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ルーマニアモンテビデオというヴァイブレーション
今の自分がこの世(地球)に生まれる確率は
めっちゃ低いというのをご存知の方も多いかもしれない。
精子何億分の1とか卵子何万分の一とかそういう確率を乗り越えて、地球のこの世の中が宇宙の中に存在する確率を乗り越えて、、
計算し尽くし作れないくらいの、信じられない規模のレア度で我々は存在している。
言うなれば、スーパースーパーハイパーウルトラレアカードだ。
そんなスーパースーパーハイパーウルトラレアカード
の我々が何十億人もの中から日々出会っていくわけなのだから、出逢いの確率なんて本当に必然的に天文学的数字になるのである。
だから、これを読んでいる方で自分が極めて平凡なんて考えを持っているのなら、それは全くの間違いで自分は選ばれた特別なスーパーハイパーウルトラサイヤ人なのだと思った方が数学的に正しいし、何よりその方が毎日を楽しめる。
そして、人間界なんて、
お互いにないモノねだりをして、
隣の芝生はよく見える現象をただ抱えているだけのコミュティなのである。
自分がライブ中によく言っている、みんな世界一でみんな特別で最高な存在なんだという事はまんざらただのテンパのオッサンのハイテンションな適当な叫びではなく、そう言った数学的科学的裏付けから来る考えである。
とまあとりあえず自分を正当化して、前置きはこれぐらいに本題に入る。
ドラムボーカルという存在、、
これまたスーパーレアな存在である。
自分が好きなサッカーで例えると、
自陣(ビート)を守るためのキーパー(ドラマー)が点を決める(歌を歌う)事をしなければならない。
これが成り立つのはものすごく稀有な事である。
点を決めることにばかり励んでいるとゴール前がガラ空きになりバコバコ点を決められて余裕でボロ負け試合(ライプ)になりがちなのである。
自分のやっている、8otto(オットー)というバンドはまさきそれで、稀有な存在である。
まずドラムボーカルであるという事以外にも、
20年間メンバーが健在で全くメンバーチェンジなく存在しているという事は正に奇跡のバンドだとよく言っていただく。
確かにそうかもしれない。お互い全く口を聞かなかったり、同じ空気を吸うことに血反吐が出るくらい嫌悪感を持ったような時期もあったが
(特に自分がみんなにいろいろ求めすぎて言いすぎて孤立し嫌われていた時期もあった)、
今ではお互いをリスペクトして、メンバーなくしては自分の存在がないとお互いに思えている(と自分は思っているけど、間違っていたら御免)
8ottoにおいては自分はパラグアイ代表のチラベルト的な存在だと思っている。
キーパーのくせにフリーキックを蹴りたがる。
フリーキックを蹴ってるいる間ガラ空きのゴールを守ってくれているのは、
スーパーボランチで司令塔で得点力もあるTORA
(バンドの要、彼なくして8ottoは成り立たない)
と、
ゲームメイクセンスの塊、俊足天才ファンタジスタの
(かっこいい!)セイエイと、
ムスッとボケっといるようで実は1番最後に無人のゴール前にコロコロ転がったボールをクリアしてくれる(得点力も意外とある。記憶に残るゴールを決めるタイプ)
リョウという存在がいる。
彼らの存在無くして自分は全く存在できないのである。
自分がどれだけ心地よくビートを打とうと、
どれだけいい声を出そうと、
彼らがいなければ自分なんてただの独りよがりの
大道芸人クズレの見窄らしいクルクル天パの汚いおじさんになってしまうのである。
ドラムボーカルのバンドは、
8ottoというバンドは
例えるとオランダ代表のトータルフットボール的かもしれない。
全員攻撃、全員守備、攻撃は最大の防御、的な。
バランス感覚や広い視野を持っていないとそれは成り立つ事が難しいように思う。
そして今回のテーマである、
rumania motevideoの話に入ろう。
ルーマニアモンテビデオもなんとドラムボーカル。
8ottoが結成された2004年よりも前に、
B'zや大黒摩季、倉木麻衣、Wans、ZARD等を輩出したギザプロモーションからデビューしていたドラムボーカルバンドである。
自分もその時から存在を知っていた。
ちょうどボニーピンクやcoccoが出てきた頃だろうか。
ミスチルが超オルタナな、アルバムを出して(樹海やったかな?)
