モニターを複数枚使うとどうなるのか?
おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。2021年9月16日の朝を迎えました。台風14号が現在東シナ海にあり週末にかけて西日本へ向かってきますね。予報を見てみるとほぼ間違いなく瀬戸内海へ向かってくるような予報となっていました。私は愛媛松山に住んでいますので金曜と土曜は少し台風の影響が出そうで怖いですね。台風そのものはもう勢力を保てず温帯低気圧になる見込みなのですが、愛媛松山という土壌は大雨や強風などの自然災害とはかなり縁遠い土地柄ですので、慣れていないという点で恐怖を感じています。台風の進路や園周辺にお住まいの皆さんは特にお気をつけください。
さて、前回のブログですが基本情報技術者試験についてお話させていただきました。私も記事を書きながら受験した当時に思いを馳せていました。あれからもう10年以上がたった今、アップデートされている内容もいくつかあるはずです。コンピュータの基本的な考え方や経営、損益計算に関してはほぼ変更はないはずなのですが、コンピュータの基礎であるハードウェアに関してはSSDやUSB3.0などの当時はなかった技術が新たに加わっています。そして試験に合格しても、コンピュータは常に日進月歩の業界ですので、それなりに答えられるようにトレンドになっている商品や技術は説明できるように勉強を続けなければなりません。
モニターについて
ではモニターについてですが、今回お話させて頂くマルチモニターの前にモニターについて過去似前後編に分けてお話させていただきました。マルチモニターをする前にまずはモニターについて(前編)とモニターについて(後編)をお読み頂き現在のモニター事情の基礎知識をつけられることをオススメいたします。
マルチモニター環境のお話をする前に
ではマルチモニター環境についてお話する前の基礎知識のお話をします。今回のタイトル画像として使用しているのはノートPCとポータブルモニターをケーブルでつなぎメインモニターとサブモニターとして使用している例になります。マルチモニター環境はデスクトップPCやノートPCという種類に限らずモニターを複数枚つないで使用できればそれで構いません。そしてよく間違われるのがマルチモニターとデュアルモニターはイコールではありません。デュアルというのはモニター2枚という意味で、モニター枚数が限定されてしまいますがマルチモニターはモニター枚数に関係なく2枚以上の複数枚に渡るモニター環境をさします。私は前回のブログの最後でお話させていただいたとおりデュアルモニター環境で使用していますが、現在では個人でもモニター3枚の環境であったり、デイトレーダーの方は6枚のモニターを同時に使用したりしています。
モニターの購入にあたって
次に現在店頭や通販で購入できるモニターのセットのお話ですが、どんなモニターを使用するかはモニターの回でお話した内容を軸に皆さんで決定してください。続いてそれを何枚使用するかも皆さんで決定しますがほとんどの場合は2~3枚になるかと思います。ではモニターを購入するとどのような内容でご自宅に届くのでしょうか?購入経験のある方はもうおわかりだと思いますが、箱を開けるとモニター1枚、モニター用の電源ケーブルが1本、台座とモニターを支える専用のアームが1個ずつ入っています。あとは取扱説明書ですね。商品によってはモニター用のリモコンが入っていたり、メーカーさんによってはモニターとPCを接続するためのHDMIケーブルかDPケーブル。D-Sub15ピンケーブル。場合によっては全て1本ずつ入っていたりすることもあります。ゲーミングPCや自作PCの場合はグラフィックボードによってはD-Sub15ピンのコネクタがない場合があるため、商品説明を読んでどのケーブルが付属してくるのかを事前に確認し、対応するケーブルが封入されていない場合は必要なケーブルを必要な本数別途用意しておいてください。
モニターの組み立てに関しては非常に簡単で、台座とアームを説明書にあるとおりに組み上げます。きちんと図解が入っている説明書が多めです。また以前はアームと台座を組み上げる際にマイナスドライバーが必要であることが多かったのですが、現在ではツールレスで簡単に組み立てられるようになっているものがほとんどです。続いてモニターの後ろ側にモニターアームをつけるへこみがあります。このへこみの部分に付属のモニターアームをくっつけます。これも現在ではツールレスで簡単に脱着できるようになっているものがほとんどです。図解もきちんと載っている説明書が多いので、初めての方でも簡単に組み上げられると思います。モニターが組み上がって机の上に置くことができるようになったらあとは電源ケーブルとPCのグラフィックボードの端子とモニターの端子をケーブルで接続します。使用するケーブルは先ほどお話したHDMIケーブルやDPケーブルです。基本的に刺さるところにしか刺さらないようになっているのですが、ゲーミングPCや自作PCをモニターに接続する場合は、グラフィックボードの端子と確実につながっていることを確認してください。
