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何者でもない人間の獄中記(練習)

書き出しが重要だ。
読者を引き込むつかみの一撃を。とは言え 奇をてらいすぎず肩の力を抜いて…とかなんとか考えていたら何も進まない。そもそもド素人なのだから欲張るなよと。
これから僕はいわゆる「獄中記」なる類のものを書いていくつもりだ。 言うまでもないか僕は有名人でもなければ、インフルエンサーでも、どこぞの大企業の社長でも政治家でもない。趣味でバンドやてる40代半ばのおっさんで、薬物事犯というしょうもなさ、ダサさ、微妙さの3点セット。今さら出尽くしてる感もある。そんなハードモードなレッドオーシャン 的なジャンルとは言え、投獄されたからには何かしらかカタチにしたいと思ったのである。自分への戒めになるかもしれないし、 文章スキルが上がればそれは良いことだし、万に1つでも注目されたら…という卑しい欲もある。ただ僕は娑婆にいたときからSNSやブログなどは更新も多めで はなかったし、むしろ見る専寄り だったので向いているかと問われると答えはNOだ。
けれどここでの娯楽は自分にとっては読書 くらいなので良き文章に触れているうちにボキャブラリーが増え、表現力が豊かになっていったら御の字くらいで始めてみようと思う。
実は今はまだ留置場だ。
既に起訴はされていて公判待ち。その前に拘置所に移送になる可能性もあるけど僕は弁護士と相談して保釈請求していた。
保釈されたら誰にこの作文を託し、どのような方法で、どんなサービス(ツール)で発 信するかや、それ以前にしなくてはいけない身辺整理満載なので大忙しだと思っていたところ、まさかまさかの保釈却下通知。全ての予定が狂った。

この作文に意味はあるのか明日は誕生日だ。

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