自分的に超オルタナブームが到来していた頃、ルーマニアモンテビデオはデビューしたように記憶している。
テレビやその他ラジオ等で知って、
嫉妬したがりの自分はやはりものすごく嫉妬をした。
J-POPのシーンもこんなに洋楽的なオルタナ的なバンドが出てきたのか!と。
しかもドラムボーカルとな。珍しい。
(その頃自分はまだドラムボーカルをやっていなかった)
ドラムボーカルの真美さん、キュートな声やし、めっちゃ可愛いやないかい。
真美さんの声は中森明菜にもつながる強さを感じる。
スマパンやバールジャム、ニルヴァーナ、スポーツギター、ダイナソー、レッチリ、、UKではオアシスやレディオヘッド等、、
そう言ったオルタナ味のあるアーティストが世の中を席巻していた頃であった。
またJ-POPならではの歌心と洋楽的なローの効いた楽曲とのいい意味でのミスマッチは、当時かなり早かった(早すぎた)ように思う。
そんなバンドにまさか自分が後々サポートメンバーとして入れるなんて夢のような話である。
そして、これを読んでいる人の中でドラムボーカルとドラムボーカルが意気投合してバンドをやる確率はどれほどなのか計算できる数学の天才がいたらぜひ教えていただきたい。笑
そして今回のメンバー、Litsukoさんと僕の出会いもまた奇跡的であったのだ。
箕面のStudio ASSAMという所で自分が個人練習をしていたら、たまたまLitsukoさんもそこのスタジオを使っていたのだとか。
オーナーの富沢さんの紹介でmophing people にサポートドラムで加入する事になった。
Litsukoさんは少年ナイフの元メンバー、
2000年代、京阪ガールというキュートなガールズバンドもやっていて、自分はそのバンドのPAもした事あった!
と後でいろいろつながっていてびっくりした。(その辺りのエピソードもまた書きたいと思っている)
Litsukoさんが雷神のようにベースを弾きまくり歌う姿はものすごくかっこいい。声も好きだ。
そしてルーマニアモンテビデオ、mophing people のブレーン的存在、三好誠という人は本当に才能あふれる人だと思う。
まず曲が複雑すぎて全く覚えられない。笑
いわゆる曲のお手本的な、Aメロ〜Bメロ〜サビ〜
ギターソロ〜ブリッジ〜、、みたいなオーソドックスな展開は全くない。
毎回展開も変わるし、変なコード入ってくるし、
ポップスでありながら次の展開が全く読めない。
その、変なコードが入ってきたり、展開が凝っているところがオルタナ的ではあるのだが、、
何回聴いても回数を数えられなくて三好さんに相談したら、自分もよくわかっていない、みたいな答えをもらう事もしばしば。笑
本当に本能で、直感で曲を創ってるんだなと感心して、
リスペクトしている。
曲を覚えるのが本当に大変でやばいのではあるが、
そういういい意味での不安定さもルーマニアモンテビデオやmophing people の魅力の一つなんだろうと思う。
感覚で言えば、Beck や Pavement がそれに共通する気がする。
それをあの時代(90年代後半から2000年代)に、
日本のメジャーシーンの中でやっていたのだから、
本当にスゲーと思う。
自分の8otto共々、
rumania montevideoは
もっと評価されるべきバンドだと思っている。
三好さんはテクニックというよりもみんなの心に残るフレーズを考えるのが得意な、生粋のソングライターなんだと思う。
ギターソロも耳に残る。
そしてメンバーから出たアイデアも全部消化して料理して、一つの芸術作品を作っていくのが得意な人なんだな、とも。
ギザに最初会社員として入社して、
その後真美さんの声と曲を気に入ってもらいデビューした、
なんて経緯を聞いたらそういったプロデューサー、ディレクター的な事を考えるのに長けた人なんだなとも思う。
三好さんとは約2年前からモーフィングピープルで
サポートドラムとして参加してからの中で、
いくととなく飲み明かしていろんな話をさせていただいた。