間違えてマザーボード側の端子に接続してしまうとゲーミングPCとしての本来の性能を発揮できません。意外と間違えてマザーボード側のグラフィック出力端子にケーブルを接続してしまい、ゲーミングPCなのになぜかゲームが重たいとおっしゃる方がたまにいらっしゃいます。CPUの内蔵グラフィックはビジネスや動画再生程度であれば問題ありませんが、ゲームを楽しむためには非常にパワー不足です。明らかにゲーム用のPCでゲームが重く感じる場合はさす端子が間違っている可能性があるため一度確認を行ってください。グラフィックボードにさしているにも関わらずゲームが重たい場合は残念ながらそのPCではパワー不足なのでゲームの描画設定を落とすなどの対策が必要になる場合があります。なお、ゲーム側の設定を落としても重たく感じる場合はゲーミングPCのスペックが低いということになります。ゲーミングPCを買う場合は安すぎるものを購入するとこういう状況に陥りやすくなりますのでお気をつけください。もちろん常駐ソフトを終了させたり減らしたりすること前提でのお話です。
マルチモニター環境の作り方
少し余談が入りましたが、例えばモニター2枚を使う場合はもう1枚同じようにモニターを組み上げて電源ケーブルを差し込み、PCとモニターを何らかのケーブルで接続します。そしてモニターをそれぞれ左右に並べてマルチモニター2枚の環境が完成します。現在のグラフィックボードはDPポート3基とHDMIポート1基などの組み合わせが多いため、ほとんどの場合はDPポート2つを使用する場合が多いかと思いますが、DPポート1基とHDMIポート1基を使っても問題ありません。私の環境ではサブモニターが結構古いためDPポートが存在していません。そのためHDMIポートを使っています。メインモニターはモニターを購入した際に付属でついていたDPケーブルを使用しています。しかしながら、世の中には広い部屋や広いPCデスクを用意することが難しい方もいらっしゃいますよね。私もPCデスクはかなり手狭です。マウスを使用する場合にフルキーボードでは机の上が狭くなるため、テンキーレスのゲーミングキーボードを使用しています。そんな感じで手狭な机の上ですので、私も長らくPCモニター1枚の環境で使用していましたが、さすがに私の用途ではモニターがもう1枚あったほうがいいと判断してマルチモニター環境へ移行しました。机の広さを広げたわけではありません。マンションの部屋は狭く置ける机の広さは限られています。ではどうしたのか?ということですが、そこで登場するのがモニターアームです。
モニターアーム利用のすすめ
モニターアームという言葉を皆さんもお聞きになられたことはあるかと思います。先ほどモニターを購入した際に専用のモニターアームと台座がついてくることもお話しましたが、今からお話するモニターアームは付属品ではなく別途売られているものになります。モニターアームもモニター1枚用からマルチモニター対応のものまで様々ですが、モニター1枚用は今回は割愛してお話させていただきます。
まずモニターアームを使用するとどういう利点があるのか?ということですが、例えばモニター2枚用のモニターアームを使用するとモニター1枚しか置くことができない広さの机であったとしてもモニターアームを1基置くことが可能なスペースさえ確保できればマルチモニター環境を実現できます。モニターは付属のモニターアームを使う場合もそうですが、基本的に取り付けたら宙に浮かせて使用します。ですが製品付属のモニターアームの場合、モニターアームを取り付ける台座が思いの外スペースを取ってしまいます。ですが、2枚用のモニターアームを別途購入するとモニターアーム用のスペースが1つあればすむわけです。また、モニターアームはほとんどの製品でPCデスクの天板をクランプで挟むように取り付けるため、付属品の台座と比較して必要な面積が非常に少なくてすみます。
では続いてモニターアームにモニターを取り付ける場合ですが、ここで注意が必要です。まずモニターアーム側ですが、ほとんどの商品がVESA規格に対応しているものであるという点です。VESA規格というのは別売のモニターアームを使用する場合にモニターの背後につける取り付け金具のための規格で主に75ミリかける75ミリ、または100ミリかける100ミリのサイズになっているものが多いです。しかしモニター側の後ろのへこみがこのVESA規格に対応しているとは限りません。ほとんどのモニターはVESA規格に対応していますが一部対応していないものもあります。モニターアーム側の取付金具は基本的には75ミリと100ミリの規格両方に対応しているはずですが、製品によってはどちらか片方のみという場合もありますので、購入する際には必ず商品の注意書きを読むことをオススメします。
マルチモニターアームの種類
