父母か離婚してつらかったこと 5
毒親を持ち、片親だけの場合、進学には少なからず葛藤があります。
母はドラマのお局のような人です。
これまた典型的ですが、子供に甘い父と、厳しい母
長女の私は、神経質で優秀な感じで、次女が人懐っこい明るい感じです。
離れた弟がいます。9歳の時に生まれました。私から見ても可愛いくらいなので、父にも母に溺愛されてます。
待望の男子で、よく見るサンプルだと我ながら思います(笑
私が進学先に選んだ大学は、母の母校です。
自分の中の生存本能がせめぎあった結果です。
母に「認められたい」思いと、
上だと「抜かしたら嫉妬される」恐怖と、
下だと「責め立てられる」口惜しさ、
その3つが、せめぎ合った結果です。
偏差値で輪切りにしてますが、離婚前の私なら、純粋に専門学校を選んでます。それが本心だと思ってます。でもそれだと学費が出してもらえません。
レールの中での精一杯の選択です。
母は、母校・学歴・婚前の職歴を非常に高く思ってますので、
よもや、自分の誇りの大学に合格した手間、
学費を出さない訳にもいかないし、かといって面白くない訳でもない。
受験前に言われたのが、
「自分の教え子達は、もっとやっている。ライバルは甘くない」
「あんたのように部活ばっかで遊んでる子はいない」
教え子に肩入れすることで、保っている感じです。
心の距離を置く前、まだ小学生くらいの時は、宿題等、教わっても満点でも、自分ができるようになったという自己肯定感はありません。
中1くらいから学校で英語が始まり、入院中にドリルだけで分からない部分を、たまに見舞い時に、教えてもらいました。もやもやが晴れて、スッキリです。
そのとたん、母が「でも、それはフランス語で、~~というのよ、今のおまえには分からないかもしれないけど」そんな感じです。
職場のお局様か、何かドラマの小姑みたいな人です。
自分が上になりたいんだと思います。
とりあえず、持ち上げておけばいいと思います。
私が国公立大学に合格した時、父や、病院の人、
学校の友人や教員は、手放しで、うれしそうに驚いてくれました。
一番驚いたのは、友人の一家です。合否の結果をインターネットで見てくれるとのことです。
まだパソコンが普及してなかったのですが、割と裕福な友人のお父さんが、見てくれるということで、その子に受験番号を渡しておきました。
そしたら発表当日に、電話がかかってきて、電話で「合格だよー」とかかってきて、今でも「あのとき、うちの家族みんなですごい興奮してたよ!うちの父さん未だに、あの子ならあそこ狙えるのに!」等々と教えてくれます。これはこれでドラマで見る受験みたいです。
進学校だけど、ほとんどが指定校や推薦なので、一般受験は珍しいようです。
担任も部活の顧問も、ホッとしてましたし、なにせ11月まで大会がありましたから、優等生をそこまで部活にしばりつけていいものか、というのは、今も昔もあったでしょう。
進路の先生から、学年代表ってことで部活の両立とか、勉強のコツとか後輩に話してやってくれと言われました
私の人生のハイライトでした。数日の祝福ムードの中、
母だけが、豆鉄砲を食らったような顔をしてました。
合格したと告げたら、複雑な表情で「おめでとう」と言い放ちました。
決して嬉しそうでないのを覚えてます。
心理学にある、母と娘の葛藤みたいなものを感じます。
妹は母にべったりです。
大学に入って、家を強行突破で出てから
「あんたは、ほっておいてもできたけど、妹や弟は、手をかけてあげないと。」「就職まで面倒見がいい私立に決めてる」…
「あんたは分からないかもしれないけど、妹は(弟は)あんたのプレッシャーがあって、センターに滑ったのよ」…
ご高説を垂れてきます。妹や弟の失敗に私を引き合いに出されます。
去り際は、「○○学科も悪くないんじゃない?」「まぁ、しっかりやりなさい」
私を、下に見たいのか、
引きづりおろすような発言ばかりしてきます。
このころには耐性がついてたので傷は浅くて済んでます。
妹や弟に肩入れするのは、母が真ん中というのも一因に感じてます。母にも姉がいて、年の離れた弟がいます。母の姉さんがどうゆう人かはよく分かりません。母自身が、離婚してから連絡をとってないので私達にも無縁の人です。
父に至っては、父側の親戚に自慢してたようです。それくらい誇らしい事なんだと暖かくなります。
母が娘を悔しいと思うのは、本能なんでしょうかね。
この母の下で、ぶれずに勉強できたと思います。
以上、母のプライドを保ちならがら、学費を出させる方法でした。