試着と反省

ファッションの勉強の一環で３Dスキャンで体型の計測をし、アドバイスをもらえるMatchPalletというサービスに申し込み、新宿伊勢丹に向かう事にしました。
私は洋服も一緒に選んでほしかったので、90分コースを選択。

時間の少し前にカウンターに到着し、待機している店員さんに予約している旨を伝えると、すぐに奥のスペースまで案内され計測の説明を受けてブースへ入ります。
計測は本当に5秒で終わりました。
タブレットでデータの見方や操作説明を受けて数分間確認する時間をもらえます。私はXタイプでした。ウエストマークのあるものやフレアスカート、ジャストサイズやトップスをインするスタイルがおすすめのようです。

では「私の着ない（着れない）服」とは反対にストンとしたシルエットのものとか、オーバーサイズなのかな…とぼんやり考えました。

体型に合ったおすすめブランドが表示もあり、計測した詳しい３Dデータ(あまり直視したくない)とともに店舗のタブレットでしか見られないので写真をとらせて頂きました。

…この中で私が知っているブランドほとんど無いぞ！！

色々な雑誌を見て何となく気に入ったコーデをコラージュしていた私ですが、どこのブランドの服なのかぜーんぜんチェックしていなかったのです！
BAKA！！

店員さんから「この中でお好きなブランドはありますか？」と聞かれ
「いつもあまりブランドにこだわりがなくて、ネットショッピングで購入することも多いので…」
としか返せません。

さっそく一緒に婦人服フロアを回っていきます。
申し込み時にパンツとワンピースを試着したいと希望を伝えていたので、それを中心に選んでいきます。
時々店員さんに「こちらもかわいいですよね」とか「先ほどのパンツにに合いそうですね」等アドバイスを頂くのですが、自分の選ぶ服に自信の無い私は、言われるがままに試着することに。
普段絶対選ばない柄物のスカートやカーディガンもサラッと選んで下さり、そこでなぜか感動してしまいました。

この方は（店員さん）普段私がどんな服を着ているかなんて知らないもんな。
私に合わない服なんて選ばないだろうから、こんな柄物を着ていてもおかしくないのか。
私もこんな派手な服着ていいんだ！
と勝手に何か許されたような気がしました。

10～15着ほど選んだ所で最初のブースに戻り、ひたすら試着します。
ドット柄のスカートや幾何学模様のカーディガンも、着てみると想像より派手じゃない。
先入観を持っていたなーと反省しましたが、やはり「自分の服」という感覚が持てないままでした。

しかし！その中で1着だけビビっときたものがありました。
TOMORROWLANDのカーディガンです。

とにかくシルエット美しく、今まで着たどのカーディガンよりしっかりした作りで、絶対に型崩れしないという安心感がある。さらに袖の部分がキルト調になっており「ニットでキルトの質感が出せるもんなの！？」と驚きました。配置されたパールも上品で、一枚で着ても地味にならない。本当にしっかり仕立ててあるので、薄いジャケットとしても十分に使えると思います。
デニムパンツにもさらっと着れそうなので、私が着てもいいのかな…と考えましたが、お値段にビビり散らかし購入には至らず。
タグはしっかり写真を撮らせてもらい、店員さんに今日のお礼を言ってサービスは終了。

帰りの電車の中であれこれ悶々と考えましたが、

結論から言うと、おしゃれレベル1の私にはまだ早かったかなと。

最初に知っているブランドが無いと思った時点で、自分の知識の浅さを思い知った事も大きいのですが、MatchPalletとは、普段ある程度のブランドで買い物し慣れている方がいつもと違うスタイリングをしたい、もっと似合う服を見つけたい、苦手なアイテムがあるが克服したい。という場合に利用するのが妥当なのではないかと思います。
店員さんはあくまで買い物のサポート役であるため、どんな服をどんなシーンで着たいのか、自分の好み等をしっかり伝えてコミュニケーションを取らなくてはいけない。あくまで自分主体で選ぶのだ。
どうしてこんなに当たり前の事に気づかなかったのか！！
私が一番できない事じゃん！！わたしのばか！！

自分の好みも服の事も知らない私にはまだ早かった…
担当してくれた店員さんもさぞ困った事だろう。
本当にごめんなさい。
こんな私にあのカーディガンをおすすめして下さってありがとう御座いました。購入すればよかったかな…

しかし、サービスを受けて学んだ事もあります。
質の良い服は着心地も良く、しっかり仕立ててある。そしてシルエットが美しい。
当たり前のことだし、さんざんあきやさんやガールズさんが仰っていることでもありますが、初めて実感できました。
試着した服はほぼすべて普段の服より肌触りがなめらかで着ていて気持ちがいいものでした。
新宿伊勢丹に入っているようなブランドで買い物や試着をしたことのない自分は、このサービスを利用しなければ質の良い服の着心地を一生知らずに過ごしたかも知れません。私にとってはそれくらい特別な学びでした。

そして今回はっきりとわかった事。
私はシルエットの美しい服が好き！
ベーシックな中にワンポイントあるくらいなら自分で着れそうと思う！
デニムパンツに合いそうなものだと、自分の服という感覚がふんわりと持てる！

些細な事だけど、これが好き！とバシッと言えるのがとても嬉しい。
前回抽出したキーワードにも「形が整っている」がありました。
これはコンセプト的にも合っているのではないか⁉︎

そして前回悩んでいた「着ない服」については、まだ決められる程のレベルではなかったな！と気付きました。
とにかく試着をしまくって、経験値を上げるしかない！

引き続きコラージュを作って、1番いいと思ったものを試着してみたいと思います。
その時自分がどんな感想を持つのか、どんな判断をするのかはわかりませんが、まだまだ勉強する事はいっぱいなので、色々と試してみよう！