マルチモニター用モニターアームの種類としては一般的なものがモニター2枚のものに対応したもので、左右にそれぞれ1つずつモニター取り付け金具がついています。次に3枚用に左・中央・右にそれぞれ取り付け金具がついているものもあります。4枚用になるとモニター2枚ずつを並べたものを上下に配置する形式になります。基本的にモニターアームは左右に並べて配置することを前提としています。というのもWindows10ではマルチモニターにした場合は基本的に横に並べることを前提としているからです。しかし、横に並べたいけど並べることが難しいという環境の方もいらっしゃるはずです。私もモニターを2枚使っていますが、左右に並べてしまうと部屋の壁かすぐとなりに置いてあるテレビにぶつかってしまいます。そんな超手狭なPC環境の私ですが、マルチモニター環境を作ることには成功しています。そう、マルチモニターは複数枚のモニターを使用する環境であり、接続するケーブルの種類やモニターの並べ方にルールはありません。私の場合は上下にモニター2枚を配置できるモニターアームを使用してメインモニターを下側、サブモニターを上側に設定しています。Windows10ではマルチモニターを左右から上下に変更することが簡単にできるようになっていますので、私の場合はその方法でマルチモニター環境を実現しました。
マルチモニターの利点
マルチモニターの利点としては単純に作業スペースが広がるということです。例えばメインモニター側でこのようにブログを書いたり、ゲームをプレイしたりします。サブモニターではBGM代わりにネット番組の生配信を映していたり、ネット検索用のインターネットブラウザを表示しています。下段にメインモニターを配置することでモニターを見下ろすか目線が合いやすい形になります。そうすると首が疲れにくくなりますね。首が疲れにくいことで作業やゲームに集中しやすくなり疲れを感じにくくなります。また、付属のモニターアームを使用する場合よりもさらに下側にモニター本体を置くことができるようになります。例えば付属のモニターアームはどれだけ下に下げてもだいたい机から10センチ程度は浮いてしまうのですが、マルチモニター対応のモニターアームを使用することで机の上から5センチだけ浮いている状態を作ることができます。机の上から5センチだけ浮かせるというのはモニター付属のアームではできないことが多いですね。たかが5センチと思われるかもしれませが、5センチ低くなることでより疲れを感じにくくなったりモニターを見やすくすることができるようになります。また、私はゲームを全画面表示で楽しむことが多いです。理由としてはPCに対しての負荷がウィンドウモードよりも全画面表示のほうが軽くなるからです。もちろんゲームソフトの仕様によるので一概には言えません。ゲームソフトによってはウィンドウ表示の方が軽いものもあります。そして全画面表示にすることでゲームの世界に没入できるためでもあります。
例えばウィンドウ表示であればOSのタスクバーが常に表示されており、時計やOS側から何らかのメッセージが表示されるとその都度現実に引き戻されてしまいます。負荷軽減とゲームへの没入感を優先するため私はメインモニター側では常にゲームは全画面表示でプレイしています。しかしそうなると何かゲームでつまづいた場合に調べ物をする場合、ネット検索ができる状態にするため、一時的に画面設定を全画面表示からウィンドウ表示に変更しなければならないですし、調べている間はアクティブウィンドウがゲームからインターネットブラウザになってしまいます。すると手前に表示されるインターネットブラウザのせいでゲーム画面が後ろに回ってしまいます。MMORPGの場合はチャットで何らかの情報交換をすることもありますし、戦闘中等の場合でも一旦ゲームから手を引かざるを得なくなります。それに調べ物をするときに何度も画面表示の設定を変更しなければならなくなります。没入感をそがれることは間違いありません。あとはゲーム中に何らかの不具合でゲームソフトに異常が発生して手動でゲームソフトの操作が不可能になった場合、Windows10であればタスクマネージャを呼び出してゲームソフトを終了させるわけですが、ゲームソフトの仕様によってはタスクマネージャがアクティブになっているにも関わらず手前に表示されない場合があります。こうなるとPCを再起動せざるを得なくなるわけですが、全画面表示であるがゆえにスタートボタンが表示できないという自体になり再起動が思うように行えない場合もあります。
ですが、サブモニターを用意してそこにタスクバーを表示させておき、ゲーム以外のソフトは基本的にサブモニター側で表示するようにしておけば異常終了してもタスクマネージャを操作できますし、PCを再起動をしなければならない場合も容易に行なえます。ゲーム以外でもインターネットブラウザのタブをメインモニターとサブモニターで分けて表示できます(ブラウザによります)。そうするとネットの生配信を見つつ調べ物を同時に行うこともできますし、ビジネスであればメインモニターにワープロソフトを、サブモニターに表計算ソフトをそれぞれ表示させておき、表計算ソフトで作成したグラフをコピーしてそのままメインモニターにあるワープロソフトにグラフを貼り付けるという使い方もできるようになります。Windows10にはバーチャルスクリーンという機能もありますが、画面切り替えの操作が必要になるため、感覚的にわかりづらいという点があります。複数のモニターにそれぞれ使用しているソフトが表示されている方がPC初心者にはわかりやすいはずです。
マルチモニターのデメリット
