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無差別曲線と職業選好 〜 ミクロ経済学の応用

「大石勾のまがり道」というウェブサイトを運営しております、兵庫県神戸市に在住の大石勾(おおいし・まがり)です。

私は現在、障がい者アーティストとして、本業では画家をやっています。

そして、副業では作曲家をやっています。

趣味は、まだ初心者ではありますが、ヴァイオリンの演奏です。

さて、私の本職はこのようにアーティストなのですが、大学時代においては兵庫県にある関西国際大学の経営学部で「経済学」を専攻していたという、異色の経歴を持っています。

とりわけ、「ミクロ経済学」はよく勉強しました。

このうち、「無差別曲線」という科学的な分析道具を、私がいま直面している " 職業選好 " の状況に応用してみたいと思います。

この記事は、「ミクロ経済学」の基礎を学んでいる人がもっとも分かりやすい内容となっています。

なので、私がこれから書く文章を読んでもいま1つよく分からないという方は、ネット上で「無差別曲線」について解説してくれているサイトで、それについて簡単に学んでから再び読んでみると、たぶん理解がしやすくなるのではないか、と思います。

それでは、以下の図1と図2をご覧ください。

図1、2 無差別曲線と職業選好(兼業と専業)

図1は、一般的な形状の「無差別曲線」です。

座標平面の原点0に向けて、「左下に凸」の曲線の形をしています。

この形は、私自身が「画家」と「作曲家」の " 兼業 " をすることを好む、という選好の「心理」を表しています。

時間としては、画家の仕事のほうにより多くを費やしていますので、図1の x は作曲家としての仕事量、yは画家としての仕事量を測っていますが、「予算制約線」と「無差別曲線」が接する点Eではそれぞれ x スター、y スターとなり、後者の方がより仕事量が多くなっていますね。

つまり、私は画家を本業にして、作曲家を副業にするという " 二足の草鞋を履く" ことが、今のところバランスが取れているらしいことが、図1から視覚的に読み取れます。

図2の「無差別曲線」については、これらの「画家」と「作曲家」という仕事について、" 専業 " のほうを好む人の選好の「心理」を表しており、座標平面の原点0に向けて、「左下に凹」の曲線の形をしています。

職業の選択としては、こちらの方がより一般的だと思います。

上の文章で、「心理」という言葉が2回出てきましたが、「経済学」という学問は、面白いことにじつは「心理学」と少し重なる、すなわちオーバーラップする所があります。

この辺りが、社会科学の女王と呼ばれる「経済学」が " オカルト的な学問 " である、と自然科学者からよく言われる理由です。。(^_^;)

図1、2における「予算制約線」は右下がりの直線なのですが、この線形が意味するところは、「お金」という物は自然界の産物ではなく、人間が人工的に造った道具なので、 " 直線 " になります。

対して、一般的な「無差別曲線」については、その形状が左下に凸であれ凹であれ " 曲線 " である理由は、おそらくは自然界の一部である生物学的にみた個人差のある人間の身体の、生理的な欲求に関連した「心理」が自然な現象であるからだ、と私はその形を見て感じます。

時間と場所と場合によって、身体ないしは好みに個人差があるということは、とある事象に対する「無差別曲線」の形状は、個人個人によって異なることがある、ということです。

なんだか抽象的で、難しい文章になってしまいましたが、、、要するに、「無差別曲線」という経済学の分析道具は、とある個人や企業の2つの財またはサービスの「選好」について、幾何学的・視覚的に分かり易く図で示しています。

ここから、経済学は「選択の科学」とも言われていますが、こうして「無差別曲線」によって " 職業選好 " についても分析することができるので、日常生活や人生において応用の範囲は広いと言えます。

私は、今世では障がい者アーティストとして「画家」と「作曲家」の " 兼業 " をしていますが、これからの残りの人生もしくは来世では、さすがに1つの職業に絞り込むかも知れません。

40代あたりから、軽度の病的近視(左右の眼鏡を外した裸眼視力が0.01ぐらい)になっていますし、また、宮本武蔵の『五輪書』を紐解くと「地の利」はとても重要だとありますが、私が画家や作曲家として活動するには、今住んでいるニュータウンの駅遠という住所は、アーティストが活動するための「地の利」としては非常に不利な場所であり、また家族のうち少なくとも生まれつき痩せ型の「マルファン症候群」である私は、現在はすっかりと" 買い物難民 " であり、人間らしく生きられていない、すなわち本当に基本的人権が制約された状態であります。。

それなので、近い将来にニュータウンの駅前などのコンパクトシティに引っ越しできたらいいな、と長年にわたって夢見ています。

もしその夢が叶ったら、高齢の両親と私の弟とで近居という形で、利便性の高いコンパクトシティにある住宅に住もうと思っています。

ここまで、無料記事の長文をお読みいただき、誠にありがとうございます!

なお、この note では「チップ機能」もあるとのことで、もし以上の記事がもはや有料級であるとお感じになられた方は、少額でもチップを頂けたらとてもありがたく思います。

それでは、次回もまた気が向いたら私自身や障がい者アートについて、または哲学や経済学など社会科学に関する何らかの記事を書きますので、応援をどうかよろしくお願いいたします!

2025年2月7日 大石 勾 拝

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