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ソフトウェアのサポートとはなにか?

 おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。今日は2022年7月21日ですね。学生さんは大学生を除いて昨日が修了式だった所も多いのではないでしょうか?これからは1ヶ月ほどの夏休みを満喫する子供さんが羨ましい大人の方もいらっしゃると思います。私も子供の頃は親戚と夏祭りに行ったり、川で泳いだりして過ごしたものですが、学習塾へも行かされましたね。暑い中自転車で塾へ行ったものです。

 さて、前回のブログですがゲーミングPCを使っていてもちゃんとゲームが動作しないことがあるということをご理解頂けたでしょうか?ハードウェアは高負荷に長時間耐えられるものを使っていますが、OSやグラフィックボードの設定に関してはソフトの高負荷に耐えられる設定ではない場合があります。その場合は電源設定をバランス型からパワー型に変更してあげるといいというお話でした。また最近のOSは見栄えをよくするために視覚効果をつけていることもお話しました。ちょっとしたアニメーションのようなものだったり、文字を読みやすくするためのものです。1つ1つはそう大きな負荷にはならないのですが、これらは初期設定でまとめてONになっている場合が多いです。小さな負荷でもまとまるとそれなりに大きな負荷になります。それらがゲームプレイに支障をきたして操作が遅れてクリアできたり勝てたりした勝負もクリアできなかったり負けてしまったりします。今ゲーミングPCでゲームをしているという方はOSの電源周りや視覚効果の設定を見直してみられることを強く推奨いたします。

ソフトウェアとハードウェアの違いとはなにか?

 では今回のブログの本題に入る前にソフトウェアとハードウェアの違いを再確認しておきましょう。皆さんはPC・スマホ上で実に様々なソフト(アプリ)をご利用のことと思います。ワープロ・表計算・メールはもちろんのこと、インターネットブラウザにゲーム、中には動画編集などを行うソフトを使っている方もいらっしゃるでしょう。OSもソフトウェアです。
 ソフトウェアとハードウェアの違いがよくわからないという方も中にはいらっしゃると思います。過去ブログでソフトウェアとハードウェアの明確な違いをお話したことがありますが、簡単に言うとコンピュータ関連のもので手で直接触ることができないものがソフトウェア、手で直接触れるものがハードウェアです。
 つまり、キーボードやマウスはハードウェアです。その他デバイスと呼ばれるものも手で直接触ることができるのでハードウェアです。記憶媒体も媒体そのものは手で触ることができるのでハードウェアになります。ソフトウェアはUSBメモリやDVD-ROMに記録されています。そしてそれらのデータを直接手で触ることは不可能ですよね。それらのデータに触ったり閲覧するにはPCやスマホなどにデータを読み込ませる必要があったり、インストールする必要がありますソフトウェアを使って作成されたデータはデータファイルと呼ばれるものになるので、ソフトウェアとはまた違います。例えばワープロソフトで作られた文書ファイルだったり、ゲームのセーブデータだったりはデータファイルになります。データファイルはそれを作ったソフトに読み込ませることで、前回作業を終えた状態からまた作業を再開することができます。

ソフトウェアのサポートとはなにか?

