シュウマツ放送局・設定2

生きる時間が長くなり
各国は現世での救済を強く求められる
時間病救済法
主に時間病の治療と研究の為の法案だったが、マスコミの付けた名前は安楽死法。これは最初重度の時間病患者を救済する為の安楽死に関する法整備だったが、マスコミの懸念通り利用者の多くは高齢の軽度から中度の時間病患者であった。

その後、この国は数度の災害により
被災地救済法を制定
それは被災地に遷都し、首都機能回復を名目に予算を組むというものだったが、これにより数回の遷都を経て、現在の首都は京都に戻り、被災地救済法は遷都を辞めた。その直後、起こった隕石落下事故により東京湾は壊滅的被害を受け遷都こそ行われなかったものの最低限の復興が行われ、東京湾に幾つかの海上学術都市が建設される。

海上学術都市では記憶力のある菌糸類を使った生体コンピュータの研究が開始され、数年後に1号機が開発される。そして、量子コンピュータの能力を遥かに凌駕する生体コンピュータが開発されるまで長くはなかった。さらに人間は生体ユニットを使い、生体コンピュータと接続が可能になる。生体コンピュータ2010「OVER」当時最先端の技術により作られた生体コンピュータは起動から数時間で時間病を発症した。

生体コンピュータは全てネットワークで繋がっており、「OVER」発症時に多くの生体コンピュータが同時に時間病を発症。それも「OVER」は時間病の中でも最も重い不全というカテゴリであった為、「OVER」はへの生体ユニットを使って接続する事で一部の時間病発症者は他の時間軸のネットワーク接続可能になった。これが超時間ネットワークの始まりである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?