あなたのクレジットカードは既に不正利用さているかもしれませんよ。

2020年5月1日 23:52

不正集団はどこに？

前回の記事でクレジットカードのICチップが付いたことによって、偽造による不正がかなり減っていることを書きました。

では、偽造により甘い汁を吸っていた集団はどこにいったのか？チーズはどこにいったのか？はたまた彼らは更生したのか？

結論から言うと。。。

ECの不正利用に矛先を変えた

のです！

それはIC化されたことだけが原因なのか？もしそうだとしたら、IC化は結局不正利用を助長してるじゃないか！というお叱りが飛んできそうですね。殴り込みですね。

もちろんそれだけが原因ではないので、それをここに記したいと思っています。

大きな原因は以下の3点です。

1) 個人情報漏洩事故が頻繁に起こっている

2) 日本のECはセキュリティがガバガバ

3) ECの急速な発展

これだけです！これさえ抑えておけば試験はオールOKです。ここから先はどうしても読みたいという時間に余裕がある方だけ読み進めてください。少しマニアックになりますので、クレームや苦情は一切受け付けません。

あまり大きな全国ニュースにはならなかったりするのですが、実は個人情報漏洩の事故って結構起きているんです。それに加えてカード情報の漏洩事故も結構起きてます。

ちょっと検索しただけで以下の事故ニュースがヒットしました。

2020年4月　任天堂　160,000件　https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASN4S72LMN4SPLFA01F.html

2020年2月　ホビーズファクトリー　60,000件　https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2002/28/news108.html

2019年12月　象印　280,000件　https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53021650V01C19A2CR8000/

これ以外にも過去にはチケットぴあだったりヤマダ電機とかも情報漏洩してます。

みなさんはご存知でしたか？これらの事故を。

みなさんの思っている以上に情報は漏れているんです。なので、いつあなたのカード情報を使って決済されてもおかしくはない状況です。

それだけ情報も出回ってしまっているので、それが闇サイトで取引さています。しかも、1件のクレジットカード情報は$1〜2で購入できると言われていますので、どれだけ安易に不正利用ができるのかが分かるかと思います。

これは正直あんまりデータが無くて一般論的な話なのですが、日本はやっぱり他の国と比較して治安が良いといわれています。今でこそ店舗で防犯カメラが多かったりしますが、ドラッグストアとかでお店の敷地内ではあるものの外にトイレットペーパーとか置けるなんてのは、日本の治安があってこそですね。

ECもそのノリでセキュリティがガバガバといわれています。

海外のECでは導入しているセキュリティ対策ツール(わかりやすくいうとセコム的な)を日本では導入率1%にも満たない、みたいな感じです。

そのため、海外の不正集団が日本のECをターゲットにしています。これは間違いないです。

漏れたカード情報が海外の不正集団に渡り、彼らが日本のECで不正にモノを購入し、海外で購入した商品を転売して利益を得るっていうのがフォーマットになっています。

これは言わずもがなだし補足的な話です。

当たり前ですが、この背景にはECが発展して誰でも簡単に色んなお店にすぐアクセスできて、しかも、どのお店でもクレジットカード決済は標準実装しているので、

本当にいつでもどこでも誰でも簡単にモノが購入できる時代になっています

それが故に不正もしやすくなっているっていう、いわゆるジレンマ。トレードオフ的なものではあるかもしれないですね。

少し付け加えるんであれば、誰でも転売できる環境も整ってしまったいうところも影響があるかもしれないです。

具体名を挙げると、メルカリとかラクマとかそういうフリマ系サービスとかBASEとかカラーミーとかメイクショップみたいな簡単にEC作れちゃいますよ的なサービスですね。

いつでも誰でもモノを売れるようになってしまってるんですよね。

ほんとジレンマですけど、ECでのクレジットカードの不正利用は、どこからでも買えて売れる環境がこれだけ整ってしまったが故の弊害とも言えるかもしれないです。

いや、悪い奴らは悪い奴に違いないですけどね。

おわり

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