砂糖の価格が上がっている
気候危機の影響で、砂糖の価格が上がっていることを『The Guardian』が紹介している。
インドとタイは、ブラジルに次ぐ砂糖の最大輸出国である。
その両国は去年、気候危機の影響で深刻な干ばつの被害を受けた。その結果、農作物が育成不良となり、世界の砂糖価格は2011年以来の高水準に急騰した。
アメリカの農務省によると、2023年のアメリカの砂糖と菓子の価格は8.9%も値上がりした。2024年は5.6%の上昇が予想されており、これは過去の平均を大きく上回る。
「この問題を最も深刻に受けるのは先進国ではなく、発展途上国と自給自足の農家である」と、国際食糧政策研究所の上級研究員であるジョセフ・グラウバー氏は述べている。
天候危機は人類全体に影響を与えるが、その影響は国の裕福度によって異なることが分かった。今回の、砂糖価格の上昇は先進国の人たちにとっては大した問題でなく、お菓子やデザートの価格が上がるだけのことである。しかし発展途上国に住む貧しい人たちにとっては、これが生きるか死ぬかの厳しい問題となる。貧しい国に住んでいる人の視点から、天候危機を見直し、天候危機に対する考え方を変えていきたい。