「他に方法はありません」制作日記(3)改ページの問題とマザーグース
今回したこと
各章の冒頭を改ページしました。
別に同じページ内で次の章が始まってもいいのですが、章タイトルの文字が本文のとあまり変わらない大きさなので
「新たな章が始まったのか? それとも突発的ポエムなのか?」
と混同されないようにしたかったからです。
改ページにまつわる悩み
二つ、改ページに関して気になる問題があります。
一つ目は、章タイトルがたまたまページの一行目に来る場合(長いのでケースBと呼びます)です。
普通に考えると改ページの必要がありません。
ところが、私はリフロー型と言って読む人が文字の大きさを自由に変えられる設定でEPUBファイルを作ります。
なので、上記のケースBが読む人のフォントサイズ選択により崩れる可能性があります。
そのため、ケースBに該当していても改ページをきちんと設定したいです。
ところが……ケースBにて改ページ設定すると空白の一ページができてしまうんです。
前後の文章を調整し、一旦ケースB状態を解除して改ページしたりも試したのですがうまくいきませんでした。
諦めるしかないのでしょうか。
今一度検索して試行錯誤してみようと思います。
二つ目は、ページの終わり頃に長い段落があると、自動的にその段落前で改ページされてしまうことです。
これは設定によって変えられるようなのですが、なぜかPages内で見つけることができませんでした。私のiPadのバージョンが古いためPagesの新バージョンにアップデートできないことが原因かと思います。
そこで付け焼き刃的ですが、以下の方法で回避しています。
(1)「次のページに強制的に移されてしまった段落の頭」をBackspaceにて「前の段落の末尾」にする
(2)画面右下のプラス+のアイコンをタップして「行区切り」を追加する
(3)強制的改ページが解決するまで、周囲にも同じ処理を施す
でもこれだと、読む人が文字の大きさを変えたら効果なくなりますよね。
本当は改行は全て「行区切り」で指定するといいのかもしれませんが、量が多すぎてとてもできません。
葛藤
こういう技術的な問題のせいで、理想的な表示にて楽しんでもらえないかもしれないのがとても残念です。
私としても、
「文章のことだけを考えていたいのに、機械的な問題もやらないといけない」
という葛藤があります。
解決するか妥協するかして乗り越えるしかないんでしょうね。
今これを読んでくださっている方の中には
「自分もKindle配信してる」
「やってみたい」
という方もいらっしゃると思います。
私も、一生懸命書いた文章にかける気持ちは同じです。
やっぱり表示含め、なるべく良い形で配信したい。
このように心残りがあり本当に悔しいのですが、次は最終段階の「とにかく読み込みして訂正」の段階に移ります。
今日の紹介ポイント
主人公の世界には「水曜日のこども法」という法律があります。
水曜日生まれの日本人が、本人の意思を無視して使役されるというものです。
一見するととんでもないです。
しかし、この話ではたまたま「水曜日生まれ」だっただけで、似たようなことって現実にありふれていると思います。
「多様性」「みんなを幸せに」と言いながらそこから平然と溢されて言葉で殴られる存在を描きました。
この「水曜日のこども法」はマザーグースの「月曜日のこども」をベースにしているという設定なので、その詩を紹介します。
以下、韻を踏まずにできるだけ直訳したものです。
韻は無理だったので語調を整えたものです。
自分が何曜日生まれか計算できるサイトを紹介して終わります。