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【飲食レポート】コートヤード・バイ・マリオット札幌のレストラン「サブスタンス」のコース料理(2025年12月18日)

今年7月に、札幌・中島公園近くにオープンしたホテル「コートヤード・バイ・マリオット札幌」。海外の方に人気で、英語の口コミを読んでいても、ジャパニーズスタイルの大浴場や中島公園に近いことなどが、結構評価されている感じです。

とはいえ、札幌在住者としては、宿泊…というわけにもいかず^^;。ただこのホテルのエグゼクティブシェフの田中俊資さんは、フランスの星付きレストランで働いた後、東京で13年間自分のフレンチレストランを経営、その後にマリオット入りしたということで、ちょっと興味津々。

田中さんに取材もした札幌の情報誌「poroco(ポロコ)」の福崎編集長も、このホテルのレストラン「サブスタンス」のコースは未体験ということだったので、他の知り合いにもお声がけして、会食会を開くことにしました(冒頭のコース写真はプレスリリースから)。

オールデイダイニング「サブスタンス」は、朝食も昼食も提供。フレンチテイストでスイーツもたっぷりの昼食のビュッフェは、すでに札幌のマダムの心を掴んでいるようで大盛況だそう。この10月から夜は、アラカルトとコースの「北海道キュイジーヌレストラン」として、メニューが一新しています。今回は8400円(税サ込)のコースをいただくことに。

カジュアルながら、シックな感じも漂う店内。窓側の席からは、正面にパークホテルのイルミネーションやクリスマスツリーが見えて、借景wですが、きれい。(プレスリリースの写真)

アミューズはフォアグラのムースの上にバルサミコ酢を利かせた濃厚なソースがのった一品。前菜は、オマール海老のサラダ仕立て。見た目が美しく、蜂蜜のアクセントのドレッシングがいい感じです。

食感のいい蕪のような野菜、何だったんでしょうか…。

ここで今回はシェフから特別な一皿が。特製のまかないカスレです。ソーセージと卵の下には、スパイシーなソースで煮込まれた鴨肉と白いんげん豆が。とっても好物だし美味しいのですが、この段階でお腹がかなり満たされて…^^;。

卵を混ぜると、全体がマイルドに!

魚料理は北海道産のホタテのポワレ。下にはベーコンクリームが敷かれ、百合根が入ったチーズのソースがかかっています。

ホタテの魚介風味をうまくソースが和らげて。百合根の食感がいいアクセントです

メインは知床斜里産の「サチク麦王」という豚肉の肩ロースのロースト。肉自体がとっても美味しい!醤油ベースのソースとよく合います。

チコリの下には、この豚で作ったメンチカツ?っぽいものが。これも旨味が凝縮されていてGOOD!

デザートは北海道小麦のパイとあまおうのミルフィーユです。これはまあ、見た目通りの美味しさ。

飴がかかっているのが、かわいい!

追加していただいたカスレのおかげで、もうお腹いっぱい!どの料理にも、シェフの高い技術を感じましたね。ただもうちょっと、北海道色を全面に出すといいのかもしれません。

ただ今回はいただかなかったですが、アラカルトはいかにも北海道。「甲殻類とウニのニョッキ、いくらがけ」とか「北海道産秋鮭ルイベの炙り、マンゴーのピュレ」、網走ビールをつかった道産牛の頬肉のビール煮込みなど。

ド派手な甲殻類とウニのニョッキ!(プレスリリースの写真)

食事中の会話の中に出たのは、札幌のホテルで夕食を提供するところがどんどん減っているという話。確かに札幌の場合は、市中に様々な飲食店があり、宿泊者がホテルで食べるというケースが少なく、また札幌市民もホテルで食事を楽しむという習慣がだんだん薄れてきて、そうなっているのだとか。

それでも今年閉館したセンチュリーロイヤルホテルのレストラン「ロンド」が結構繁盛していたことを考えたりすると、まだちょっとやりようはあるのでは…と思ったり。あれは店が回転していたから…だけじゃないですよね^^;。

コートヤード・バイ・マリオット札幌の田中シェフは、この春に東京から札幌に来たばかりで、冬も今年初めて越すとか。どんどん北海道の食材に馴染んでいっていただいて、その技を使った「北海道キュイジーヌ」を極めていけば、昼だけじゃなく夜もこのお店がもっと魅力的になるじゃないかな…と思いました。しばらくして、要再チェックですね!
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