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【2024九月】Uncommon Low Skirmish #206 異次元【六回戦】

八月の余韻が名残惜しい日だったのは、おそらく誰にとってもであろう。この日は九月第一週と看做しての対決である。錦糸町のパブで乾杯してバトル開始。

【九月一回戦第一試合】8/31

先攻Jun、《ミシュラのガラクタ》を戦場に出して、Shoのライブラリートップを確認。《死の国からの脱出》、コンボのキーカード、嫌な一枚が見えた。青黒二色土地をアンタップインしてエンド。
後攻Sho、赤黒二色土地から《ドラゴンの怒りの媒介者》を召喚してエンド、王道パターンである。

三ターン目、後攻Shoが攻める。戦場にはすでに《ドラゴンの怒りの媒介者》が二体と《縫い師への供給者》。三枚目の土地を出してから《死の国からの脱出》、これはJun《マナ吸収》で打ち消す。この時Jun、土地三枚がタップ状態、戦場には《超能力蛙》単騎が3/4でタップ状態、手札三枚。Sho、二体の《ドラゴンの怒りの媒介者》で攻撃、計6点ダメージ。Shoライフ12、Junライフ14。

エンド前、《喉首狙い》をディスカードして、《超能力蛙》を4/5に。返す四ターン目Jun、蛙でアタックするも飛行付与を忘れ《縫い師への供給者》にブロックされてしまう。
四ターン目Sho、二体でアタックして6点ダメージ。
五ターン目Jun、引いて来た《超能力蛙》をディスカード、これをブロッカーに立てておくべきであった。5/6の蛙がアタック、Shoライフ6、Junライフ8。ここでドローしたのが《外科的摘出》、キーカード《死の国からの脱出》を根こそぎ追放にかかるも、Shoの手札には《苦悶の触手》。つまり、次のターン《ドラゴンの怒りの媒介者》二体の6点と《苦悶の触手》の2点で、ShoはJunのライフを削り切る事が出来てしまうのが見えてしまう。

《喉首狙い》があればアタッカーを一体除去出来た、飛行付与で攻撃が通っていれば先にライフレースを制する事が出来た、二体目の《超能力蛙》を立たせておければ攻撃を防ぐ事が出来た。結果的にJun、これらの小さな綻びの積み重ねでゲームを落とした。

【九月一回戦第二試合】

Sho、土地が一枚しか戦場に出せないながら《激情》を想起で唱えてJunが展開するクリーチャーを捌き、五ターン目を迎える。Shoライフ17、手札五枚、戦場には黒赤の二色土地が一枚のみ。Junライフ15、手札四枚、戦場に土地四枚、《超能力蛙》。
Sho、想起で《激情》、《超能力蛙》を対象に4点、これをJun、手札から三枚ディスカードでギリギリ耐える。ここでSho、起死回生の《再活性》で墓地の《激情》をリアニメイト、応じてJun読み切っていた最後の手札《外科的摘出》で《激情》を全て追放。

最後まで土地が出せないSho、残った8点のライフを8/9の蛙に殴り切られて敗北。

【九月一回戦第三試合】

クリーチャーを展開すれば除去が飛び交い、双方一進一退。
ゲーム終盤にさしかかった。Shoの《鏡割りの寓話》から生成された2/2ゴブリン・トークンに対し、Jun1/1《オークの弓使い》単騎で無謀なアタック。Sho手札無し、Jun手札は見えている《喉首狙い》のみだが、唱えるマナは無い。当然のごとく、Shoこれをブロック。
やはりJun、数日前に急拵えされたデッキではプレイングが悪すぎた、ぐっと耐える構え方が出来ていない。

遂に大詰め。後攻Jun、土地五枚、手札は見えている《マナ吸収》と今引きの《呪文貫き》、戦場に《夢の巣のルールス》。対するSho、土地四枚、《ドラゴンの怒りの媒介者》3/3、手札無し。Jun、ルールスの能力で《オークの弓使い》を墓地から唱えてエンド。
ターンもらってSho、媒介者は攻撃強制、Jun残りライフ5、そして今引きの《悲嘆》召喚、これはJun《マナ吸収》で打ち消し。
ターンもらってJun、二体目の《オークの弓使い》召喚、総攻撃、Sho残りライフ2。
そして次ターン、Shoトップデッキ《激情》、Junのクリーチャー群をことごとく焼き払う。この決定打を覆せず、Jun敗北。

フェッチランド起動から《神秘の聖域》経由で《喉首狙い》のドローをためらったのが、敗北を決定付けたか。最後のドローは《ミシュラのガラクタ》、その次に引いたのも《ミシュラのガラクタ》であった。

【九月二回戦第一試合】9/7

後攻Sho、二ターン目、想起で《激情》を唱える。Junの《色めき立つ猛竜》、《ナカティルの最下層民、アジャニ》とトークン、三体を一挙に除去。

だが、ゲーム終盤、Sho土地六つに手札二枚、ライフ3。対するJun、土地四つに手札三枚、《鏡割りの寓話》二つ、トークン二体、《色めき立つ猛竜》、《乱動する渦》などなど、ライフ14。
土地しか引けないSho「グッドゲーム」のエモート。
「いや、グッドゲームでは無いだろ」

