マフィスに通うと“親力”も育まれる! 目の前のわが子の成長に着目した「天才ノート」を導入スタート
ママと家族のためのシェアオフィス・マフィスでは、「自分らしさを大事にできる子ども」を育てることを保育理念とし、0歳〜5歳までのお子さまをお預かりしています。それぞれの個性を尊重しながら、自分らしさを引き出す保育を目指し、給食では子どもの味覚を育てるため、五味や旬を意識したオリジナルの献立を園内調理で提供しています。
そこに2022年4月、新たに教育のエッセンスが加わり、(株)ママプロジェクトJapanの『天才ノート』を導入することになりました。一見、子どものための知育的な教育と思われるかもしれませんが、違います。このツールを使うことで、「親」が子育てにおいての大事な「視点」や「軸」を学べるのです。乳幼児期に親子の良質なコミュニケーションを学び、日々実践していくことで、自己肯定感の高い子どもが育まれるのだとか。。
これまで4歳~10歳の子どもたちの家庭学習支援ツールとして5,000人ものママを支援してきた岩田かおり先生の監修のもと、マフィスのために0~3歳未満用の『天才ノート』を新たに開発。実際にはどんなことが学べるのでしょうか。マフィス代表・高田麻衣子と岩田かおり先生にお話を伺いました。
目の前にいる子どもたちの等身大の姿が一番大切
___今回の『天才ノート』導入について、経緯をお聞かせください。
高田:以前から、もっとご家庭と連携して「地続きで共に子育てをしたい」という思いがありました。と言うのも、マフィスを選んで来ていただいているママたちは、子育ても仕事も妥協せず、毎日忙しく過ごしています。その中で溢れる子育て情報に惑わされて、初めての子育てにどう子どもと関わったらいいか、何を大事にしたらいいのか、悩む方も多いのも事実。
これまでマフィスでは両立することへの物理的・技術的な解決を行なってきましたが、もっとママたちの子育ての不安や焦りに寄り添いたい。そこで、マフィスの保育士と保護者との共通のツールとして『天才ノート』があれば、保育士と保護者の信頼関係がより強くなり、子どもとの良質なコミュニケーション法についてお伝えしやすくなると考えました。
岩田かおり先生(以下、敬称略):『天才ノート』というのは、がみがみ言わなくても自分で学ぶ力を育てる仕組みづくりを促すツールで、対象年齢は4〜10歳でした。と言うのも、4歳ぐらいから教育に対する悩みが出てきますが、その時に重要になってくるのが親の「意識」や「視点」の置き換え。どうしても、親御さんは目の前の子どもの「できなかったこと」に目が行きがちですが、今の瞬間子どもたちが「できたこと」に目を向ける練習になるのです。結果、子どもの成長過程において、プラスにはたらくのです。
__対象年齢が4〜10歳だったそうですが、マフィス導入をきっかけに、新たに開発・改良されたとか。
岩田:これまで乳幼児期はお断りしていましたが、今回、麻衣子さんからお話をいただいたときに、親の意識もフレッシュな0~3歳を子育て中の時期に子育ての大切な基盤が自然と作れていると、その後の4歳以降が非常に育てやすくなるな、と。途中で子育て方針を変えようとしても、なかなか変えられないですから。
「天才ノート」を続けると、親自身の成長記録につながる
__具体的にはどんな活動になるのでしょうか?
高田:これまではマフィスでの保育時間に作った制作物をそのままお渡しするだけでしたが、それをノートに張り付けて保育士から見て今日のお子さんの「褒めポイント」をコメントで残すようにします。例えば「ハサミが上手に持てるようになりました」「独特の味わいの色が作れましたね!」など。そして帰ってから、保護者の目線からも「褒めポイント」のコメントを書いてもらう。
これが日々習慣化していくと子どもの作品を通じて保護者の目線が多面的になります。何かが大袈裟に変化するわけではありませんが、これが蓄積されていくと、子どもにとっても親にとっても大切な成長記録にもなります。現場が負担に思わないペースで、少しずつ始めていければと思っています。
_保育士さんたちの反応はいかがでしたか?
