結局、東方って…

 先に書いておきますが、私は東方が嫌いになったわけではありません。ご注意を。

 インターネットの海に何らかの投稿を行う際、相手を不快にさせないよう注意することは周知の事実であり、情報モラルの基礎である。そのことを踏まえてもなお、私はが東方に対して考えていること ーある人にとっては不快に感じられうることー を発信したいと思う。

 結論から言えば、東方の「界隈」としてのレベルが私が思っていたより低かった。

 私が思っていた、とあるように、私は、特に中学高校のときの私は、東方の界隈レベルが高いと思っていた。そしてそれ故に、東方の沼にハマっていた。

 中高生のときの私が具体的にどう考えていたかというと、東方が好きな輩はZUNのことを何某かの面で好きであり、ZUNの魂みたいなものに憧れているに違いない。そして、東方はトップ級の同人の文化である。そんなふうに考えていた。

 しかしながら、私のこの理想はあれよあれよと打ち砕かれる。ずっと参加したいと思っていた即売会にいざ参加してみれば、何ですかあの様は。

 同人を謳っているのにも関わらず、値段の設定は大して安くない。マイナーが好きなへんてこりんが跋扈しているのかと思えば、結局行く者皆有名サークルの紙袋を持っている。

 嫉妬しているのだと仰られても構いませんが、反面この現状を憂うことができない程度の人しか東方にはいらっしゃらないのですか。これのどこが同人なのでしょう?

 別に私は、即売会の参加者の年齢層が低いから〜などと言っているわけではありません。小学生は思い思いに楽しめばいいのです。しかし、自分で考える脳と能を持っているであろういい歳した大人の方々までもが、まるでノータリンのように東方を楽しんでいるのがどうかと思うんです。

 分かりやすく言うと、結局「かわいいイラストが好きなのね」つーことですよ。結局「人気サークルのCDが好きなのね」つーことですよ。サークルに対しては、結局「お金が欲しいのね」つーことですよ。

 かわいいイラストとか人気サークルのCDとか、利益を求めることとかを否定するつもりはまったくありません。何が私の気に食わないかといえば、こういうことをするのなら「同人」を名乗るなよ、と。いつから同人はこんなに敷居が高くなったの?もっとチープなものじゃなかったの?もっとクセのあるものじゃなかったの?

 メジャーに対抗するものとしての同人の魅力。それは「同人なのにスゴイ」と言われることじゃなかろうか。メジャーなら質が高くて当然だ。歌が下手な歌手はいないし、文章が下手な作家はいない。

 しかし同人はそういうものではない。歌が下手でも歌っていいし、文章が下手でも書いていい。そしてそこにあるのは「したいからする」という単純な気持ちだけ。決して「お金が欲しいから」とかではない。お金が欲しいのなら努力してメジャーに行けばいい。活動の規模がうんと大きくなるだろう。

 メジャーに行かず、永遠と「同人!同人!」と連呼して同人に居座り続けるのはどうかと思う。どうかと思うが、実際そうやって居座り続ける方々が東方にも大勢いらっしゃるので呆れてしまう。同人の中のメジャーと言えばいいのだろうか、そういう人たちがマイナーを潰す。界隈のレベルを下げる。

 東方は同人の文化である、というのは幻想だった。結局、東方はそんな高度なものではなかった。皆んなマイナーを気取っているだけだった。ま、気取っている人はこんな記事読まないか。

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