 ソフトウェアとハードウェアの明確な違いを改めておさらいしたところで今回の本題であるソフトウェアのサポート期間についてお話していきます。
 皆さんは「ソフトウェアのサポート」について気になさったことはあるでしょうか?おそらくですがこのブログを読んでいただいているほとんどの方は、あまり気にされたことはないと思います。このブログは基本的にPC初心者~中級者向けに書かせていただいております。中には上級者の方もおられるとは思いますが人数はかなり少ないのではないでしょうか。このブログの内容は上級者であればすでに知っていたり抑えていたりする内容がほとんどのはずです。
 例えば私の場合ですが、PCの電源を入れてOSが起動したあと一番最初にやることはOSの更新確認や各ソフトウェア・各種ドライバの更新確認です。もし最新版が公開されていた場合は最新版に更新します。私はOSはWindows11を使用していますが、Windowsに関してはサポート中のものは月に1回、だいたい毎月13日頃にマイクロソフト社から不具合修正やセキュリティホールを潰すためのパッチ(月例パッチ)と呼ばれる修正プログラムが配布されています。2022年7月現在で月例パッチを受け取ることができるWindowsはWindows8.1、Windows10バージョン21H1以降、Windows11の3種類となっています。
 また各種ソフトウェアも2022年現在ではインターネットに接続して使用するものが非常に多くなっています。例えばインターネットブラウザやワープロソフトもそうです。
 ワープロソフトなどのビジネス系ソフトは通常の使用環境ではインターネットにつなぐことはないのでは?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。そのご指摘のとおりで普段文書作成をする場面ではインターネットに接続することはありません。しかし、更新プログラムの適用に関してはインターネット経由で行います。最近では業務で使用するソフトは「スイート」という形式でワープロ・表計算・プレゼンテーション作成ソフトをひとまとめにして販売しています。
 例えばマイクロソフトのオフィス2021もオフィススイートです。ワープロ・表計算・メールソフトなどがひとまとめになっています。このオフィススイートの動作環境を調べると「その他」の項目にインターネットに接続できる環境であることが入っています
 なぜインターネットに接続できる環境が必要なのか?ということですが、これが先ほどお話しした「更新プログラムや不具合修正プログラムをインターネット経由で受け取るため」というところにつながってきます。そしてこの更新プログラムや不具合修正プログラムを受け取る権利があるのは「サポート期間中のソフトウェアを使用している」方だけなのです。

ソフトウェアがサポート中かどうかを知る方法とは?

