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虹。
雨上がりに、虹を探す。
空を見上げるのが好きで、雨が上がるとごく自然な流れで、青空と雲の狭間を見上げる。
今日はなんとなく、虹が出そうだなー。
そんなことを思いながら見上げて、虹を見つける。大きくても、小さくても、うっすらとでも…。
どんな虹でも、見つけると嬉しい。
急いでiPhoneを用意して撮ろうとするけれど、なかなか間に合わないし、何よりその時間がもったいないことも知っている。
見上げる度に移り変わっていく色。その瞬間を味わっていたい。
一瞬にして消えてしまう虹にとても心が惹かれるのは、その瞬間が全てとも言えるような幸福感だろうか。
今、この時だけを見るということは、わたしにはとても難しい。毎日、ほぼ一日中、頭の中はぐるぐると余計なことばかり考え続けている。
フル回転で、未来や過去の不安に支配される。
今感じている不安に目を向ける。
体の不調や、一緒にいる人の雰囲気を全身で感じとって、気を回しすぎる。
数え上げればキリがない不安や心配事に目を向けてばかりで、楽しむことがいつのまにか苦手になってしまった。
だから、虹を見つけたときのあの感覚が心地よい。一瞬だとわかっているからこそ、安心して夢中になれるのかもしれない。
夢中になることはわたしにとって、憧れであり恐怖でもあるのだ。
永遠ではない、けれども続けていかなければならない道の中にいる時。その瞬間だけに目を向けられることは幸せで、逃げ道で、休憩にもなる。
そういう時間をうまくとりいれたくて、このnoteも始めたのかもしれない。
夢中になれることはとても幸せなことなんだと、ようやく気付けたような気がする。
変えるには行動するのみだということも学んだ。
わたしは、わたしだけの楽しみを見つけるために。
ほんの少しの時間でもいい。今を大切にしてみようと思う。