箱根駅伝2024-25春12「国士舘大学」
前回大会、最も周囲を驚かせたと言ってもいい躍進を遂げたのは国士舘大学だった。ここ数年「シードを目標に」が合言葉だったチームには徐々に「可能性」が見えてきている。
しかし、山本雷我くん世代が卒業した今シーズンは果たしてどうなるだろうか?
2023-24シーズン
出雲駅伝 出場無し
全日本大学駅伝 15位
箱根駅伝 12位
感動的なレースだった。留学生のカマウくんが2区区間17位と苦戦する中、徐々に他区間で巻き返して総合12位に。チームとしての総合力が付いてきていることが証明された。
10位の大東文化大学との差は1分10秒。悲願のシード権に向けて、もう一歩だろう。
関東インカレ
35年ぶりとなるシード権に向けて欠かせないのは、選手たち個々の実力アップに他ならない。5区を務めた山本雷我さんのような強いランナーが欲しいところだが、関東インカレでは上級生が自己ベスト更新など力を付けてきている。
例えばもう30秒ほど、10000メートルでタイムが縮まってくれば。例えばチームで自己ベストを大幅に更新するほど個々の能力が上がってくれば。その悲願に届くはずだ。
1500
予選1組 勝部愛大 (3) 3:50.90 13着
予選2組 八巻琉伊 (2) 3:51.09 6着"
3000SC
岡本快生(1)9:00.14 8位
竹前光哉(3)9:02.88 9位
5000
中島弘太 (4) 13:55.41 10位PB
西田大智 (4) 14:11.12 21位PB
10000
生駒直幸(3) 29:02.62 20位PB
ハーフ
宮崎暖大(3)1:09:47 40位
永峯良祐(2)1:10:12 41位
カマウ(4)DNF
監督
「箱根を走れなかった悲運のエース」と語られることが多い小川監督だが、前監督の添田さんと二人三脚で国士舘を強くし、そして今もなお着々と強くさせている。気が付けば8年連続となった箱根駅伝の出場。
9年連続となる今回見る景色は「彼が見たかった景色」のはずだ。
小川博之
前監督の添田さんとペアを組み国士舘を強くしてきた悲運のエース。その添田コーチが積み重ねてきた時間とベースを活かしながら前々回大会こそ19位だったものの、前回大会は12位と大きくジャンプアップ。
監督就任3年目となる今期目指す目標はもちろんシード権。彼が現役の時に見たかった景色を今年見ることができるだろうか。
負けてたまるかプレイヤー
前回大会では出場こそなしだったものの、全日本大学駅伝ではエース区間にあたる7区に出走した彼。関東インカレでは自己ベストを更新した上で10位に入賞と確実に力を付けてきている。
中島弘太
箱根には6区で出走経験のある山下りの経験者。前回大会では箱根に出場こそ叶わなかったが彼が本来持っているスピードは他大学ともしっかりと張り合えるはず。
最終学年となる今期はカマウくんや生駒くんといった実力者と肩を並べ、悲願のシード権へと連れていく重要なキーパーソンとなるはずだ。