【九月二回戦第二試合】

後攻Jun、二ターン目にサイドインした《未認可霊柩車》、これがいい仕事をする。Shoがそれぞれ二体ずつ出した《ドラゴンの怒りの媒介者》と《縫い師への供給者》によって肥やされる墓地から、厄介なカードを丁寧に追放していく。3/3になった媒介者の攻撃強制に対応して墓地追放、1/1に弱体化させてからJunの先制攻撃持ちクリーチャーで討ち取る。

ゲーム大詰め、Shoは戦場に土地三つのみ、手札四枚、ライフ9。対するJun、ライフ11、手札無しだが、戦場に土地五つと、おびただしい数のトークン群、《鏡割りの寓話》二つ、墓地から六枚追放した《未認可霊柩車》などなど。
Sho、《死の国からの脱出》を唱え、さらに墓地から《暗黒の儀式》を唱える。応じてJun、熟考の末に《縫い師への供給者》と《悪魔の教示者》を霊柩車で追放。これにより、ループを形成する動力は失われ、唱えられる限りの《暗黒の儀式》から《悲嘆》召喚。そして最後の手札から、ストームのたまった《苦悶の触手》。ではなく、二体目の《悲嘆》。
ShoからJunへ、そしてJunからShoへ「グッドゲーム」のエモート。
返すターン、Jun総攻撃、Shoライフ−13。

「俺は展開が悪すぎて、悔しい通り越して悲しいよ」
ラクドスブリーチは四ターンキルが現実的だ、展開されるとこっちが困る。

【九月三回戦第一試合】9/15

最悪のデッキ同士がぶつかり合う時、勝利を決めるのは一体何か。

先攻Sho、フェッチランドから平地を出し《魂の導き手》召喚。二ターン目、平地、《祝福されし者の声》召喚、3/3。三ターン目、《オセロットの群れ》召喚、この攻撃でJunのライフは12まで減る。

後攻Jun、キーカード不在の初手をマリガン、しかし厳しい手札、ダブルマリガンせずにゴー。青黒諜報ランドで《チーム結成》を確認して保持。二ターン目、青黒二色ランドをアンタップインし《チーム結成》を唱えると、
「そっちのデッキかい!」
手札には《全知》が引き込まれた。迎えた三ターン目、二枚目の《チーム結成》をトップデッキし即唱える、しかし肝心の《実物提示教育》が引っかからない、引いていたなら次のターンを凌ぎさえすればコンボ成立だった。
「終わった〜」
「いや、無い、引けない…」

四ターン目Sho、平地を出し《永久の優雅》をエンチャント。クリーチャー四体でアタック、《オセロットの群れ》が3/3で先制攻撃、絆魂によるライフ回復で《祝福されし者の声》が6/6、総攻撃でJun残りライフはギリギリ1。
ターンもらってJun、トップデッキは《渦巻く知識》、やれることは一つだけ、《渦巻く知識》を唱え三枚ドロー、土地、《願いのフェイ》、そして《実物提示教育》。手札から土地をプレイし、《実物提示教育》を唱える。
Shoすぐさま「グッドゲーム」投了。

ライフゲイン&強打点のSho白単V.S.ライフ無視&高速コンボのJun青単、ギリギリを制したのはJun。

【九月三回戦第二試合】

この展開は八月の二回戦で繰り広げられていたのに似ている。

先攻Sho、平地を出してエンド。
後攻Jun、《実物提示教育》をトップデッキする最高の滑り出し、フェッチランドを出すのみでエンド。
二ターン目Sho、土地をタップインしてエンド、第一試合と比べ静か。Junはフェッチランドを起動し青黒諜報ランド、ライブラリートップの土地を墓地へ。
二ターン目Jun、青緑二色ランドをアンタップインし《チーム結成》、首尾よく《全知》を引き込み次ターンでのコンボ始動を万全のものにする。他の手札は土地、《瞬唱の魔道士》、《衝動》、そして《時を越えた探索》二枚。

三ターン目Sho、平地を出し《魂の導き手》召喚、二マナ出せる状態でエンド。《現実の断片化》を打ち込むことを狙っているのか。
ターンもらってJun、ドローはなんと三枚目の《時を越えた探索》。土地を出し
「さあ行くぞ」エモート。
《実物提示教育》から《全知》、Shoは《産業のタイタン》で応じ《全知》破壊を試みる。ここからJun《時を越えた探索》などを繰り返し唱え、Shoの《全知》対策カードへの対抗策を引き込みに行く。インスタントタイミングでの呪文を唱え続けること五度目、やっと掘り起こせた《風に運ばれて》。

「すまないね」エモート
《風に運ばれて》を唱えると、これまで“解決する”をタップしていたSho《現実の断片化》を《全知》に向けて唱える、だがこれは引き込んでおいた《マナ吸収》で打ち消し。そこからは最速で《成就》、《副陽の接近》、《チーム結成》と連鎖させSho投了。

四月からのULS、六度目の戦いはJunが制し、双方三勝三敗。


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