高田:理念に対して軸になる考え方をもう少し、細かく言語化する必要があると感じていました。保育士たちも日々の活動の中で、軸があると臨機応変に対応できますし、判断の材料にもなる。これを続けることで彼女たちも自分の成長を感じるでしょうし、何よりも「岩田さんのお話をぜひ聞きたい!」と研修希望者が殺到しましたよ。
岩田:とにかく難しくしないことが大事です、今やっている活動の中で、視点を変えてコミュニケーションの質をあげる練習を続けるだけなので、高い教材がいるわけでもないし、誰の負担にもなりません。目の前の子どもに目を向けることで、自分のものの見方を変えることができるのですから。
これからの子どもたちを育てるために、必要な親のかかわり方
__マフィスは開所当時から、保育に対するこだわりは強固でしたね。
高田:そうですね。なぜここまで保育にこだわるかというと、マフィスでお預かりしている乳幼児期こそが、その後の人格形成に最も大切な時期だからです。自己肯定感を育み、レジリエンスの高い人に育てるためにはどうすればいいか。こうした姿勢に共感し、遠方からでもマフィスを選んで通ってくださる方が増えています。選んでくださった方々に満足してもらえる場所にしたいので、これからも模索は続けていきます。(保育については園長との対談記事を参照。https://note.com/maffice/n/n3a93962ee53f)
岩田:幼少期からびっちりと大人によって組まれたカリキュラムをやらされていては、これからの時代、新しい発想で自分で選んだ道をどんどん突き進み、エネルギーに満ち溢れている人になるための、新しい自由な発想なんて生まれてこないですよ。とにかく乳幼児期はあわてなくていいので、子どもたち自身の基盤をしっかりと育んであげられれば、本人がやる気になった時に自分のやりたいことをきちんと掴み取ってきますから。
高田:そうなんです。周りの誰かと比較するのではなく、昨日の我が子からの成長。今、目の前にいる子どもの成長を喜べるようになれば、子育てはもっと楽しくなりますし、これを続けていれば5〜10目年後「こういう子どもに育つんですよ」ということを、もっと伝えていきたいですね。
マフィスに通うことで、ご自身の子育て基盤や軸が見つかるように
高田:子育てにおいて「〜すべき」という固定概念を捨てて、意識を置き換えたら解決することが、とても多いじゃないですか。例えば、ご飯は手作りすべき、お風呂は毎日入れるべき、乳幼児期はできるだけ一緒にいるべき…。これらを手放すだけ一気に楽になるのになかなかできない。子どもの成長についても同様で、〜ヶ月までに歩かないといけない、〜歳までにできないといけない、とか。成長のスピードはみんなバラバラなのに、基準に併せて考えてしまうから、そこからずれると不安になってしまう。
岩田:そうそう。子どもにまつわる情報が商業的なものが多いので、やらなくてもいいことを「やった方がいい」と保護者の不安や焦り、悩みを煽る情報が本当に多いです。何にも大人が与えなくてもしっかり育つし、乳幼児期なんてむしろやらない方がいい。でも自分の中で大事にしていることや「子育て軸」がないと、情報の取捨選択ができないので全部が大事に思えてしまう。だからしんどくなってしまうのです。
__確かに、情報に惑わされることが多いです
岩田:親の姿勢として大事なのは「解を外に求めない」こと。外からの情報で動くのではなく。自分が子どもだったらこうして欲しいだろうな、今の私は少しやりすぎてるな…とか、常に自分の頭で考えるように早い段階から練習しておけば、子育てはバグりません。だからと言って全て自分でやるのか、というとそうではなく、アウトソーシングする時も自分で考えて賢く活用すれば有効的ですから。
__それにしても、託児付きのシェアオフィスを求めて来たら、親として最も重要になる子育ての軸を教えてもらえるなんて。すごい最高の出会いになりますね。
高田:最初はマフィスの託児付きシェアオフィスという機能を求めてこられますが、来てみたら「こんなハッピーがもらえた!」って思ってもらえたら嬉しいです。
__今日は金言がたくさん登場しました。ありがとうございました!