 では、今皆さんが使用しているソフトウェアはサポート中ものでしょうか?それがわからないと何もできないはずです。ソフトウェアには必ず現在のソフトウェアのバージョンがいくつなのかを掲載しています。個人制作の簡易的なものに関しては記載がないものもある場合がありますが、ほとんどのソフトウェアに関しては必ずバージョン情報を記載しています。
 確認の仕方はソフトウェアによって微妙に違いますほとんどのソフトはヘルプメニュー内またはメインメニュー内の「製品情報」などに記載されていることが多いです。バージョンというのは本で言うところの「第◯版」のようなものです。◯のところには数字が入りますが、ソフトウェアのバージョンもこれとほぼ同じだと思っていただいて大丈夫です。本の場合は記載内容はあまり変わりませんが、文章など表現方法を時代に合わせて変えていることが多いですね。ソフトウェアの場合も似たようなもので、大まかな仕様はそのままですが不具合修正やインターネットセキュリティの更新などが行われるとバージョン情報が更新されます。例えばワープロソフトがバージョンアップした結果、表計算ソフトになることは普通はありません
 では皆さんが今お使いのものはサポートされているソフトウェアなのかどうかが気になっているかと思います。まずソフトウェアの状態には3つの状態があります。
 1つ目はすでに最新版のソフトウェアであるという状態です。この場合ソフトウェアを更新しようとすると「◯◯は最新の状態です」というメッセージと一緒にバージョン情報が出てくることが多いです。ソフトメーカーによってはバージョンナンバーだけを表示しているところもあります。ただ、直近1か月以内にソフトを購入・ダウンロードしてPCにインストールした場合は最新版になっていることが多めです。ただし確実に最新版とは限らないためソフトウェアの更新を試してみましょう。最新版でなければデータのダウンロードとインストールが実行されるはずです。
 2つ目は現行のソフトウェアバージョンなのですが最新版ではない場合です。結構この状態でPCでソフトを利用している方が多いのではないでしょうか?現時点で不都合や不具合が出ていない場合は特にそのまま使い続けても問題がないように思えますが、実は特定の条件を満たしてしまうと不具合が発生したり、ネットワークセキュリティ上長時間インターネットに接続するのが危険な場合があります(不具合はバージョンアップ後に出てくる可能性もありますが)。特にインターネットブラウザはネットワークセキュリティ上甚大な被害を被ることがあります
 昔はOSのセキュリティホールをついてくるコンピュータウィルスが多かったのですが、当然ながらそういうセキュリティホールはOSメーカー側がユーザからのフィードバック(報告)を受けてPC運用上かなり危険なものから修正していきます。先ほどお話したWindowsの月例パッチがこれに該当します。そうしていくとだんだんOSを直接攻撃してPCの操作権限を奪うなどの行為は難しくなっていきます。しかし、各種ソフトウェアは各ソフトメーカーが個別に対応しています。OS側のガードを固くしても各種ソフト側にセキュリティホールがある場合はその脆弱性をついて攻撃を行い、PCの操作権限を乗っ取るなどという行為が簡単にできてしまいます。
 そのためOSの更新はもちろんのこと、各種ソフトウェアも更新を行わなければいけないのです。インターネットに接続して更新作業が行えるものに関しては最新のものにしておく方が安全です。
 3つ目がハードウェアまたはソフトウェアが古すぎるという状態です。1つ目と2つ目の状態は「サポート期限内のソフトウェア」になりますが、3つ目の場合は「サポートが終了したソフトウェア」という扱いになります。
 ハードウェア・ソフトウェアともども世代というものがありますソフトメーカーも最新の技術を使って快適な作業環境の提供やインターネットセキュリティの向上を目指しています。しかしそうなると過去に作ったソフトウェアは技術的に現在使用されていない古の技術が使われたものとなり、エンジニアも手出しができなくなります。例えば皆さんもこのような経験はないでしょうか?10年前に購入した家電が壊れてしまったため、家電メーカーに修理依頼の電話をしたとします。しかし家電メーカー側からは
「古すぎるので修理するための部品がありません」
と言われることがあると思います。これがサポートが終了している状態です。
 ソフトウェアも同じで時代によって必要とされる技術が違います。そして使用されなくなった技術を含めて最新技術まで網羅することはエンジニアが人間である以上絶対に不可能です。インターネットで調べることもできるでしょう。が、それらを知ったところでソフトウェアの開発環境も昔と変化しているため見つけても何の役に立たないわけです。
 そんな古の技術を使うよりも最新の技術を使ったほうがより簡単により便利なソフトウェアやシステムを開発できます。そこでソフトメーカーは
「◯◯年✕✕月▲▲日まではこのソフトウェアの改修・更新を行います!」
と宣言しています。そしてこの期間を過ぎたものはもう改修・更新をしませんという意味でもありますね。そのためサポート終了したソフトを使っていたり、インターネットに接続していた場合に何らかの問題が生じてもソフトメーカーは責任を取れません。サポートが終了したソフトは使用できますが不具合の解消がされなかったり、インターネット上の危険からPCを守ることができないため基本的には推奨されません。なお、PCを一切インターネットに接続しない使い方をする場合はこの限りではありません。

まとめ

 このようにソフトウェアもハードウェアなどと同じく技術的に介入できる期限があります。この期間を過ぎたソフトを使ってインターネットに接続することは絶対にお控えください。
 なおゲームソフトについては、オンラインでの更新に対応しているゲームに関してはサーバメンテナンスのタイミングでクライアントソフト(PC側にインストールされているソフト)のデータ更新や不具合修正などが行われることが多いかと思います。多くの人が同じソフトを使ったりクライアントソフトとサーバソフトの矛盾をなくすためなどの理由で、ゲームに関しては現行動作しているものはすべて最新版です。
 ソフトウェアのサポートを一番気にしなくてはいけない部分はやはりOSで、OSがサポート終了しているものに関してはそれらの上で動作する各種ソフトウェアもサポートを止めているものが多いです。OSに関してはどのソフトのどのバージョンが現在サポートされているのかが検索すると簡単に出てきますので一度調べてみてください。なお、Windows10に関してはバージョン20H2までのものはすでにサポート期間が終了しています。サポートが終了しているWindows10をご利用されている方は最新版にバージョンアップされることを強く推奨いたします。
 では、次回のブログですがポインティングデバイスについてのお話です。ポインティングデバイスという言葉についてはあまり聞き慣れないかと思いますが、簡単に言うとマウスポインタを動かすデバイスのことです。皆さんはマウス以外のポインティングデバイス、どのくらいご存知ですか?ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。


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