあまり接続せず、必要な場合にのみ接続するようにするといいでしょう。最近はPCでスマホの充電を行うこともありますのでお気をつけください。
データの破損
さて、部品が物理的に壊れている。または供給電力が足りなくてPCが起動しなくなるというお話をしてきましたが、これらはすべてハードウェア起因です。ですがコンピュータは情報家電です。情報家電とは情報処理機能がある家電ということです。その処理する情報が破損していたらどうなるのか?ということですが、当然ながら計算できないためエラーを画面に出したり(ブルースクリーン含む)、ソフトが終了または再起動したり、最悪な場合コンピュータそのものが不安定になり(OSが不安定になるため)PCそのものが再起動をしてしまうということがあります。
皆さんも数学のテストなどでごくたまにですが、先生の出題が悪くて計算ができなかったということはなかったでしょうか?中学や高校のテストは基本的に複数の問題を一人の先生が考えて問題を作ります。先生側でもきちんと回答できるように問題文を作っているはずなのですが、ごくまれに記述内容が足りなくて回答不可能な問題がでている場合がありますよね。その場合は出題が悪かったということで全員正解扱いになってラッキーだったということもあったかと思います。
コンピュータ内部でもごくまれにですが、データが破損していて必要なデータを取得できずに計算が止まってしまった結果、エラーメッセージやエラーコードが表示されたり、ソフトが終了・再起動したり、コンピュータそのものが再起動するという事態に見舞われるわけです。この場合はどこのデータが壊れているかわからないため、最悪な場合はソフトやOS再インストールということになります。また、データをストレージに書き込んでいる間に何らかの問題が起きてコンピュータの電源がダウンしてしまった場合も、保存途中のデータが破損することがあります。文書や写真などの単純なユーザが作成したデータであれば最悪でも作り直せばなんとかなりますが、シャットダウン時の処理中に電源がいきなりダウンしてしまったなど場合はソフトの再インストールが必要になる場合があります。運良く助かる場合もあります。
データの破損が起きる原因と予防策とは?
ではどのような場合にデータの破損が生じるのか?ということですが、先ほどお話したとおり、ストレージへの書き込み途中で電源が落ちる場合や、書き込み中のデータを破棄した場合データが破損することがあります。ですのでデータ保存中にコンピュータや外部ストレージの電源を切ったり、データの移動やコピー、削除などはしてはいけません。しかし、きちんとしたデータの扱い方をしているにもかかわらず、まれにデータが破損してしまう場合もあります。変なタイミングでデータを弄っていなくてもデータ破損が起きる場合があります。そのため、データは何箇所かに同じものをコピーしておき、どのデータが壊れたとしてもすぐ復旧できる体制を整えておかなければなりません。これがデータのバックアップであり、重要視される部分です。私の場合はUSBメモリにバックアップデータを取っています。クラウドサービスが使える方はUSBメモリやHDDなどの他にもクラウド上にデータを保存しておくことで、仮にHDDやUSBメモリが同時に壊れた場合でもクラウド上からダウンロードしてくることでデータを復旧できます。
まとめとご挨拶
というわけで、コンピュータが壊れたと一口に言っても様々なパターンがあることがおわかりいただけたでしょうか?どなたかに相談する場合も単純に壊れたというのではなく、どういう状況になっているのかを伝えることで意外とあっさり問題が解決する場合があります。ハードウェアが壊れているのか?電源の供給が追いついていないのか?データが破損しているのか?PC初心者の方は一人で判断をつけづらいと思いますが、エラーコードやエラーメッセージのメモ取りや、PCにUSB機器などを何台接続しているのか?データ保存時に変な操作をしていないか?電源を切る場合にはきちんとシャットダウン処理を行っているか?ということを意識するだけでも解決までの時間がかなり短縮されますし、PC初心者を脱却するための第一歩になりますので、普段からコンピュータに対してどんな操作や命令をしたかを意識して覚えておくようにしましょう。
さて、次回のブログですが今回少しお話をしたデータのバックアップに関してのお話をしようと思います。もし何らかの影響でストレージが壊れてしまった場合、もう一度皆さんご自身のPC環境を復旧させなければなりませんが、データのバックアップがあることで復旧時間を大幅に短縮させることができるようになります。
そして、今回のブログを以て2021年の私のブログ更新は最後となります。今年の4月から始めたブログも不定期更新ではありますがなんとか今年いっぱい走り抜けることができました。ブログを読んでスキをしていただいたり、フォローしていただいたりした皆さん大変お世話になりました。また、痕跡は残していないけれども読んでるよとおっしゃる方もありがとうございます。私のブログは初心者でも「PCが買えるくらいの知識がつく」をモットーに中学生でも理解できる文章として書かせていただいております。
そのため話が長くなったり場合によってはそれることも度々ありました。しかし誰かの知識の糧になり、PCやPCソフトを1人で買えるようになったという方がお一人でもいらっしゃれば幸いです。1月はおそらく4日以降にブログを再開すると思いますので、ご興味がありましたらまたぜひいらっしゃってください。そして良いお年をお迎えください。それでは失礼いたします。