最初会う時は緊張した。
曲はとても個性的だし、写真等で見た感じとっつきにくそうと言うか、、
曲の覚えが悪くて怒られるかもと不安になり、
Litsukoさんにも相談して、三好さんは熱い人で細かい事を気にしない人だと聞いて、
それなら自分と似ている所もあるかもしれないと少し安堵していたのだが、
実際あってみて、自分もビックリするぐらい適当な人だった。笑
ただ自分もそうなのだが、一般的には訳の分からないであろう細かさ、というかこだわりがあって、
オルタナであるかどうか
それだけをものすごく連呼していて、やっぱりそうやんなあと、自分も忘れかけていたオルタナ魂を思い出させてくれた。
例えば1+1=1は数学上正解なのだが、
オルタナでなければそれは不正解、
1+1が3になったとしてもオルタナであればそれが正解になるのである。
自分のドラムを褒めてくれる時はいつも、オルタナやなあと言ってくれて、
もうちょっとここはオルタナに叩いてほしいと言われたこともあった。
これはオルタナティブという音楽を愛し心に染み込んでいる者同士では、少ない会話でも心が通じ合える、
共通言語のような存在になっているという事なのかなあと思っている。
アツくてガツンときていたらそれでいいと言うことである。
ルーマニアモンテビデオの元メンバーでルーマニアモンテビデオ、mophinng people のサポートギターのマッシュさんもかなりオルタナ変人で、
ライブ中誰よりもデカいノイズギターを鳴らしていて、
オルタナやからええんちゃう?が口癖の人である。
モーフィングピープルの曲の元ネタをかなり書いてきている人でもあり、
ソングライティングに長け、コーラスの声もめちゃかっこいい。
もう一人のサポートギターのRentaさんも多才な人で、ボカロPやソロ作品な等たくさん制作している。サウンドメイキングやアレンジの面で頼れる人で、自分はライブ中はいつもRentaさんを見るようにしている。
、、、とまあ長くなってしまったが、メンバーそれぞれ個性的でリスペクトしている。
それに加えルーマニアモンテビデオの今回のライブ参加ミュージシャンが多数いらっしゃるのであるが、それはまた改めて紹介で書かせていただく。
ライブは東京はソールドアウトになったが、
大阪はまだ残っているとの事で、
ぜひ足を運んで貰えればきっと楽しい至福の夜になる。
こちらのインタビューを読んで1/11(土)ワクワクしてから大阪クワトロに来るべし!
そしてその次の日1/12(日)は自分の約2年ぶりのソロライブが扇町パラダイスてあるのでそれも来るべし!オーサカ!
押忍。
ルーマニアモンテビデオ reborn2025 ~戦慄のモンテビデオ~
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【大阪公演】
チケット発売中 Pコード:279-489
▼1月11日(土) 17:00
梅田クラブクアトロ
前売-5000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
【お問合せ】miyoshiguitar@gmail.com
【東京公演】
▼3月29日(土) 渋谷CLUB QUATTRO
※完売
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2432158&afid=n37
Shotato Miyamoto
Full Album Release Party
At para-dice Ougimachi Osaka
2025,01/12(sun)
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ACT
&.
Vibration ∞【Maeson(8otto) with Takuto Wada】
Shotato Miyamoto
Open 18:30
Start 19:00
Charge ¥2000+1drink¥500