いいことづく目のようなマルチモニター環境ですがデメリットも存在します。まずモニターアームに関してですが、別途購入する必要があるため金額的に割高です。モニターも複数枚用意する必要がありこちらも金額面では割高になります。続いてモニターアームを設置する際に使用可能なPCデスクが限られてしまうということです。クランプが取り付けられないような薄い天板のPCデスクを購入してしまい、モニターアームを取り付けようとしたらクランプが噛ませられなくて取り付けることができなかったということが起こってしまいます。対処方法としてはモニターアームの仕様をチェックしたあとでそれに合うPCデスクを購入するか、薄い天板のものを先に購入してしまった場合は何枚か木の板を噛ませてクランプを噛ませられるようにするなどの対策を取る必要があります。
次にPCモニターをモニターアームに自分で取り付けなければならない点です。昨今は液晶モニターが流行っていますが、いくら薄型になったとはいえモニターのサイズによっては男性でもなかなか重いなと感じることがあります。私が使用しているモニターも商品全体では約8㎏となっていますが実際のモニターの重さはだいたい5㎏だと思います。というのはサブモニターの重さがだいたいそのくらいだからです。私のモニターはメインもサブも27型ワイド液晶です。24型くらいのモニターであればもう少し軽いと思いますが、それでも4㎏くらいの重量はあるはずです。このモニターを複数台アームに取り付ける作業が結構大変でした。最近のモニターはベゼル(画面の枠)が薄くベゼルレスのものもあります。つまり手で持つ場合に触っていい部分がかなり限られてしまいます。そうなると画面を知らず知らずのうちに触ってしまっていて、取り付けが終了したものの画面に指紋がべったりついてしまうということもあります。私もメインモニターはベゼルレスなので注意しながら取り付けたのですが、モニターを見ると指紋がべったりついていました。
金額的な面で言えばモニターの台数分電気代がかかるというのもデメリットになります。本来PCは1画面でも問題なく操作できるように設計されています。モニターを複数使ったほうが同時に様々な情報を見られるし、PC上の作業スペースも広がりますが特に効率を重視しなかったり多目的に使用する意味がない場合はマルチモニターにする必要はありません。例えば私は調べ物をする際にもPCを使用します。例えばゲームをプレイしながら何らかの調べ物をする際はサブモニターを使うわけですが、人によってはPCではなくスマホで検索する方もいらっしゃると思います。調べ物をする際にスマホで検索するという方にとってはマルチモニター環境は必須とは言えません。最近ではテレワークで家で仕事をしつつBGM代わりに動画を再生しているという方もいらっしゃるとは思いますが、それもスマホを使えば代用できてしまいます。家では仕事をせずPCは遊びにだけ使っているという方はマルチモニターにする意味がありません。
また複数枚のモニターを同時に使用するということは、キーボードやマウスを複数枚のモニターで使用するということになります。特に影響が大きいのはマウスでしょうか。モニターを複数枚経由するためマウスを動かす面積が1画面の場合よりも広くなります。マウスの感度を上げれば少し動かすだけでマウスカーソルを大きく移動させることができるようになりますが、狭い机でフルキーボードを使っている場合はマウスを持ち上げる頻度が増加します。そうなると腱鞘炎になる確率が上がってしまいます。マウスの仕様と腱鞘炎の関係性についてはこちらでお話させていただいております。PCデスクの面積によっては何度もマウスを持ち上げる必要がある可能性もあります。以上が私が考えつくマルチモニターのデメリットです。
まとめ
今回はマルチモニター環境についてお話させていただきました。PC上での作業スペースを広く持つことが可能にはなるものの、それ相応のデメリットも存在しますし、スマホでネット検索やSNS、動画サイトを利用する方にとってはあまり意味のないものでもあります。また、環境を整えるまでは非常に面倒でもあります。しかしPC作業をする上では効率は良くなります。主にPCでデジタルライフを楽しみたい方であれば一度検討して見る価値はあると思います。今回はお話しませんでしたが、ネットでゲーム実況などの生配信を行う際も配信ソフトの表示やインターネットブラウザなどを通じて相手にどう見えているかを、ゲーム画面を後ろに追いやることなく確認することもできます。おそらくほとんどのVTuberさんはモニター2~3枚を使い生配信されていらっしゃるのではないでしょうか?また動画編集を行う場合も複数枚のモニターを使うことで効率よく編集作業が行えると思います。
では次回ですが、Wi-Fiルータについてお話をさせていただけたらと思います。Wi-Fiルータはどのようにデータを扱っているのでしょうか?また、HUBとルータはどう違うのか?というお話です。皆さんは家電量販店でルータを買えばいいのかHUBを買えばいいのかお悩みになられたことはありませんか?しかし次回のブログをお読みいただければどちらを購入すべきか判断がつくようになります。ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。